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『Z II』発売後の「ツアー“ユニコーンがやってくるzzz...”」の後半戦がスタート!!

UNICORN | 2011.09.22

 何もかもが“グレード・アップ”の武道館だった。

 アルバム『Z』を掲げたホールツアーを終わらせたUNICORNが、夏フェス、延期になっていた仙台公演、そしてまさかのニュー・ミニアルバム『Z II』をリリースして迎えたツアー“ユニコーンがやってくるzzz...”の後半戦が、いよいよ武道館から始まった。
 ステージセットは“ワングレード・アップ”して、ホールツアーでは海賊船の甲板だったのが、武道館では左右にデッキ部分が張り出している。さらにデッキには麻袋や樽という海賊船の定番積荷が置かれ、甲板にも巨大な樽が一個。よく見れば、樽の側面にはでっかいナイフが何本も刺さっている。んっ? この樽、どっかで見たことあるなあ・・・・。

 オープニングの映像も、“ワングレード・アップ”。細部が微妙にブラッシュアップされている。
 ドカンとくる1曲目でメンバーが現われると、コスチュームが新しくなっている。水兵っぽいツナギなのだが、これは“ワングレード・アップ”かな? 早速、奥田民生が「クラシアンみたいな(笑)」と突っ込みを入れる。(ちなみに2日目は「水の110番的衣装」と言っていた。“水の110番”は広島の水漏れ修理屋さん)。

 例によって今回のツアーの“センター”手島が、快調に空を飛ぶ。武道館だけに、飛ぶ高さも“ワングレード・アップ”。しかもてっしーも飛び慣れているから、歌ってギターを弾きながらの両足のアクションが見事に“ワングレード・アップ”していた。
 ツアー開始直前の『Z II』インタビューで、メンバーは後半戦の内容のヒントをウッカリ(笑)しゃべっていたが、まさに予告どおりのシーンがライブ前半から飛び出す。なんと、てっしーに続いて、EBIも飛行してしまうのには、満員の武道館も口をアングリ。
「WAO!」の♪テイクオフ(註:離陸という意味)♪という歌詞が絡んで、大爆笑が巻き起こる。ふたりが一度に飛んじゃったりすると、これはもう“ツーグレード・アップ”だな。

 さらには『Z II』収録のEBI曲「いちじく」では、楽器じゃないものを使ってレコーディングした風景をステージ上で再現しようという意欲的なチャレンジもなされていて、“音楽で遊ぶUNICORN”の本領発揮。これも“ツーグレード・アップ”と言っていいかもしれない。

 先のインタビューで「てっしーのライバル出現か?!」という発言があったが、EBIが“センター”てっしーを脅かせば、負けじとてっしーも張り切って飛ぶ飛ぶ歌う歌う弾く弾く。あやうく“スリーグレード・アップ”に届きそうになるシーンもしばしば。
 その勢いで、再現不可能と思われていた『Z II』随一の珍曲「手島いさむ大百科」も見事に実演。

 その他、「レディオ体操」や「晴天ナリ」など『Z II』の名曲もしっかり聴かせてくれる。
 これはホールツアーの“リニューアル”なんてもんじゃない。アイデアとクオリティが飛躍的にグレードアップしている。詳しくは追ってレポートするとして、まずは最新報告。ここまでやるUNICORNの凄さを再認識した武道館だった。

【 取材・文:平山雄一 】

tag一覧 男性ボーカル ライブ UNICORN

リリース情報

ZII

ZII

2011年08月31日

KRE

ディスク:1
1. 手島いさむ大百科
2. レディオ体操
3. ぶたぶた (ZIIver)
4. いちじく
5. メダカの格好
6. 晴天ナリ
ディスク:2
1. デジタルスープ (Music Clip)
2. 頼みたいぜ (Music Clip)
3. Z LIFE (Music Clip)
4. SAMURAI 5 (Music Clip)
5. さらばビッチ (Music Clip)
6. ウルトラヘブン・スーパーマイルド (Music Clip)
7. AGONY (Music Clip)
8. 手島いさむ物語 (Music Clip)
9. Making of 手島いさむ物語 Music Clip
10. Uc Goes To Hollywood Part3 ~ Back to Japan

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