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藤井フミヤ、期間限定連載、最終回。デビュー30周年を迎える2013年について。

藤井フミヤ | 2013.01.15

 2013年。デビュー30周年を迎える藤井フミヤ。

 今から4年前の年明け。「この数年は、真剣に音楽と向き合う。音楽以外のことは、あまり考えないようにしようと思う」と明言した彼。曲を作るための機材を揃え音楽制作の環境を整えるところからスタートした“藤井フミヤのミュージック・ライフ”。彼はこの意志を貫き、コツコツと曲を積み重ね、昨年、約3年ぶりのオリジナルアルバム『Life is Beautiful』を完成させた。

 今、このアルバムを、改めて繰り返し聴いてみて思う。懐かしさの中に透けてくる新しさが眩しい。虹の、涙の、空の、雲の、月の……様々な輝きが、キラキラと木漏れ日のように乱反射する。自然光にも似た、柔らかで確かな輝きは、今の彼だからこそ出せた輝きではあるまいか。

 アルバム『Life is Beautiful』は、藤井フミヤのルーツとスター性、そして長い歴史を無理なくポップ・ミュージックに昇華し、藤井フミヤ・ポップスの金字塔と呼ぶに相応しい作品になった。

 ポップスは、輝いていなければいけない。キラキラしてなくちゃ、やだ。
 そんな、ポップスの絶対必要条件を、藤井フミヤは人生をかけてこれからも体現していくのではなかろうか。 

 2012年9月から、期間限定でお届けしてきたこの集中連載「Life is Beautiful」も今回が最終回。30周年のことを中心に、今後の藤井フミヤについて語ってもらった。


―2013年はデビュー30周年。ご自分の中での構想は出て来ているんですか?

フミヤ:
いろいろやろうと思って、考えているところですね。でも、30周年は、年明けからというよりも、9月21日からスタートする形です。

―9月21日。チェッカーズとしてデビューした日ですね。

フミヤ:
そう。だから2013年の9・21から、2014年の9・20までで、30周年の1年間を考えているんですよ。それまでは、正直言うと……準備期間(笑)。

―その期間で、具体的にアイデアを練っていく、と。

フミヤ:
そうですね。これはまだ本当にアイデアの段階なんだけど、30周年の中に前半と後半があって、例えばその後半の方では、藤井フミヤらしい新しい何かを見せなきゃいけないなと思ってる。前半はヒット曲を中心に……とかね。これからの藤井フミヤもきちんと感じてもらいたいから、前半と後半わけてみようかなぁと思ってて。まだ全然具体的にもなってない話なんですけどね。

―アイデア段階という前提で伺いますが、今おっしゃった“前半と後半”っていうのは、ツアーにも関わってきたりも?

フミヤ:
そうですね。関わって来るんじゃないかと思います。

―なるほど。では、今、音楽に対して“もっと欲しい、もっとこうしたい”と思うことは何ですか?

フミヤ:
これは、常に思っていることなんだけど、新しい代表曲が欲しいな、と。誰もが知っているような曲。シンプルにいえば、そういういい曲を作っていかないといけないなっていうのはありますね。それから、1曲1曲を無駄にしたくないというか。そういう意識が、ここ数年、強くなってきましたね。

―そこを実現させるためには、どんな自分でいることがベストだと思います?

フミヤ:
まずは、健康であるってことがいちばん(笑)。2番目は、技術を手に入れられたらいいなと思う。そのためには日々の努力が大切なんですよね。自分が欲しいと思っている技術って、日々の努力や練習が必要なものなんですよ。例えば“ピアノで3曲弾き語りでできるようになる”とか。

―どうして3曲なんですか?(笑)

フミヤ:
もし、自分の曲の中でピアノで弾き語りをする曲……って考えたら、3曲もあれば十分だなと思うんですよね(笑)。もちろんバラード。例えば「Another Orion」とかですね。バラード3曲を自分で弾いて歌えるようになったら、多分、俺の中ではピアノの弾き語りってスタイルがそれ以上は必要ないと思うんです。だから、それだけの技術があればいい。だったらそれぐらい頑張ればいいのに……って、自分でも思うんですけどね(笑)。

―(笑)どこかまだ、他人ごとですね。

フミヤ:
確かに。そうかもしれない(笑)。

―でも、フミヤさんは、こうやって言っちゃうと、やっちゃう人じゃないですか?

フミヤ:
いやあ、どうでしょう?(笑)やるって決めた時は結構やるんだけどね。でも途中で空いちゃったりするとダメで。時が経つとすっかり忘れちゃってるんです。

―過去にそういうことがあったんでしょうか?

フミヤ:
ありましたね。“よし、ギター1本でZeppのライヴが出来るように、ギター頑張ろう”と思って、一時、すごく練習して弾いてたんですよ。それでまぁまぁ上達したんですけど、忙しくなったらサボちゃって。しばらく弾かないと、次に弾こうと思っても、すぐに指が痛くなるし弾けなくなってるとか。人生、その繰り返しかも(笑)。

―例えば、ピアノでもギターでもいいんですけど、弾き語りというスタイルをライヴのパフォーマンスのひとつと考えてたり?

フミヤ:
考えてますね。例えば、奥田民生くんとか斉藤和義くんとかは、ギター弾いて、ギター・プレイを見せるっていう技がひとつあると思うんです。でも俺のライヴでは、ギターを弾いても、その技は、要素として必要ないと思う。

―あぁ、なるほど。それよりも必要な要素は、ダンスや動きになりますよね。前回の「Life is Beautiful」ツアーで言ったら、パントマイム。

フミヤ:
そう。ギターをずっと持っていたら、ステージの中心から動けないから(笑)。

―では、2013年、プライベートも含めて、どんな年になったらいいなと思ってます?

フミヤ:
藤井フミヤを初めて知ったとか、初めてライヴを観たとか、そういうお客さんが、去年(=2012年)以上に増えればいいなと思いますね。それが、2013年の目標。

―去年のツアーで、実感できた、手ごたえがあったということですね?

フミヤ:
そうですね。男性の割合も増えてきてるし、初めての人も楽しんでくれてたのは感じましたね。美空ひばりさんの曲を歌ったライブがきっかけでファンになってくれた高校生もいたんだよね。

―プライベートを…と話をふっても、音楽の話になりますね。

フミヤ:
そうだね。ほんと、音楽の話ばっかりになっちゃいますね(笑)。

―それが今のフミヤさんのスタンスなんでしょうね。でもしつこく伺います。2013年、プライベートでの目標、抱負。よろしくお願いします!

フミヤ:
雪山に登ってみたい。(即答)

―え? 雪山の経験は?

フミヤ:
無いです。夏山はあるけど。

―それは……30周年が終わってから……再考してください(一同爆笑)。

フミヤ:
(笑)。また夏山も登りたいですね。槍ヶ岳行きたいと思っているんですよ。以前、八ヶ岳に、一泊しながら登ったんだけど、それがすごく良くて。だから次も泊まりで、今度は槍ヶ岳に行きたいな、と。月に1回ぐらいは、山に行かないと調子悪い気がします。

―去年のツアー中も、地方で山に出向かれたそうで。八甲田山に行かれたとか?

フミヤ:
八甲田山、行きましたね。それから熊野古道も散策しました。あと個人的に、もう1個別の山にも登りました。

―ツアー中、合間をぬってってことですよね?

フミヤ:
そうです。“この時期、ここに行くから、じゃあ、あの山に行けるな”……って感じで日程を調整して登ったり。

―そうですか。日本は山が多いから、調整も大変ですね(←半分思考停止)

フミヤ:
そう、山だらけでいい(笑)。

―頂上で必ずすることは(←続・思考停止)

フミヤ:
頂上に着いても、そこにあんまり居ないんですよ。

―は? どういうことですか?

フミヤ:
頂上で写真は撮るけど、撮ったらもう降りる。頂上でお弁当を食べたりしない。

―理由があるんですか?

フミヤ:
だって、頂上、人がいっぱいだから。

―あははは(笑)。つまり、ゆっくりできないってことですか?

フミヤ:
そう。あんまりゆっくりできないから、ちょっと下って景色のいい場所、誰もいないとこで、ひとりっきりでお弁当を食べて、みたいな。

―では最後の質問です。デビュー30周年を迎える自分を、デビュー当時、想像できていましたか?

フミヤ:
全然できない……というか、想像しようとも思わなかった。当時から元気なじいさんになりたいっていう願望はありましたけどね。

―わかりました。2013年の藤井フミヤも楽しみにしてます。

フミヤ:
30周年のスタートに向け、徐々に自分の気持ちも盛り上げて行って……みんなと一緒に楽しめたらいいなと思ってます。

【取材・文・構成:伊藤亜希】

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リリース情報

Winter String(初回盤)

Winter String(初回盤)

2012年10月31日

SMAR

ディスク:1
1. Another Orion (Strings Orchestra ver.)
2. 透明人間
3. Endless Snow (Still Snowing Mix)
4. Snow Crystal (Chamber Orchestra ver.)
5. 彼女のタンバリン
6. へそまがりSweetHeart
7. 終わらないでクリスマスイブ (GOTA Re-Mix)

ディスク:2 (DVD)
"Life is Beautiful"Premium Live
supported by Billboard Live Tokyo
1. TRUE LOVE
2. 突然に完全な空前の一目惚れ
3. なんかいいこと
4. 今、君に言っておこう
5. Another Orion
6. わらの犬
7. 点線
8. 愚か者の詩
9. Life is Beautiful

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Life is Beautiful

Life is Beautiful

2012年07月11日

SMAR

1. Life is Beautiful
2. なんかいいこと
3. 三毛猫のキーホルダー
4. 今、君に言っておこう
5. 点線
6. 赤いスイッチ
7. 突然に完全な空前の一目惚れ (2012Album Mix)
8. Me too I love you
9. Next Dream
10. 君に会えてよかった (2012Album Mix)
11. 銀河放浪
12. 僕らの人生 (2012 Album Mix)
13. 愚か者の詩

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お知らせ

■ライブ情報

Fumiya Fujii Concert tour 2012 「Life is Beautiful」
2012/09/09(日)札幌市教育文化会館大ホール
2012/09/13(木)瀬戸市文化センター
2012/09/15(土)びわ湖ホール・大ホール
2012/09/16(日)熊本市民会館
2012/09/21(金)渋谷公会堂
2012/09/22(土・祝)渋谷公会堂
2012/09/29(土)オリックス劇場
2012/09/30(日)オリックス劇場
2012/10/03(水)六カ所村文化交流プラザ スワニー[追加公演]
2012/10/05(金)黒磯文化会館
2012/10/06(土)仙台イズミティ21
2012/10/08(月・祝)中標津町総合文化会館しるべっとホール
2012/10/10(水)音更町文化センター
2012/10/13(土)大宮ソニックシティ・大ホール
2012/10/14(日)大宮ソニックシティ・大ホール
2012/10/18(木)たつの市総合文化会館赤とんぼ文化ホール
2012/10/20(土)サンポートホール高松・大ホール
2012/10/27(土)紀南文化会館
2012/10/28(日)堺市民会館[追加公演]
2012/10/31(水)大阪国際会議場メインホール
2012/11/01(木)三島市民文化会館
2012/11/03(土・祝) 越前市文化センター
2012/11/04(日)加古川市民会館大ホール
2012/11/08(木)戸田市文化会館[追加公演]
2012/11/10(土)神戸国際会館こくさいホール
2012/11/11(日)守山市民ホール
2012/11/14(水)かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール
2012/11/17(土)渋川市民会館
2012/11/18(日)秦野市文化会館
2012/11/21(水)東金文化会館 大ホール
2012/11/23(金・祝)名古屋国際会議場センチュリーホール
2012/11/25(日)結城市民文化センターアクロス
2012/12/01(土)新潟県民会館
2012/12/02(日)須坂市文化会館メセナホール
2012/12/06(木)Bunkamuraオーチャードホール
2012/12/07(金)Bunkamuraオーチャードホール

Fumiya Fujii Special Live 2012 Winter String
2012/12/15(土)神奈川県立県民ホール 大ホール
2012/12/16(日)大阪国際会議場メインホール
2012/12/21(金)Bunkamuraオーチャードホール[追加公演]
2012/12/23(日)広島アステールプラザ・大ホール
2012/12/24(月・祝)福岡サンパレス
2012/12/28(金)大阪国際会議場メインホール
2012/12/30(日)東京国際フォーラムホールA
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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