前へ

次へ

仮面女子、地上最強のアイドルになるための最初の成果!

仮面女子 | 2014.10.20

 元祖ヘドバンアイドルことアリス十番。サイバースタイルを魅力にしたガスマスク集団のスチームガールズ。森ロック(ケルト音楽)を軸に据えた仮面ユニット第三の使者ことアーマーガールズ。この3つのユニットが合体したのが仮面女子になる。

 仮面女子は、大きな舞台への飛躍を賭けた挑戦の場として、去る5月3日にZepp Tokyoでワンマン公演を行った。当日のライブは熱狂に包まれたが、残念ながらSold Outまでは届かず。再挑戦ライブとして、10月13日(月・祝)に同地で行われたのが「仮面女子2ndワンマンライブ Zepp Tokyoリベンジ!!」公演だった。先に動員を発表すると、この日は2500人の観客たちが来場。Zepp Tokyoが2700人キャパだけに、残念ながらチケット完売までには届かなかった。が、この日は首都圏を大型台風が直撃。本番時間前後は交通機関も乱れた、まさに暴風吹き荒れた状態。その上で2500人の動員と考えれば、十分Sold Out並の成果を残せたと捉えられようか。もちろん、場内では台風以上の暴風吹き荒れる熱い盛り上がりを見せていたのは言うまでもあるまい。

 ライブは、仮面女子ナンバーであり、彼女たちが所属するAlice Projectの苦難続きの歩みや雑草魂を歌に投影した「アリス・イン・アンダーグラウンド」からスタート。仮面女子のメンバー。ひいては、Alice Project所属のメンバー及びスタッフ全員の決意や、未来へ進む意志を示したこの楽曲を、この日のライブの冒頭へ持ってきたことに、じつは大きな意味が隠されていた。 2曲目に持ってきたヘヴィロックとサイバースタイルをミックスした「Wohhhh!!!!」は、仮面女子始まりの歌であり、当時は、アリス十番とスチームガールズがコラボし歌ったナンバー。つまり、2ユニットの良さを融合した楽曲だ。続く、「真・女神転生IMAGINE」のタイアップ曲として発表になった、マイナー超のラウド曲「天地-AMATSUCHI-」も、アリス十番とスチームガールズのコラボ曲。そう、この日の仮面女子は、3ユニット(アリス十番/スチームガールズ/アーマーガールズ)の歩みのみならず、Alice Project自体の活動の軌跡を、一つの物語としてステージの構成へと組み込んでいた。

  ♪ 私たちに不可能はない ♪と、アリス十番の母体となったぴゅあふる時代からずっとライブで歌い続けてきた「シンデレラ」を、序盤に熱唱。場内中にコール飛び交う様を描き出せば、長年「つけ麺博覧会」を彩り続けてきた、Alice Project初のユニット混成グループとして誕生した、トッピング☆ガールズのナンバー「つけMEN☆極MEN」「つけ麺☆OMD」も披露。 中盤には、妖艶なホラーロックにアレンジした、ロックバンド・シドのカバー曲「妄想日記」を艶やかに歌いあげていた。この楽曲も、仮面女子という存在を世の中へ知らしめる上で大きなポイントになった楽曲だ。

 仮面女子としてのステージングを中心に据えながら、この日は、各所にユニット毎のパフォーマンスも組み込んでいた。いつもは激しい表情を見せるアリス十番は、「FLY HIGH !!!!!!!」のよう爽やかな表情から、気持ちをウキウキ弾ませる「ハピ☆バデ」など多彩な魅力を提示。妖精のような可愛らしさに惹かれるアーマーガールズは、華やかな「CLAP!」やパーティムード満載の「ココロイド」を通し、場内に満面の笑顏咲く風景を作りあげていた。スチームガールズも、この日は爽やかな風を運んだ「優しい風」から、エレクトロな要素全開で刺激的にせまった「COSMIC LOVE」など、硬軟多様な姿を描き出していた。中でも、メンバーと観客たちの心を濡らしたのが、「destiny」を披露したときだ。スチームガールズにとっての"顔"とも言える「destiny」は、先日命を失くした、スチームガールズのメンバーだった月宮かれんが作詞を手がけた楽曲。「destiny」を歌うときの背景のスクリーンに映し出された「Thank you karen」の文字。その名前を背に、必死に想いを届けようと歌うスチームガールズのメンバーの姿が重なった瞬間、グッと感情込みあがり、心震える想いを実感。その気持ちへ感動の追い打ちをかけるように、大サビで空から舞い降りた無数の巨大な桜の花びら。「あなたがツラくて悲しみにくれていても、ボクがそばにいるよ。あなたに会えたキセキ いつまでも作ろうね」。月宮かれんを含む彼女たちと出逢えた奇跡や、共に歩みながら軌跡を綴り続けてゆく決意。その想いを、この歌を通し、改めて胸に刻めた気持ちになっていた。

 パチンコ「海物語」とコラボレートした新曲「マリン☆ロード」では、常夏のトロピカル・サウンドとラウドロックをミックスという斬新なスタイルを提示。嬉しい驚きだったのが、間奏でメンバーが縦3列に並び、パチンコ台でリーチがかかったときのルーレットの動きを作り、最後は777が並びフィーバーした様までを描き出していたこと。この手の徹底した遊び心こそ、仮面女子の嬉しい魅力と言えようか。

 新たな始まりへ向け、走ってゆく気持ちを投影した「全開☆ヒーロー」。幾多の困難乗り越えてでも夢に向かって挑み続ける想いを綴った「大冒険☆」と続いたクライマックスの場面。誰もがこの2曲を通し、仮面女子と共に歩んでいく決意を。彼女たちと同じ船に乗り込み、これからも、まだ見たことのない素敵な風景を共に味わおうと、熱狂を通しながら、誰もが誓いあっていた。

 最後の最後に歌ったのが、ぴゅあふる時代から、アリス十番、仮面女子と、ライブのクライマックスを華やかに彩る楽曲として歌い継がれてきた「夏だね☆」。お馴染み大サビでは、立花あんながファンたちの掲げたゴムボートに乗って客席へ。涙込み上がるほど嬉しかったのが、大サビを会場中の人たちが大合唱していた風景。以前から、メンバーと観客たちが一つになり作りあげてきた楽曲だったとはいえ、その様を見た瞬間、改めて仮面女子のライブは、一人一人の仲間たちがライブの場へ集い、共に大声を張り上げ歌を作り上げるからこそ、あの熱狂と興奮、感動が生まれることを実感。単なる参加型ではない。観客たちもまた、仮面女子が追い求める夢という船に乗り込んだ大切なクルーたち。その夢が大きく膨らむほど、その船に乗り込む仲間たちも増えていく。その一つの過程として見せたのが、この日のZepp Tokyoでの公演だったと言えようか。

 仮面女子は、2015年1月1日に最新シングルをリリースする。
さらに2015年11月23日には、さいたまスーパーアリーナでのワンマン公演も発表された。地下最強のアイドルというプライドを掲げてはもちろん、ライブアイドル最強の名を手にし、1年後に巨大なエルドラド(理想郷=アリーナ会場)で大勢のクルー(仲間)たちと一緒に大冒険の上に辿り着いた一つの夢の舞台劇を味わいたいなと思う。

【撮影/T.Okamoto (a-p.mobi)】
【取材・文/長澤智典】

tag一覧 ライブ 女性ボーカル アリスプロジェクト

リリース情報

シナリオアート_300

シナリオアート_300

2016年03月01日

1

1

セットリスト

仮面女子2ndワンマンライブ
Zepp Tokyo リベンジ!!
2014.10.13@Zepp Tokyo

  1. アリス・イン・アンダーグラウンド
  2. Wohhhh!!!!
  3. 天地-AMATSUCHI-
  4. シンデレラ
  5. つけMEN☆極MEN
  6. つけ麺☆OMD
  7. LOVE is ALL
  8. 妄想日記
  9. 優しい風
  10. CLAP!
  11. FLY HIGH!!!!!!!
  12. 超・アドベンチャー
  13. COSMIC LOVE
  14. ハピ☆バデ
  15. 鋼鉄少女
  16. マリン☆ロード
  17. ココロイド
  18. destiny
  19. 全開☆ヒーロー
  20. 大冒険☆
Encore
  1. 夏だね☆

お知らせ

■ライブ情報

こすぷれふぇすた2 inサンリオピューロランド
2014/10/26(日)サンリオピューロランド
出演:仮面女子アリス十番ライブ

第5回東京ボーイズコレクション
2014/10/30(木)国立競技場代々木第二体育館
出演:仮面女子アーマーガールズ

Hope And Live 2014◎SPECIAL ACT◎
NPO法人 JoinLIFE機構 Presents Hope And Live ~ HIV/AIDS治療支援ベネフィット・コンサート2014

2014/11/02(日)新宿Reny
出演:仮面女子

仮面女子 3rd ワンマンライブ
2015/11/23(月祝)さいたまスーパーアリーナ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。


■公式モバイルサイト
『アリスプロジェクト』について


最新ニュース、メディア・ライブ・イベントスケジュールなどのコンテンツを無料で提供するほか、月額会員登録して頂くと、アリスプロジェクト所属タレントが毎日更新するタレントブログの閲覧や着ボイスやムービーのダウンロードが可能です。さらにアリスプロジェクト公式モバイルサイトだけの限定コンテンツとして、お気に入りタレントに投票できる「推しメン登録」機能が充実し、会員一人一人の応援によって、タレントにメディア露出の機会を提供できるといった機能も備えています。

▼公式モバイルサイト『アリスプロジェクト』
URL:http://a-p.mobi/

トップに戻る