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音霊 OTODAMA SEA STUDIOのスペシャルな後夜祭が開催!!

音霊 OTODAMA SEA STUDIO | 2011.10.28

 今年の夏も、音楽で海辺を盛り上げてくれた音霊 OTODAMA SEA STUDIO。8月28日に今年の営業は無事に終了し、夏の終わりを実感することしきり……だったが、空気もグッと秋めいてきた10月1、2日の2日間、嬉しいことに音霊後夜祭が開催された。場所は海辺から、海を見下ろす高台に位置する江ノ島シーキャンドル(江ノ島展望灯台)下のイベントステージ。初日の1日に足を運んでみたのだが、まずロケーションののどかさが素晴らしい。ステージもその前の広場も、こじんまりした規模ではあるが、とんびの鳴き声が響き、澄んだ空気が感じれる、非常に気持ちのいい場所だったのだ。幅広い年齢層、そして各出演者のファンが混ざり合って、フェスらしい雰囲気である。

 14時半の開演 時間に現れたのは、オープニングアクトの7!!(セブンウップス)。元気いっぱいの演奏で、イベントの空気をほぐしていく。NANAEの明るい歌声が野外に気持ちいい。トップバッターながら、シングル「フォーリン・ラブ」や「ラヴァーズ」、新曲の「バイバイ」など、キャッチーな曲で盛り上げ てくれた。

 続いては松下優也。俳優としても活躍中の松下はダンサー2名を従え、ダンサブルなナンバーを中心に進めていく。実は彼自身、十代の頃からR&Bには多大な影響を受けている。まだ21歳の若さながら、クールな歌声には表情もある。さすがにMCで「21歳の松下優也です」と自己紹介すると驚きの声があがったが、その後は1stシングルでバラードナンバーの「foolish foolish」を披露し、艶のある歌を聴かせる。最後はR&Bチューンの「Naturally」で軽快にシメてくれた。

 このあとに登場したのはソナーポケット。共感を呼ぶ等身大のラブソングで、ジワジワと支持を集めている3人組だ。ライブは染みる名曲「好きだよ。~100回の後悔~」からスタート。2曲目「ネバギバ!」からはボーカルのko-dai、eyeronがタオルを振りながら観客を盛り上げていく。Djのmattyも体を揺らしながら、ターンテーブルでアクセントサウンドを連発。ステージ上の三人三様の個性のぶつかり合いも楽しい。ラスト曲「365日のラブストーリー。」の前にko-daiが介護師をしていた頃の話を始めた。80過ぎても仲のいい老夫婦の話だったが、これが見事に曲にハマる。心温まる歌は、野外にも気持ちよかった。

 お次はつるの剛士。つるのはまず、「僕の家はここから5分です!」と告白して観客を驚かせる。1曲目は「はやぶさ」。元気が出るR&Rチューンだ。ライブ中、16時半になった瞬間、“夕焼け小焼け”の時報音楽が流れるなど、ローカルなムードになごみまくり(彼は最初、曲名を“赤とんぼ”と間違えていたのもご愛敬)。周囲には次第に夕暮れの色がせまり、つるののステージも大詰め。ラストナンバーは「メダリスト」。彼らしいポジティブで元気がもらえそうな曲だ。昨年、世界柔道大会2010のテーマソングに選ばれていたので、ご存知のお客さんも多かったはず。ここでは手拍子が起こり、会場はおのずと暖かい一体感に包まれた。

 お次の出演者は先日、横浜アリーナを大成功させたばかりのCNBLUE。この日の観客も彼らのタオルを持っているファンが目立った。この日は、ここだけのためにスペシャルで用意したアコースティックでのライブ編成。「行きましょうか!」というギター&ボーカルのヨンファのひと言で「Let’s Go Crazy」からライブがスタート。ノリのいいロックチューンから、しっとり聴かせる「愛光」など、幅広い音楽性で魅了。途中、アコー スティックバージョンで日本でのデビューシングル「In My Head」をワンフレーズだけ披露して、声援を浴びていた。ラスト曲はいつものように感謝を込めて歌われる「a.ri.ga.tou.」。メンバーと観客の合唱が夕陽の中で響き、より美しいメロディーに感じられた。

 そしてトリをつとめるのは、もちろんキマグレンのふたり。他アーティストのファンも、多くがそのまま居残り、にぎやかにライブが始まった。1曲目は、海沿いにピッタリな「海岸中央通り」。すっかり陽も落ち、夕闇に包まれたステージには、また夏の香りが戻ってきたかのよう。続いても夏を思わせる「ENDLESS SUMMER」。そのあと、ISEKIが「残っててくれてありがとう!もうちょっと楽しみたいと思いませんか~?」と、観客にアピール。ライブは続き、5曲目の「LIFE」。ロングヒットを記録したナンバーだけに、一緒にサビを歌う人も多い。会場中のタオルが振られ、一体感は最高潮に。この一瞬だけはまさに“夏”気分。ラストナンバーは「蛍灯」。最後は優しい曲と、江ノ島の爽やかな風に誰もが癒されたに違いない。やはりキマグレンは野外が似合う。最後は全員でジャンプ。まさにこの瞬間、夏が終わった感じである。イベント自体は、この翌日までだったが、観客にも出演者にも、この後夜祭は今年の夏、最後の思い出となったに違いない。

【 取材・文:海江敦士 】

【 撮影:山本 拓未、峯山 導雄 】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル 女性ボーカル キマグレン 7!! CNBLUE 松下優也 つるの剛士

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セットリスト

7!!
  1. フォーリンラブ
  2. 愛の言葉
  3. ラヴァーズ
  4. バイバイ
松下優也
  1. Trust Me
  2. Paradise
  3. foolish foolish
  4. Lonely Rain
  5. Naturally
ソナーポケット
  1. 好きだよ。~100回の後悔~
  2. ネバギバ!
  3. 青空
  4. 365日のラブストーリー。
つるの剛士
  1. はやぶさ
  2. シュガーバイン
  3. 君に会うまでは
  4. 会いたくて
  5. メダリスト
CNBLUE
  1. Let’s GO Crazy
  2. Now or Never
  3. Love light
  4. Teardrops in the Rain
  5. Try again, Smile again
  6. a.ri.ga.to.u.
キマグレン
  1. 海岸中央通り
  2. ENDLESS SUMMER
  3. 真夏の夜のシンデレラ
  4. IT’S MY 勇気
  5. LIFE
  6. 蛍灯

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