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The Mirraz特集、第2回は1/11に行なわれたSHIBUYA-AXライヴレポート!

The Mirraz | 2013.02.04

 昨年の秋からスタートしたThe Mirrazのツアーを締め括る追加公演は、ゲストの髭からスタート。踊ってばかりの国の佐藤謙介がパーカッションとして加わった7人編成でダイナミックな演奏を繰り広げた。独特な口調で観客に語りかけて盛り上げる須藤寿(Vo・G)のMCも絶好調。「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」「テキーラ!テキーラ!」「黒にそめろ」といった代表曲の他、「ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク」の続篇だという新曲「ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク2」も披露するなど、盛りだくさんの内容で楽しませてくれた。

新年っぽいムード満点のSE「春の海」(お正月番組などでよく流れる箏曲)が響き渡る中、ステージに登場した畠山承平(Vo・G)、佐藤真彦(G)、中島ケイゾー(B)、関口塁(Dr)。ドラムカウントと共にスタートした1曲目は「ハッピーアイスクリーム」。逆光で照らされたステージ上でシルエットを揺らし、シャープなビートを轟かせる彼らに、全観客の視線が瞬く間に釘付けとなる。スピード感に溢れた「うるせー」、グラマラスなリフが印象的な「E-miんの歌」、観客の手拍子が凄まじかった「WAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!」、猛烈なタテノリのダンスがフロアを揺らした「ふぁっきゅー」……冒頭の時点で、場内の誰も彼もが汗だくになっていた。

「髭、最高だったね。CD屋でバイトしてた頃に髭のマークを初めて見て、“なんじゃこりゃ?”って思って聴いて。すごく良くて。一緒にライブをやれるようになって嬉しいです」、畠山が髭への敬意を表明した後、「ハイウェイ☆スター(仮)」へ。場内はますます熱い昂揚感で包まれる。その勢いのまま突入した「アナーキーサヴァイヴァー」に合わせて夢中で身体を揺らした観客。フロアはまるで沸騰する鍋のような様相を呈していた。そして、「シスター」で、ムードは一転。美メロが壮大に響き渡っていく。続いて、「朝、目が覚めたら」「I don’t know」も、抒情的なサウンドを体感させてくれた。

「新年一発目から、こんなでかいところで出来て嬉しいです。来月、アルバムが出ます。そこから1曲やります」と畠山が言い、スタートした「スーパーフレア」。印象的なベースライン、肉感的なビートが観客をトランス状態へと誘う。さらには「check it out! check it out! check it out! check it out!」「なんだっていい」も立て続けに演奏。場内の熱気の上昇は止まるところを知らなかった。

「傷名」の後、少し長めのインターバル。常々、畠山が苦手だと話している告知が行われた。4月からスタートするツアー、チケットの優先予約について話し終えると、「告知が一番大変なんだよ。覚えろというのが無理な話。今日はよく出来たよ(笑)」と畠山はホッとした表情で語る。そして、いよいよライブは佳境へ。「レディース&ジェントルマン」を皮切りに、「CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい」「あーあ」「ラストナンバー」……怒涛の勢いでアグレッシヴなナンバーが連発されていく。そして、《あー気持ち悪りぃ》という大合唱が素晴らしい一体感を生んだ「気持ち悪りぃ」で本編は締め括られたのであった。

 アンコールを求める歓声と手拍子に応え、ステージに戻って来た4人。「アンコールありがとう。じゃあ、あとちょっとだけやるかな。今日って何曜日? 日曜日だと思ってたんだけど……」、唐突に曜日の感覚を失っていることを告白した畠山(この日は金曜日)。「日曜日じゃないよ。全然違うじゃん!」と中島が呆れ顔でツッコミを入れると、観客は大爆笑。和やかなムードになったところでスタートしたのは「TOP OF THE FUCK’N WORLD」。下腹部にズシリと来る重厚なビートが心地よい。続いて「僕らは」。フレーズのループを経て、ドラマチックな爆発へと至るサウンドは、神々しいエネルギーを帯びていた。

「僕らは」が幕切れ、清々しい残響が漂う中、4人はステージを後にしたが、アンコールを求める声が再び上がる。すると、最初に勢い良く駆け込んできたのは畠山。下手袖から飛び出し、ステージ上を走って反対側の上手袖へと消えて行った彼に対して、「えー!?」という不満そうな声が観客の間から上がる。すぐに戻って来た畠山が「走ったのは高校以来。遅刻しても走らないこの俺が(笑)。2013年1月11日、走り解禁。じゃあ最後に1曲」と言い、ラストに披露されたのは「僕はスーパーマン」。腕を振り上げて踊る観客のエネルギーがすごい。場内が一丸となって雪崩れ込んだエンディングは、まさしく「完全燃焼」と表現するのがふさわしい絶頂感に満ちていた。演奏を終えると、メンバーを代表して畠山が「今年もよろしく!」と挨拶。満足そうな表情を浮かべながら手を振った4人に向けて、観客は拍手と歓声を送った。

【取材・文:田中 大】

tag一覧 The Mirraz ライブ 男性ボーカル

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リリース情報

選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ(初回盤)

選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ(初回盤)

2013年02月13日

EMIミュージックジャパン

1. 気持ち悪りぃ
2. スーパーフレア
3. encode
4. 僕らは
5. HELL’S DRIVE
6. うるせー
7. クッキー
8. De La Warr
9. ウ□ボ□ス
10. 傷名
11. S.T.A.Y.
12. きっと、きっとね
13. Fuck you very much

<初回限定スペシャルBOX封入GOODS内容>
・キノイ君人形
・ミイラのキノイ君・絵本シリーズ♯02「選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ」
・畠山監督MVバッジ3個セット
・「選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ」イメージ原画ステッカー

<初回限定スペシャルBOX、初回限定盤付属DVD収録内容>
MUSIC VIDEO
・僕らは
・気持ち悪りぃ
・傷名
・うるせー
・スーパーフレア
・S.T.A.Y.

LIVE at 代官山UNIT 20120716(niconico)
・CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
・シスター
・僕はスーパーマン
・check it out! check it out! check it out! check it out!
・Make Some Noizeeeeeeeeeeee!!!!
・ハッピーアイスクリーム
・ラストナンバー

KINOI TV 特別編(Tour Document)

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セットリスト

「僕らは気持ち悪りぃ〜なんか誤解されそうなタイトルですねツアー2012〜」追加公演「僕らはうるせー2013」
2013.1.11@SHIBUYA-AX

  1. ハッピーアイスクリーム
  2. うるせー
  3. E-miんの歌
  4. WAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!
  5. ふぁっきゅー
  6. ハイウェイ☆スター(仮)
  7. アナーキーサヴァイヴァー
  8. シスター
  9. 朝、目が覚めたら
  10. I don’t know
  11. スーパーフレア
  12. check it out! check it out! check it out! check it out!
  13. なんだっていい
  14. 傷名
  15. レディース&ジェントルマン
  16. CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
  17. あーあ
  18. ラストナンバー
  19. 気持ち悪りぃ
ENCORE
  1. TOP OF THE FUCK’N WORLD
  2. 僕らは
DOUBLE ENCORE
  1. 僕はスーパーマン

お知らせ

■ライブ情報

EMI ROCKS SENDAI
2013/02/02(土)夢メッセみやぎ

音エモン presents
LIVE BURGER vol.7

2013/02/21(木)OSAKA MUSE

ロック頂上決戦 ver.1.0 ~EMI vs VICTORの巻~
2013/02/23(土)SHIBUYA-AX

選ばれてそこに行くんじゃなく、選んでそこに行くんだツアー
2013/04/06(土)横浜BLITZ
2013/04/11(木)高松DIME
2013/04/12(金)高知X-pt.
2013/04/14(日)京都磔磔
2013/04/17(水)浜松窓枠
2013/04/19(金)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2013/04/20(土)広島ナミキジャンクション
2013/05/03(金)帯広REST
2013/05/04(土)札幌CUBE GARDEN
2013/05/17(金)名古屋ダイアモンドホール
2013/05/19(日)福岡BEAT STATION
2013/05/23(木)金沢VanVanV4
2013/05/24(金)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2013/05/30(木)仙台CLUB JUNK BOX
2013/06/01(土)盛岡CLUB CHANGE
2013/06/02(日)青森QUARTER
2013/06/09(日)大阪BIG CAT
2013/06/15(土)ZEPP DAIVERCITY TOKYO

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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