FLiP連載「メストーク」8回目。テーマは「クアトロ」と「失恋」。荒れ狂う失恋してたのは?

FLiP | 2013.03.01

FLiPのMOVIE+テキスト連載「メストーク」とは?

【出演者】
サチコ=FLiPのVo&G 1988年5月24日生。
ユウコ=FLiPのG&Cho. 1989年3月11日生。
サヤカ=FLiPのB&Cho. 1988年4月14日生。
ユウミ=FLiPのDr&Cho.1989年3月31日生。

【番組内容】
 FLiPのFLiPによる、FLiPについてのリアル・トーク!! 
 メンバーが、FLiPを形成しているキーワードが書かれたカードを引き、そのキーワードについて語ります。
 音楽やバンドにまつわる言葉はもちろん、メンバーのキャラクターを掘り下げる、様々なキーワードを用意。カードの裏にどんな言葉が書かれているか、誰がどの キーワードを引き当てるかは、取材当日、メンバーがカードをひくまでまでわかりません!
 この瞬発力勝負の、ミステリアス&スリリングな、パンク企画に、FLiPのメンバーが喜怒哀ROCK全開でチャレンジします。

 カードを引く瞬間の表情はMOVIEで、その後、キーワードについてのトークは、じっくりと彼女達の言葉をひも解いていけるよう、TEXTにて掲載!
 また、右上の「動画コメント」では、「FLiPの近況トーク」と題して、彼女達の活動を追った、リアルなコメントを配信していきます。


■キーワード・15『Quattro/クアトロ』(サチコ)


―まずは、2012年、2度の渋谷クアトロ、ワンマンライヴのお話から。2度目のライヴのが終わった時「初回と全然違う」っておっしゃってましたよね。その違いを具体的に言葉にすると?

ユウミ:
最初のクアトロワンマンは、全員、緊張してたよね、本当に。
サヤカ:
ステージに立ってみたら、本当に緊張してたのがわかった。
ユウコ:
初のクアトロワンマンということで、自分たちの中で不安要素もあったんですよね。2回目の時は、ワンマンツアーの後半だったっていうのもあるし、ツアーの初日からバンドの調子が良かったんですよ。ツアー1本目から「今回のクアトロは大丈夫」って思えるような手応えがあった。だから本当に自然体であのステージ、ライヴを楽しむことができたんですよね。
サチコ:
最初のワンマンは、正直、あの会場に“のまれてた”と思う。気負いすぎてたっていうか。本来の自分たちでやればいいのに、ガチガチになってたな、と。あと、個人的にこれは本当にプロとして足りなかった部分だと思うんだけど、最初のワンマンの時は、喉の調子が悪くて、思いっきり歌えなかったりしたんですね。自分で自分のボーカルを操れないコンディションで、ライヴであそこまで自分を操れなくなることなんて、それまで無かったから、ライヴ中からすごく悔しかった。悔しさが募りすぎて、それしか覚えてないくらいで。でも、このでかい悔しさがあったからこそ、2度目は肩の力を抜いていい状態でやることができたんですね。何も考えず楽しみたいなってスタンスのまま、あのステージに立ててたんで、違う場所みたいに楽しめました。
ユウミ:
私も最初のクアトロはすごく緊張して……って、ホント、言うこと同じなんですけど(笑)。

―(笑)。でも、緊張した状態を覚えているっていうのが、バンドにとってはすごく貴重な財産になってると思うんですよね。

ユウミ:
うん。それはそうだと思う。私、ライヴが終わってからも緊張してた感じだった。自分の中での心の準備が間に合ったなかったのかなと思う。最初のクアトロは、自分たちにとっても、大きな挑戦だったんですよね。だから不安要素もあった。でもそういうクアトロがあって、その後の夏フェス、ワンマンツアーがあって、2回目のクアトロがあったから、次は出来る、大丈夫って思うことができたんですよね。2度目は、本当に楽しかったなぁってのが強い。あと、最初の時は自分に余裕がなくて感じられなかったことを感じられたのも、すごく嬉しかったというか。

―今言った“2度目のクアトロで感じられたこと”というのは?

ユウミ:
FLiPを応援してくれる人たちが、集結してるなぁっていうか。お客さんもそうだし、スタッフの皆さんもそうだし、媒体の皆さんもそう。期待されている分、自分たちはしっかり応えていけないと、ここから先、どっちにも行けないだろう、みたいな。でもこれは、いい意味でのプレッシャーになってて、そこを感じながらライヴが出来たのが、すごく良かったんですよね。例えば「あぁ、いい音作ってくれてるなぁ」とか「うわ、この曲のここ、超テンション上がる、照明さん、やばい!」とか。だから終わった後、超楽しかった、ありがとう! って感じだったんですよね。
サヤカ:
私も1回目のワンマンは緊張……。
サチコ
ユウコ:
ユウミ
やっぱ、一緒だぁ(一同笑)
サヤカ:
ライヴではいつもスタッフがビデオを録ってるんですけど、終わった後、その映像を観るのが怖いと思ったくらいだったんですよね。ライヴ中の動きとかを考えすぎちゃったのか、すごくガチガチだったから。見たら本当にガチガチで(笑)。でも2回目は、不安要素を無くして挑もうっていうのがあったから、余裕も出てきたし、その分、楽しめることもできた。それから、セカンドアルバムが出る前と出た後って違いもあったし、ライヴの作り方も自分たちの中で意識して変わってきた時期だったから、初回のクアトロよりもライヴハウスの一体感を強く感じられたし、1回目よりは2回目の方が、いいライヴが出来たって思ってます。

―なるほど。“悔しさ”って、自分の中で機動力になったりします?

4人 :
するよね、うん、うん。

―自分に置き換えて考えた場合、これまでいろんな場面で“悔しさ”が機動力になっていたなぁって思うんですよね。

ユウコ:
すごくわかります。プラスの感情がエネルギーになる事も、もちろんたくさんあるんですけど、それはあまり長続きしないというか。悔しさとか、悲しさとか、怒りとか、そういう感情の方が、ずっと覚えてる。だからその感情を思い出す度“あぁ、もっともっとやらなきゃ”って。結構、マイナスの感情のエネルギーの方がパワーになりますね。ユウミ:昔の記憶も、覚えてるのって、楽しかったっていうのより、悔しかったとかってほうが覚えてて。たぶん、それが今の自分を形成していると思うんですよね。あれは失敗したからやらないでおこうとか、あの想いをまたしたくないとか。
サヤカ:
私も悔しさは、すごく覚えてますね。一昨年(2011年)、夏フェスに出た時、先輩たちのライヴを観ていて。あぁいうステージングにしたい、ライヴの一体感を出したいと思っているのに、自分たちは全然出来てないじゃんって思って、すごく悔しい思いをしたんですよね。あぁ、いいライヴだなぁ、うまいなぁ、悔しいってずっと思ってて。

―それは、自分に対して悔しいと思ったんだよね?

サヤカ:
そう、自分に対して。あの悔しさ、私の中では結構大きかったですね。

―サチコさんに質問です。クアトロはイタリア語で「4」という意味ですが、フォーピースバンドの魅力、良さは?

サチコ:
FLiPでいうと、4人が全員楽器を持ってて、だからこそ共有できる感覚があると思うんですよね。そこがまず魅力かなと思う。それから、これは私の個人的な印象なんですけど、4人ってまとまりやすい人数だと思うんですよね。あと、本当に抽象的ですけど、すごく攻撃的なイメージなんですよ。例えば、バンドでステージに立った時、ドラムが後ろにいて3人が前に出てきた迫力って、すごいなと自分は思っていて。私がボーカル&ギターで定位置からあまり動けない、ドラムのユウミはドラムの前からもちろ0ん動けないっていう形態の中で、ギターのユウコとベースのサヤカは自由に動くことができる。すごく綺麗に動くことができる人数だと思っているんですね。4人バンド、フォーピースって、バンドによってすごく流動的っていうか。個性が見せられるという意味でも、攻撃的な形態なんじゃないかなって。なんか……初めてこういう質問されたから、答えがどんどん抽象的になっちゃって……すみません!(笑)

―大丈夫です。わざと抽象的になるように質問したところもあるので。でも意地悪じゃないですよ(笑)。

サチコ:
はい(笑)。

■キーワード・16『Shi-tsu-ren/失恋』(ユウミ)


―失恋ですね。………どうしましょうか、これ。

4人 :
あはははははは(笑)。

―1人ずつ失恋エピソード聞いていくのは……私、辛いなぁ?。

4人 :
きゃははははは(大爆笑)。

―じゃあ質問、いきますよ。4人の中で、失恋番長と言えば、誰?

ユウコ:
番長!(笑)
ユウミ:
失う恋の……番長? あははははは(笑)
サチコ:
んー?
サヤカ:
番長?
ユウコ:
……はぁ(ため息)

―ダメだ。前回の「バレンタインデー」と同じ流れになってきた。では質問を変えます。失恋した時、どうやって忘れますか?

ユウミ:
カラオケ、買い物、お酒、かな。
ユウコ:
そうだね。結構、お酒、多いね。
サヤカ:
お酒、多い。
ユウコ:
みんなに「はい、今日、つきあってね」みたいな。強制参加、みたいな(笑)。サチコ:あるある(笑)。
ユウコ:
新しい恋が一番いいんだろうなとは思うけど。

―メンバー同士、長い付き合いの中、失恋エピソードをたくさん共有してたり?

ユウミ:
してるよね。
ユウコ:
逐一報告します。
ユウミ:
包み隠さず、みたいな。
サチコ:
ふふふふ(思い出し笑い)
ユウミ:
報告するのが、普通だもんね。
サチコ:
そこは女子だよね、ほんと。でもやっぱり、失恋に一番効くのは、新しい恋のときめきだよね。ときめく感情がないとすさんでいくよね。
ユウミ:
! すっさんでいくよぉ?。もう、すさむよぅ、本当に。

―わかる。ありますよね、失恋してからの一定期間。生活が荒れるというか、例えば着るものとかどうでも良くなったり。

4人 :
あぁ?!
ユウミ:
あるある!
ユウコ:
ありますね?。お腹減ったな……食べるの面倒、お酒でいっか、みたいな。
サチコ:
そこまで??(笑)ロックだなぁ(笑)。
ユウミ:
そういう時期、友達に「お前、今日ブスだな。なんも可愛くない、超不細工」とか言われたことある。その時、私、洋服もメイクも、髪も、まったく努力してなくて。ハッとなったんですよね。かなり思いを引きずってて、たぶん、失恋した自分に浸ってたんだと思う。そういう自分を周りに許してもらいたい、みたいに思って……プハッ、はははははーはははは(笑)。やっばーい思い出(笑)
サチコ
ユウコ:
サヤカ
あははははは(爆笑)
ユウミ:
ほんと、引きずって失恋に浸るのは辞めたほうがいいよって話(笑)。

―これまで、誰かの失恋がきっかけになって、曲になったりしたことはあります?

サチコ:
ほんと昔、インディーズの頃はありましたね。傷つけあった直後に泣きながら書いたりしてましたね(笑)。でも最近は……10代の頃のような荒れ狂った失恋はしてない気がします。

―!!!! サチコさん! 荒れ狂う失恋って! びっくりだ(笑)。

ユウミ:
あはははははは(笑)
サチコ:
荒れ狂ってましたね、10代の頃は(笑)。
ユウミ:
お祭りだったよね、わっしょい、わっしょい(笑)。

―全員、10代の頃はそうだったの?

サチコ:
いや、特に私。

―バンドの練習に来て「あぁ、今日、喧嘩してきたんだ」ってすぐわかるような感じだったの?

ユウミ:
うんって言っていい?(大爆笑)
サチコ:
そこは、周りの人にしかわからないことだから(笑)。「うん」だそうです。
一同 :
あははははははは(大爆笑)

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リリース情報

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2013年12月22日

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お知らせ

■ライブ情報

REDLINE BEGINNING TOUR2013
2013/03/09(土)千葉LOOK

misix 2013 おとこん OKINAWA×SEOUL “CONNEXION”
2013/3/15(金)ミュージックタウン音市場(3Fホール)

MAN WITH A MISSION TOUR 2013
~あなたの街に19ヨツアー 完全版~

2013/03/16(土)周南TIKI-TA

HAPPY JACK
2013/3/17(日)熊本DRUMBe-9 V1/V2/V3/Django/ぺいあのPLUS’

“DRUM Be-7 10周年おめでとう”
スペシャルライヴ『HAPPY 7!』

2013/3/18(月)長崎 DRUM Be-7

MBS×I RADIO 「SANUKI ROCK COLOSSEUM」~BUSTA CUP 4th round~
2013/03/20(水)高松オリーブホール ほか

FLiP Presents 「RESPECT vol.5 TOUR」
2013/03/21(木)福岡BEAT STATION
2013/03/23(土)岡山CRAZYMAMA 2nd Room
2013/04/04(木)shibuya WWW
2013/04/07(日)大阪DROP
2013/04/14(日)名古屋アポロシアター

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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