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山崎まさよしがサプライズ出演!!TRICERATOPSの第4回”おとといミーティング”!!

TRICERATOPS | 2011.10.28

 通常のライブレポートをお届けするはずだったのだが、台風の影響で西麻布のSweetEmotionに辿り着けず、今回はUstreamを観ながらのレポートをさせていただくことをご容赦いただきたい。もちろんライブは生で観るのが一番だが、UstreamにはUstreamの楽しみ方がある。それは想像力を駆使する喜び。自分の部屋にいながらにして、遠く離れたライブ空間の空気をリアルタイムで共有していくのは特別な体験だ。 "12-Bar" はそのタイトルどおり、12回に渡って行われる企画なので、回ごとに四季の移り変わりも味わえる。
前回は初夏のライブだったが、今回は台風の中でのライブ。自宅モニターでの観賞ではあるのだが、窓に打ち付ける雨を感じながらなので、それなりに臨場感もある。画面の奥に吉田佳史、左に林幸治、右に和田唱。カメラが固定なので、この3人が形成する三角形もほぼ固定されているのだが、このトライアングルが生み出す小宇宙は計り知れなかった。

“12-Bar”の楽しみのひとつは選曲。この日も“こう来たか!”という驚きの連続だった。オープニングナンバーは「Change Your Life」。肩の力の抜けたさりげない始まり方だが、実にグルーヴィーでやわらかな歌声がすっと入ってくる。“全ての人を励まして 仲間と酒でも飲もうか”といったフレーズも染みてきた。ちなみにこの曲、2002年発表のアルバム『DAWN WORLD』収録曲なのだが、このアルバムは2011年の今の空気の中でまた違った響き方をする気がする。それはこの作品に未来を見つめるまなざしのかけがえのなさが詰まっているからかもしれない。続いての「ホログラム」の“日常はホログラム”といったフレーズにハッとさせられたり、「Finally」のソウルフルな歌声にグッと来たり。

 3人のコーラスの妙を堪能したのはビーチボーイズのカバー曲「The Girls On The Beach」。3声のハモリがいい感じだ。和田がコードを間違えて、再度やり直しをする場面もあった。この自由な感じは"12-Bar"ならでは、そして演奏に対するこだわりは和田ならでは。「多分、台風の目にスポッとハマっちゃったんじゃない?」と林がナイス・フォロー。“12-Bar”をTRICERATOPSとともに企画・プロデュースしている森田恭子氏からの宿題曲のコーナーでは沢田研二の「恋のバッドチューニング」が演奏された。「ロックンロールです。踊っちゃってください」という和田の言葉どおり、軽快な躍動感を備えたバンドサウンドが気持ち良かった。原曲は沢田研二の独特のキャラクターによって、きらびやかさ伸びやかさとを備えた作品となっていたが、TRICERATOPS版はロックンロールのみずみずしいエネルギーほとばしるステージ。
ここで次回宿題曲がB’zの「いつかのメリークリスマス」であると発表された。次はクリスマスシーズンだし、過去と現在の光景がオーバーラップする深みのある世界を彼らがどう描くか、楽しみになってくる。

 このあたりから無礼講的なカバータイムに突入。吉田が魅惑のハイトーンボイスで井上陽水の「リバーサイド・ホテル」を、林がビブラートを効かせて、GACKTの「ANOTHER WORLD」を披露。ふたりの熱唱に刺激されたのか、「次はオレがみんなをビビらせる!」と宣言して和田が歌い出したかに見えたのは山崎まさよしの「セロリ」だった。あまりにも激似すぎて、会場内に驚き&とまどいの空気が漂った瞬間に、右手の階段から本物の山崎まさよしが登場した。つまり和田は口パクで、実は山崎本人が歌うという凝った演出だったのだ。彼らのエンターテインメント精神が発揮されまくりの演出だ。が、本当のサプライズはここからだった。そのまま4人での「セロリ」へとだれこんでいったのだが、和田と山崎が交互にリードをとったり、ハモったり、ギターでかけあいをしたり、林のラップが飛び出したりと、見せ場の連続。ついモニター越しに拍手を送りたくなった。やはりあの場所にいないのがくやしい!
「まさよしさんと共演するのは夢でした」と和田。その喜びと興奮が演奏をさらに熱いものにしていく。続いては伝説的なブルースマン、ロバート・ジョンソンの曲「クロスロード」。ブルースは山崎にとってはもちろん、和田にとっても、ルーツミュージックのひとつなので、この選曲は必然性ありまくりだ。しかもシャッフルのリズムを導入しての演奏。山崎のプレイを観ていると、腕や指がそれぞれ独立した生き物のような気がしてくる。つまりそれくらい肉体的なグルーヴを生みだしているのだが、その山崎に触発されて、和田も白熱のプレイ。その熱を共有して演奏しているのは林と吉田だ。まさにTRICERATOPSと山崎まさよしとが西麻布のクロスロード(交差点)界隈で出会ったという感じ。さらにTRICERATOPSの「FEVER」でも山崎が参加。16ビートのギターが加わることで、これまでには聴いたことのない「FEVER」が出現した。ふたりのハモりも新鮮だし、山崎のハープも効果的だ。4人分の生命力が詰まったタフなグルーヴが圧巻だった。この曲のラスト近辺での何度か山崎が立ち去りかける演出も楽しかった。

 山崎が去って、興奮と感動の余韻が残る中での演奏はハードルがグッと高くなるはずだが、3人は一丸となって、「Neo Neo Mods」「I GO WILD」と、意志のこもった力強い演奏を披露した。4人のステージも見事だったが、スリーピースの良さも際立っていた。最高の音楽のバトルが生み出すのは勝者のみ。互いを高めあい、引き立てあっていく。敗者なきバトルは音楽だからこそだろう。モニター越しでもこの素晴らしさは確かに伝わってきた。 どうやら“12-Bar”は音楽好きをさらに音楽好きにする機能を備えているようだ。

【 取材・文:長谷川 誠 】

【 撮影:山本倫子 】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル TRICERATOPS 山崎まさよし おとといミーティング

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WE ARE ONE -CERTIFICATE-

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2010年12月29日

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