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OKAMOTO’Sがサプライズ出演!!TRICERATOPSの第5回”おとといミーティング”!!

TRICERATOPS | 2012.01.24

 素晴らしいステージには欠かせない要素がいくつかある。そのひとつはアイディアということになるのではないだろうか。5回目を迎えたTRICERATOPSのアコースティック編成での“12-Bar”も創意工夫に満ちたものとなった。シークレットゲストの存在がこのライヴの醍醐味のひとつであり、登場の仕方も回を重ねるごとに凝ったものへと進化してきている。本番前のメンバーの様子もUstreamで配信されていて、和田が七三分け、黒縁の眼鏡、口ひげという謎のスタイルで映し出されていたのだが、これがその後の演出の前フリになっていた。歓声と拍手の中、メンバーが登場して、「TRICERATOPSです! オレたちのデビューナンバー聴いてくれ!」という挨拶とともに始まったのは「Raspberry」。が、どうも様子が違う。メンバーが3人ではなくて、4人いる。実はOKAMOTO’SがTRICERATOPSになりきって演奏を始めたのだ。和田のかっこうもベースのハマ・オカモトを真似たものだったのだ。いきなりのサプライズに客席も盛り上がりまくり。しかも驚きは演出だけじゃない。オカモトショウのハスキーな歌声もオカモトコウキ、オカモトレイジ、ハマ・オカモトによるアンサンブルもタメの効いたグルーヴも新鮮かつ魅力的だった。
「随分懐かしい曲やったね」「来年でオレたち15周年だ」
「7歳の時にデビュー」などなど、虚実入りまじったMCも楽しかった。さらにバディ・ホリーの「Not Fade away」のカバー。ルーツミュージックへのリスペクトも感じとれる若さと渋さとが共存する演奏がいい。さらにオカモトショウに替わって、和田をリードボーカルに迎えて、彼らのオリジナル曲「おやすみ君のこと」も演奏された。この歌の世界と和田の声も見事にマッチしていた。ちなみにこの時点で七三分け、口ひげ、メガネはなし。歓声とともに、気のせいか、客席からは安堵の声も上がっていたような……。

 さてここからはいよいよTRICERATOPSのステージ。OKAMOTO’Sの演奏に続いて聴くと、和田、林、吉田というスリーピースがまた新鮮に映る。それぞれのバンドの個性がともに引き立つ麗しい共演だ。この日は最新アルバム『LOVE IS LIVE』リリース日ということもあって、最新作からのナンバーもたくさん演奏された。いとしさと優しさとときめきが一体となったような歌と演奏に聴き惚れたのは「Can’t Take My Eyes Off Of You」。続いての「LOVE IS LIVE」は“生で感じたいんだ”というフレーズそのままに3人の体温までもが伝わってくるような歌と演奏が素晴らしかった。
「Waiting For You」はパーソナルな歌が染みてきた。もともと西麻布SweetEmotionのステージと客席とは至近距離にあるのだが、さらにその距離が縮まっていくようだった。

 続いては“12-Bar”の名物となっている森田恭子氏からの宿題コーナー。今回の課題曲はB’zの「いつかのメリークリスマス」なのだが、オリジナル自体が強い存在感を備えているので、カバーの難易度はかなり高い。が、和田の弾き語りが始まった瞬間に、歌のストーリーの中にグッと引きこまれていく。情感あふれる歌声と16ビートのリズム解釈による繊細かつみずみずしい演奏によって、独自の世界観を作り上げていた。ここでもアレンジのアイディアが光る。しなやかな歌心と豊かな描写力も彼らならでは。オリジナルとはまた違うクリスマスの光景が見えてくるようだった。

 宿題が終わったら、思う存分遊ぶのが鉄則。ここからは無礼講のフリータイムに突入して、クリームの「Sunshine of Your Love 」、クリスマスソングの定番曲、ワム!の「Last Christmas」などが飛び出す。これはTRICERATOPSという名前の音楽のびっくり箱。季節感をまったく無視して、ゆずの「夏色」では吉田がハイトーンを披露したり、林が限界を超えたシャウトを披露したり。何気にこの「夏色」の完成度も高くなってきている。さらにOKAMOTO’Sのオカモトショウも加わって、唱&ショウのWリードボーカルでのストーンズの「Jumpin’Jack Flash」のカバーなど、クリスマスと学園祭とが一緒にやって来たような楽しくてにぎやかなステージとなった。

 もちろんじっくり聴かせる場面もある。「仲直り」は季節が限定された歌ではないのだが、クリスマス・シーズンに演奏されることで、曲の本質が浮き彫りになっているという印象を受けた。歌の内容はパーソナルなのだが、ジョン・レノンの「Happy Christmas」に通じるようなピースフルなナンバーとしても響いてきたのだ。さりげなく歌うからこそ、伝わってくることがある。曲の終わりで、ギターを抱き締めるようにしていた和田の姿も印象的だった。本編の締めはバンドのダイナミズムを堪能できる「GREEN」。アンコールではコール&レスポンスから始まった超ファンキー&ソウルフルな「MILK&SUGAR」に続いて、クリスマスソングのスタンダード曲「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」も演奏された。いとしさあふれる歌声と温かみのある演奏が体に染みてくる。この曲、映画『ダイハード』のエンディングにも使われていたが、ハッピーエンドの映画のようなエンディングとなった。愛と笑いと驚きに満ちた空間。こんなにもハッピーな気分になれるライヴはそうはない。ひと足早く、音楽という名前のスペシャルなクリスマス・プレゼントをたっぷりもらった夜となった。アイディアと並んで、素晴らしいステージに欠かせない要素が“LOVE”であることも実感した。まさにLOVE IS LIVE。

【 取材・文:長谷川 誠 】

【 撮影:山本倫子 】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル TRICERATOPS おとといミーティング

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ビデオコメント

リリース情報

LOVE IS LIVE

LOVE IS LIVE

2011年12月21日

tearbridge

ディスク1
01. ENTER!
02. LOVE IS LIVE
03. SILLY SCANDALS
04. GREEN
05. 2020
06. CAN’T TAKE MY EYES OFF OF YOU
07. 仲直り
08. WAITING FOR YOU
09. プロポーズ
10. LIP CREAM
11. GOTHIC RING
12. MILK&SUGAR
13. RASPBERRY
ディスク2
“mod surfer” at AKASAKA BLITZ July 29,2011
01. JEWEL
02. PRETTY WINGS
03. WALK IN THE PARK
04. あのね Baby
05. トランスフォーマー

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■ライブ情報

連載・おとといミーティング TRICERATOPS“12-Bar” vol.7
2012年3月7日(水)西麻布 SWEET EMOTION
連載・おとといミーティング TRICERATOPS“12-Bar” vol.8
2012年4月12日(木)大阪 umeda AKASO

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください

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