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タネも仕掛けもない!ストレイテナー、7ヶ月ぶりのワンマンはスーパーマジカル!!

ストレイテナー | 2014.08.05

 新シングル『Super Magical Illusion』リリースに合わせて1回だけ、7ヶ月ぶりに行なわれたワンマン・ライヴは、ストレイテナーならではのマジカルな時間と空間を楽しませてくれた。
 といっても凝ったセットやイリュージョンが仕込まれていた訳ではない。ホリエアツシ(Vo,G)が言った通り”タネも仕掛けもない、音楽しかないから!”というライヴだ。音楽が呼び起こすイマジネーションや感動の素晴らしさを痛いほど知っているストレイテナーだからこその宣言だった。そして音楽を通じて彼等が伝えたいことを明快に歌ってみせたのだった。

 ”音楽の嵐を吹かせましょうか”とホリエが呼びかけたオープニング・ナンバーは「Melodic Storm」。登場するなりスツールの上に立ち上がってアピールしていたナカヤマシンペイ(Ds)がシンバルを叩き、ひなっちこと日向秀和(B)が身体を揺らしながらベースを弾けば、マジカルなイリュージョンの始まりだ。OJこと大山純の控えめなギターとホリエの力強い歌にフロアは突き出す腕に覆われた。
 「MAGIC WORDS」「Magic Blue Van」とマジック繋がりで並んだ曲にツアーとは違う遊び心を見せながら、ほぼ闇と言ってもいい照明の中でヘヴィに聴かせた「VANDALISM」から「OWL」を経て「Little Miss weekend」へとシリアスな空気を深めた後で、ホリエが言った”タネも仕掛けもございません。俺たちとお前たちだけで魔法をかけましょう”。なぜかちょっと照れながらのMCは、その後にナカヤマが言ったように”7ヶ月ぶりのワンマン”だったからか。”新曲やりましょうか”と、まずはカップリングの「Wonderfornia」。軽快でダンサブルなビートは瞬く間にフロアを揺らし、それを受け継いだ「Blue Skins in Green」はタイトな演奏が複雑に展開して深みのあるグルーヴへと引き込み、オーディエンスのオイコールと一体となった「DISCOGRAPHY」へと誘う。コーラスで煽るナカヤマにひなっちのダイナミックなベース、センターに置いたシンセを弾くホリエの側に寄ってギターを合わせたOJ。この4人ならではの、まさにタネも仕掛けもない音楽がDiverCityに溢れた。その熱を保ったまま「VANISH」、OJのリフから「From Noon Till Dawn」と突っ走る。4人の勢いを加速したのは、オーディエンスの手拍子だったことを、直後のMCでホリエたちは冗談のタネにしていたが、そんな一体感が生まれることもある。そして「次のを聴きに来たんでしょう?」と、この日のメインディッシュとも言える「Super Magic Illusion」。これでもかというぐらいポップなメロディをザクザクしたサウンドで塗りこめて極上のロック・チューンに仕立てたこの曲は、続く「POSTMODERN」「KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]」が自然に繋がり、改めてストレイテナーとしての矜持を感じさせるサウンドであると実感させた。まさにマジカルな曲である。

 もうひとつ、彼等の揺るがない思いを伝えたのは、『NANO-MUGEN COMPILATION2014』に収録の「或る日のピエロ」だ。MCでホリエは”音楽を作る時は、いい人間になろうと思って作っています。子供たちの願いが一つでも多く叶うように、笑顔が守られますように”と語り、落ち着いたトーンの演奏とともに、ひときわ心を込めて歌った。ホリエがピアノを弾く「イノセント」「シンクロ」と、歌詞に連鎖を感じさせる曲が続いてストレイテナーが歌い続けて来た価値観やアイデンティティを浮き上がらせ、「CLONE」「SCARLET STARLET」で後半に向けて一段と演奏がダイナミズムを増していく。タネも仕掛けもないがイリュージョンのように違う世界を描き出す。これが音楽のマジックだ。そして終盤は「クラッシュ」「シンデレラソング」で熱いカオスを巻き起こし、圧倒的なパワーを発揮した「TRAVELING GARGOYLE」が大合唱で彩られた後は「最後の曲です」と告げた「羊の群れは丘を登る」。

 ”おまたせ!”とアンコールに応えたホリエは白いパーカーに、ひなっちは半パンスーツにハットに着替えてきたのは”新しいアー写用の衣装が届いたから”とのことだが、実は大きなサプライズの伏線だった。9月に新シングルをリリースし、11月には東名阪クアトロ・ツアーを行なうと発表してフロアから大歓声から起こったのだが、更に”これから新曲のPVを撮影します。初めての曲で盛り上がれったって難しいと思うけど、準備はいいか!”と演奏したのは「The World Record」。極太なビートで踊らせるパワフルな曲に、フロアは瞬く間に乗って揺れる。タイトル通り世界に向けて走り出すようなナンバーだ。いつもと違う高揚感に包まれた会場を収めたこれがどんな映像となるのだろう。その興奮を受け継ぎ最後を飾った「BERSERKER TUNE」は、これからのストレイテナーへのオーディエンスからのエールでもあった。”どこかのフェスなどで、また”と言ったホリエを初めストレイテナーの4人が、この貴重なステージを楽しんだ様子だったのは言うまでもない。

【取材・文:今井智子】
【撮影:橋本塁(SOUND SHOOTER)】

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“Super Magical Illusion Show -2014.07.17 at Zepp DiverCity TOKYO-”
MAGIC WORDS
OWL
Blue Sinks In Green
イノセント
CLONE
SCARLET STARLET
クラッシュ
シンデレラソング

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2. Melodic Storm (2013.12.20 SCAPE Warehouse_Singapore)
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2014/11/22(土)広島クラブクアトロ
2014/11/24(月)梅田クラブクアトロ
2014/11/25(火)名古屋クラブクアトロ
2014/11/28(金)渋谷クアトロ

※詳細、そのほかのライブは、オフィシャルサイトをご覧ください。

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