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BUCK-TICK、メジャーデビュー25周年を飾るフェスで貫禄のライブ!

BUCK-TICK | 2012.10.03

 1987年にシーンに登場して以来、メンバーチェンジを一度もすることなく、様々な音楽的要素を取り入れることで進化を繰り返し続けているBUCK-TICK。ダークでありながらキャッチーさを持つ楽曲、徹底的に追及された映像美など、その独自の世界観で多くのバンドに絶大な影響を与えている彼らが、今年デビュー25周年を迎えた。それを記念して、千葉ポートパーク内特設野外ステージにて、2日間に渡る主催フェス「BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE」を開催。その2日目である9月23日公演は、あいにくの雨という悪天候でありながら、彼らを祝福するために多くのオーディエンスが詰めかけた。

 トップバッターは氣志團。7月にリリースされたトリビュートアルバム『PARADEII ?RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK?』に収録された「MACHINE」でライヴをスタートさせ、続く「ONE NIGHT CARNIVAL」で一気に会場をひとつにする。綾小路 翔(Vo.)は、自分の童貞喪失相手がBUCK-TICKファンだったことをカミングアウトしたり、自身の曲の冒頭で「JUST ONE MORE KISS」を歌い出してみたり、BUCK-TICK愛溢れるアクトを展開。悪天候な中でも完璧にオーディエンスを盛り上げる、見事なまでの切り込み隊長ぶりを見せつけた。

 続くPOLYSICSは、ハヤシ(Vo./Gt.)が“普段と違うスペシャルなことをやろうと思います!”と宣言。そして呼び込んだのは、BUCK-TICKの今井寿(Gt.)と樋口豊(Ba.)! サプライズに沸くオーディエンスの前に現われた2人は、なんとPOLYSICSのコスプレ姿!! 驚きと興奮が入り交じる大歓声の中、トリビュート曲「Sid Vicious ON THE BEACH」をプレイ。フミ(Ba.)がハンドマイクを持って歩き回るという光景も飛び出した。

 続いて、がむしゃらで、愛の溢れるロックンロールをかき鳴らすN’夙川BOYSが登場。トリビュート曲「EMPTY GIRL」では、曲中にメンバーが何度もパートチェンジを繰り返し、“生でやるの難しいなー(笑)”とリンダdada(Vo./Gt./Dr.)。“BUCK-TICKさんとやれるの今日で最後かもしれん。でも、どうにかしたら、また出来るかもしれん。そんな夢見てもええやんな!?”と叫んだマーヤLOVE(Vo./Gt./Dr.)が、ラストで客席に降りて、びしょ濡れになりながらオーディエンスを煽りまくる、熱いステージを繰り広げた。

 続くPay money To my Painは、US直系のハードコアナンバーを次々に畳み掛けて行く。そして、K(Vo.)が“スーパーゲストの登場です!”と今井寿を呼び込み、トリビュート曲「love letter」へ。その後、新曲を挟みつつ、ラストのアンセムソング「Pictures」では“雨の中で大合唱してみませんか!?”とオーディエンスを煽動。会場全体がシンガロングをするという感動的な光景を産み出した。

 トリビュートソング「M・A・D」でライヴをスタートさせたAA=。以前からBUCK-TICKと深い親交のあるTAKESHI UEDA(Vo./Ba.)は、全てを射抜く様なギラついた眼でフロアを見渡す。途中、“アニイ(ヤガミトール/BUCK-TICK・Dr.)の髪の毛が、天に向かってバクチクしてる間は続けてほしいと思ってます!”と激励を送り、「sTEP COde」や「FREEDOM」など、怒りと希望で構築された超重量級のデジタルロックでオーディエンスを圧倒した。

 少しずつ辺りが暗くなってきた頃、D’ERLANGERのステージがスタート。妖艶で退廃的な空気が会場を一気に支配する。途中、SOPHIAの都圭一をキーボードに向かえ、5人編成のスペシャル体制でステージを繰り広げたのだが、それだけで終わらず、“ベリースペシャルなD’ERLANGER”ということで、ステージにDIR EN GREYのDie(Gt.)が登場。“どうせ雨で濡れるんだ、気持ちよく濡れよう!”とkyo(Vo.)が挑発して「ICONOCLASM」へ。一夜限りの夢の競演にオーディエンスも大いに盛り上がった。

 残るはいよいよ本日の主役のみとなったのだが、その前にバンドの歴史を振り返る映像がスクリーンに映し出された。デビュー当時の映像など貴重なものもあったのだが、印象に残ったのは、歴代のビデオクリップ達。その刺激的な映像から、いかにこのバンドが常にセンセーショナルなものを産み出しているのか感じさせられた。

 そして、会場の期待感がピークとなった18時40分。雨も小康状態。いよいよヘッドライナーのBUCK-TICKがステージに現れる。1曲目は「独壇場 Beauty-R.I.P-」。黒のロングコートを着て、頭にターバンを巻き付けた櫻井敦司(Vo.)が、ダンサブルなビートに合わせて怪しく踊り、そこからなだれ込んだ「エリーゼのために」では、今井と星野英彦(Gt.)がヘヴィなリフを轟かせる。

 ライヴは9月19日にリリースした最新アルバム『夢見る宇宙』の収録曲をメインに、比較的近年にリリースされた楽曲が並ぶセットリスト。アニバーサリーライヴだからといって、ヒットナンバーを連発するステージではなく、あくまでも今のBUCK-TICKをしっかりと見せる。そんな、今にこだわる揺るぎない姿勢こそが、BUCK-TICKらしさなのかもしれない。スリリングに疾走する「Jonathan Jet-Coaster」、妖艶なダンスナンバー「Django!!! -眩惑のジャンゴ-」、身を切り刻むような感傷が襲いかかる「MISS TAKE ?僕はミス・テイク?」と、ディープな世界観を見せつけ、「CLIMAX TOGETHER」で、ポップかつアッパーに突き抜けて行った。“25周年。アニイはもう50ですけど、まだビンビンですよ”と、いまだ沸き上がり続ける活動意欲を見せつけた後、デビューアルバム『SEXUAL×××××!』のラストナンバー「MY EYES & YOUR EYES」で本編を締め括った。

 アンコールで登場すると、櫻井はMCで両日合わせた全出演バンドの名前をあげ、“素晴らしいスタッフ、素晴らしいバンド、アーティストの皆さんに2日も続けてお祝いしてもらって本当に嬉しいです。そして、パレードは終わりません”と、ダークファンタジーな「DIABOLO」を。そして、今井のノイジーなギターが織りなす「キラキラ星」から、ラストナンバーの「夢見る宇宙」へ。ミクロな細胞世界とマクロな宇宙空間が融合した映像をバックに、圧倒的な音世界を描きだした。そして、大量の打ち上げ花火が上がり、大歓声が沸き起こる中、全アクトが終了。

 オンリー1としての輝きを放つ出演者のみが集められた「BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE」。出演者達の熱演はもちろんのこと、悪天の中でも大きなトラブルが起こることもなく、ほぼタイムテーブル通りに進行させた制作チームの手腕や、雨でぐしゃぐしゃになりながらも、そのシチュエーションすら楽しんでいたオーディエンス達の笑顔と、このイベントを構成する全てにおいてバンドへの深い愛を感じることが出来て、感動しっぱなしの1日だった。BUCK-TICKは10月からツアー「夢見る宇宙」をスタート。そして、来年にはデビュー25周年を記念した映画の公開も決定。揺るぎない信念と多くの愛を抱えて、彼らのパレードはこれからも続く。

【取材・文:山口哲生】

tag一覧 ライブ イベント BUCK-TICK 氣志團 POLYSICS D’ERLANGER N’夙川BOYS AA= Pay money To my Pain

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リリース情報

夢見る宇宙(初回限定盤)

夢見る宇宙(初回限定盤)

2012年09月19日

徳間ジャパンコミュニケーションズ

01.エリーゼのために 〜ROCK for Elise〜
02.CLIMAX TOGETHER
03.LADY SKELETON
04.人魚 〜mermaid〜
05.夢路
06.ONLY YOU 〜WE ARE NOT ALONE〜
07.禁じられた遊び 〜ADULT CHILDREN〜
08.夜想
09.INTER RAPTOR
10.MISS TAKE 〜I’m not miss take〜
11.夢見る宇宙 〜cosmix〜

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セットリスト

BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE
【Day2】2012.9.23@千葉ポートパーク内特設野外ステージ

  1. 独壇場Beauty
  2. エリーゼのために
  3. Mementomori
  4. JonathanJet-Coaster
  5. Django!!!
  6. MISS TAKE-僕はミス・テイク-
  7. CLIMAXTOGETHER
  8. MYEYES&YOUREYES
ENCORE
  1. DIABOLO
  2. 夢見る宇宙

お知らせ

■ライブ情報

2012年ホールツアー「TOUR 夢見る宇宙」
2012/10/06(土)神奈川よこすか芸術劇場
2012/10/08(月/祝)静岡静岡市民文化会館大ホール
2012/10/12(金)川口総合文化センターリリアメインホール
2012/10/13(土)栃木県総合文化センターメインホール
2012/10/20(土)なら100年会館大ホール
2012/10/21(日)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
2012/10/25(木)倉敷市芸文館
2012/10/26(金)鳴門市文化会館
2012/10/28(日)唐津市民会館
2012/11/03(土/祝)神戸国際会館こくさいホール
2012/11/09(金)大宮ソニックシティ大ホール
2012/11/11(日)神奈川県民ホール大ホール
2012/11/13(火)渋谷公会堂
2012/11/14(水)渋谷公会堂
2012/11/18(日)千葉県文化会館大ホール
2012/11/22(木)金沢市文化ホール
2012/11/24(土)新潟市民芸術文化会館
2012/11/25(日)長野ホクト文化ホール 中ホール
2012/12/01(土)大阪オリックス劇場
2012/12/02(日)大阪オリックス劇場
2012/12/07(金)宮城東京エレクトロンホール宮城大ホール
2012/12/09(日)札幌市教育文化会館大ホールマウントアライブ
2012/12/12(水)群馬音楽センター
2012/12/15(土)福岡市民会館
2012/12/16(日)広島アステールプラザ大ホール
2012/12/22(土)日本特殊陶業市民会館フォレストホール
2012/12/29(土)日本武道館
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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