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東京カランコロン、メジャーデビュー直後の超満員ワンマ んライヴをレポート!!

東京カランコロン | 2012.09.27

 「久しぶりの『ワンマ ん』です。今日は思いっきり楽しんで帰ってください!」、ステージに登場したメンバーを代表して、いちろー(Vo・G)が挨拶。1曲目「マドモアゼルと呼んでくれ」がスタートすると、軽快なビートに合わせて踊る観客の輪が、みるみるうちにフロア全体に広がる。力強い手拍子を起こした「CAN’T STOP運命線」。爽やかな躍動感と共に駆け抜けた「夏part 1」。いちろーがギターをスタンドに置き、身軽なハンドマイク体制でステージ上を巡りながら観客を煽った「true!true!true!」。冒頭の4曲の時点で、早くも場内は明るい興奮で満たされていた。

 「こんなに集まってくれて嬉しいです。今日は滅多にやらない曲もやります。では、ここからはドキドキするゾーンへ入ります」。とのいちろーのMCを経て、レアな曲が続けて演奏された。まずは約1年ぶりにライヴでやるのだという「アンダスタンドできません」。せんせい(Vo・Key)の取り出したトライアングルがキュートなアクセントを添え、おいたん(G・Cho)が印象的なギターリフを刻みつつ、不思議な昂揚感が醸し出されていく。また、佐藤全部(B)も歌う「自転車の乗り方を忘れちゃった」も、マニア心をくすぐる選曲であった。曲が終わると、いちろーの「佐藤さんに大きな拍手を!」という呼びかけに応えて観客の間から拍手が起こる。佐藤全部は照れくさそうにしつつも、「この曲をやるのは3ヶ月に1回でいいです!」と言い、「結構な頻度(笑)」とせんせいにすかさずツッコミを入れられていた。

 「8月15日にエイベックスからメジャーデビューさせてもらいました。TRFの後輩ということで(笑)。ミニアルバム『ゆらめき☆ロマンティック』(通称『ナツ盤』)を出しましたが、そのリードトラックです」と、いちろーが曲紹介をして「泣き虫ファイター」へ。両腕を広げながら伸び伸びと歌うせんせいの姿が、盛り上がりをグングン加速させる。かみむー氏(Dr)のバスドラムのビートに合わせて起こったクラップが曲の最後まで続き、素晴らしい一体感を生んだ「ウキウキエブリデイ」。そして、次の曲には仰天! いちろーがドラム、佐藤全部がギター、かみむー氏がギター、おいたんがベース……なんとパートチェンジが行われたのだ。せんせい以外の4人が普段とは異なる楽器を担当して演奏されたのは、「嬉しい予感」(渡辺満里奈によるアニメ『ちびまる子ちゃん』主題歌。作詞:さくらももこ 作曲:大瀧詠一)のカバー。程良いテンポで雄大に広がるアンサンブル、何処かサイケデリックな香りもする煌びやかなサウンドが、とても心地よかった。

 ラジオ番組のリスナーから募集した企画だというプレゼントコーナー(レアグッズが入った袋を、メンバーそれぞれが花嫁のブーケトスのように後ろ向きで投げた)を経て後半戦へ。11月21日にリリースされるニューミニアルバム『きらめき☆ドラマティック』(通称『フユ盤』)に収録される新曲「フォークダンスが踊れない」と「冬part2」が初披露され、観客は大喜び。いちろーがエレキギターからアコースティックギターに持ち替え、せんせいと共に弾き語りで歌った「マチャアキとしっぱい」。せんせいの吹き鳴らすハーモニカが素朴な温かみを加え、カントリー風味の牧歌的なサウンドを響かせた「ララララ」。叙情的なメロディが胸にグッと迫った「ラブ・ミー・テンダー」。厚みのあるバンドアンサンブルで目一杯に盛り上げた「×ゲーム」……多彩なナンバーが連発され、いよいよライヴは佳境へ。

 12月13日に恵比寿リキッドルームで行う『フユ盤』のレコ発イベント「ワンマ ソ Vol. 4」の告知を経て、いちろーのMC。「僕らが子供の頃はロックがお茶の間の中にありました。ポップスとロックの境目がなかったんです。僕が初めて買ったCDはKinKi Kids。でも、それと同じ感覚でイエモンやジュディマリも聴いていました。昔はロックが身近にあったんです。僕らはメジャーへ行って、J-POPの良かった時代がまた来るようにヌルヌルっとやっていきますので(笑)。ずっと応援してもらえれば、またJ-POPの黄金時代が来ると思います!」という言葉が印象に残った。佐藤全部が初めて買ったCDは、嘉門達夫の『替え唄メドレー2』。せんせいが初めて買ったCDは篠原涼子の「恋しさと せつなさと 心強さと」……という豆情報が観客を沸かせ、「“J-POPの新しい幕が開く!”みたいな曲です」という言葉と共に始まった「いっせーのせ」。観客の力強いクラップが、曲を爽やかに彩っていく。そしてエモーショナルなサウンドを全開で響かせた「I.M.G.W」と「少女ジャンプ」によってライヴ本編は締め括られたのであった。

 アンコールを求める手拍子に応えてステージに再び現れたメンバー達。「初めて買ったCD」の話題が再浮上し、おいたんは「クレヨンしんちゃん」、かみむー氏はリンドバーグであることが明かされる。和気あいあいとしたムードとなったところで、いちろーから重要なお知らせが。「『フユ盤』も歌詞でコラボをしました。リード曲の歌詞はリリー・フランキーさんです。今日はやらないけど(笑)。面白い形で公開しようと思っていますので。みんなの暇をなくすくらいに、ここからさらにいろいろやっていきますから、ウェブなど情報をチェックしてください!」。そして、「マリメッコとにらめっこ」を演奏し、ライヴは終演を迎えた……のかと思いきや、観客の喝采は全く止まらず、ダブルアンコールへ。「持ち玉を出し尽くしましたよ(笑)」といちろーは嬉しそうに頭を掻き、「そろそろ曲、ないな(笑)」と笑顔を浮かべたせんせい。「次の曲で最後にしないと、練習してないよ(笑)。最後は新しい曲です。『フユ盤』には入らないんだけど、どうしてもやりたくて」と、ラストに披露した新曲は「ハートフルホット」。バンドが一丸となって熱いサウンドを放ち、エネルギッシュなクライマックスへと突き抜ける様に圧倒された。残響が轟く中、上半身裸となってステージを後にしたいちろー。続いて、せんせい、おいたん、佐藤全部、かみむー氏も「ありがとう!」と手を振りながら去っていく。メンバー5人に向かって、観客は全力で拍手と歓声を送っていた。

【取材・文:田中 大】

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リリース情報

ゆらめき☆ロマンティック

ゆらめき☆ロマンティック

2012年08月15日

avex trax

1. 泣き虫ファイター
2. 夏Part1
3. ウキウキエブリデイ
4. うれしい予感
5. ララララ
6. (エンハンスド)渋谷WWWライブ&ドキュメンタリーボーナス映像 前編

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セットリスト

ワンマ ん 2012
2012.9.12 @ 渋谷CLUB QUATTRO

  1. マドモアゼルと呼んでくれ
  2. CAN’T STOP運命線
  3. 夏Part 1
  4. true!true!true!
  5. アンダスタンドできません
  6. 自転車の乗り方を忘れちゃった
  7. 泣き虫ファイター
  8. ウキウキエブリデイ
  9. うれしい予感
  10. フォークダンスが踊れない
  11. 冬Part 2
  12. マチャアキとしっぱい
  13. ララララ
  14. ラブ・ミー・テンダー
  15. ×ゲーム
  16. いっせーのせ
  17. I.M.G.W
  18. 少女ジャンプ
ENCORE
  1. マリメッコとにらめっこ
ENCORE2
  1. ハートフルホット

お知らせ

■ライブ情報

『VINTAGE LEAGUE TOUR 2012 "small change"』
2012/10/04(木)新潟CLUB RIVERST
2012/10/10(水)広島Cave-Be
2012/10/18(木)仙台PARK SQUARE
2012/10/24(水)名古屋アポロシアター
2012/10/25(木)代官山UNIT

MEGA★ROCKS 2012
2012/10/06(土)会場未定

※その他ライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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