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SHAKALABBITS、LIVE TOUR 2012”Condenser Baby”の集大成の東京公演をレポート!

SHAKALABBITS | 2012.06.21

 SHAKALABBITSは最新アルバム『Condenser Baby』の制作中に、オリジナル・メンバーKINGの脱退という危機に見舞われた。その後、去年末の“カウントダウン ジャパン”から、TAKE-C(G)の実弟のベースYOSUKEが加入。完成した『Condenser Baby』を引っ提げて、3月からUKI(Vo)、TAKE-C、YOSUKE、MAH(Dr)の4人はツアーに出た。そして、この日はついにファイナルである。バックに“Condenser Baby”と書かれたフラッグが下げられたシンプルなステージに4人が登場。
 いよいよ迎えたツアー・ファイナルに賭けるSHAKALABBITSのメンバー4人の意気込みはハンパない。そのエネルギーは“完全復活”という予定調和を遥かに超えて、“ネクストSHAKALABBITS”の到来を予感させる輝きを発していく。

 ベースを抱えながらキーボードを弾くUKIの背に、ちっちゃな天使の羽根が揺れている。セットリストは、オープニングから『Condenser Baby』の曲順どおりに進む。昨年のバンド存続の危機をずっと心配してきたオーディエンスたちは、今、こうして元気な姿を現わしたSHAKALABBITSに、歓びを爆発させる。
「やあやあ、ただいま! SHAKALABBITSです。ファイナルへ、ようこそ。改めて新しいメンバーを紹介します。YOSUKE!! YOSUKEは料理が得意です。店を出せるくらい得意なのは?」とUKIが聞くと、YOSUKEは「焼きそば・・・かな」と答えたから、場内爆笑。UKIが「今日を思い切り楽しみましょう!」とライブを進行させる。

6曲目までは『Condenser Baby』のまま。その6曲目の「River’s Edge」がよかった。ノスタルジックな風景の中から浮かび上がる温かい感情を、♪笑う日も塞ぎ込んでしまう日も一緒がいい こんなにもふぞろいな世界だって明日へと続いてる 愛は生まれ続けるね♪と歌う。ひとつひとつの音を丁寧に織り合わせたアンサンブルは、力まかせではなく、聴き手の心にすっと入り込んでくる。さらにファミリー感を増した新生SHAKALABBITSに、こうした表現は大きな魅力のひとつとなるだろう。このバンドの未来を楽しく想像させてくれた1曲だった。

 4人は時折、ドラムのMAHの前に集まって、お互いのグルーヴを確かめるように演奏する。その輪からUKIが離れるとき、彼女の天性の素晴らしいステージングが発揮される。オーディエンスとぴったり寄り添ったり、少し突き放したり、距離の取り方が抜群にうまい。バンドが伝えたい感情を、ボーカリストとして、フロントマンとして、しっかりと表わす。

「みんな、元気だね。いい感じで顔がテカってるよ(笑)。まだスペシャルの沖縄は残ってるけど、今日がファイナル。全国ぐるっと回ってきて幸せでした。みんな、感謝してるよ、ありがと! 初日の恵比寿(リキッドルーム)で『全国に“ありがとう”と“よろしく”を伝えに行ってくるよ』って言ったけど、それ以上に各地でみんながSHAKALABBITSを抱きしめてくれました。解散しないで、よかったあ。みんなが繋ぎ留めてくれたから」とUKIは言って、マイクから離れ、地声で「ありがとー!」と叫ぶ。「ありがとうの気持ちを、新しいグルーヴに乗せて、みんなを踊らせたい。久々の曲です」と「Tweak」へ。中盤は2ndアルバム『CLUTCH』からの「IT`S OUR SECRET」や「G☆S☆G」で盛り上がる。

 さらには、再び『Condenser Baby』からのナンバーに戻ったところで、「YOU and ME」ではドラムのMAHがギターを持って「このギターはUKIちゃんのザック・ワイルド・モデルです」と言ってアルペジオを弾く。UKIはマウスハープ(ハーモニカ)を吹いた後、歌う出す。彼女のメロディにMAHがハモを付ける。バンドの音楽性を深めようという意志が現われた演奏になった。

「SHAKALABBITSは15周年に向けて伝えたいことがたくさんあるんで、まずは今夜、ライブが終わってから渋谷でアフターパーティをやります。それから、初めてのファンクラブ“シャカシティロッカーズ”が発足します。そして秋には初めてのミニアルバムを出します」とUKI。今までしてこなかったいろいろなことに、初挑戦する。再来年のアニバーサリー・イヤーに向かって、バンドが突き進むという宣言だ。それは“完全復活”のさらに上を行く、SHAKALABBITSの意識の表われだった。

 終盤は傑作4thアルバム『嘘を混ぜ込んだ真実のスープ』からの「ダズリングスープ」が、オーディエンスをぐいぐい引っ張っていく。上昇するバンドの意識を楽しみにしながら、そこに寄り添うオーディエンスたちのエネルギーもまた素晴らしい。アンコールはそんなオーディエンスが主役のように振る舞って、フロアはお祭り騒ぎだ。

「楽しくて、吐きそうです(笑)」とUKI。
「何を言おうか昨日、お風呂で考えたんだけど、みんなを目の前にしたら吹っ飛びました」とTAKE-C。
「SHAKALABBITSに入っていちばん感動したのは、自分の名前を呼んでもらえること。それがどんだけ力になると思う? みんなに感謝です」とYOSUKE。
「いろんなことがあって凹みましたけど、ちょっとだけ強くなった気がします。バンドの勢いも増した気がします」とMAH。
「私たちは幸せモン。何があっても信じてくれて、ありがとね。“ネオSHAKALABBITS”は、みんなと一緒に歩きたい。あー、このライブ、終わるのが惜しいな。一緒に今を生きてください」とUKIが言うと、客席から「今のSHAKALABBITSが好き!」と声が上がった。

 ラスト「Soda」はSHAKALABBITSらしいパンキッシュなロック・ナンバー。終わって、4人はオーディエンスと名残りを惜しむ。全体的にはまだブラッシュアップが必要な部分もあったが、何よりバンドとしての結束と熱が小気味のいいほど伝わってきたライブだった。

 ライブ直後の楽屋打ち上げでUKIはきっぱり言った。
「“ネオSHAKALABBITS”から“、ネクストSHAKALABBITS”になります」。

【取材・文:平山雄一】

tag一覧 SHAKALABBITS 女性ボーカル ライブ

リリース情報

Condenser Baby

Condenser Baby

2012年02月15日

ポニーキャニオン

01. Player
02. Condenser Baby
03. Tope Con Giro
04. mademoiselle non non -special-
05. ユメミギャロップ
06. River’s Edge
07. YOU and ME
08. A Magical Hand Story
09. Go An’Let Me Go
10. Blue Flamingo
11. I’m a Dreamer
12. mademoiselle non non -dubwise-
13. Vamos A La Marcha

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お知らせ

■ライブ情報

rockin’on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012
2012/08/05(日)国営ひたち海浜公園

SPYAIR "真夏の3番勝負"2012【Road to 武道館】
2012/08/07(火)渋谷CLUB QUATTRO

※その他ライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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