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清 竜人25結成2年、アバンチュール♡ツアーファイナルでさらに進化したステージを披露!

清 竜人25 | 2016.07.27

 通算5枚目となるシングル「アバンチュールしようよ?」のリリース伴う東名阪ツアー「清 竜人25“アバンチュール?ツアー”」ファイナル、品川ステラボール公演。ユニットの立ち上げから約2年のタイミングで開催されたこのツアーで清 竜人25は、ここ数年のネオ・ソウル・ムーヴメントともリンクした極めて質の高い音楽、精度と可愛さを増したステージング、竜人くんと夫人たちの親密すぎる関係を満員のオーディエンスに強くアピールした。

 オープニングナンバーは最新シングル「アバンチュールしようよ?」。ステージ下手側で6人の夫人たちがスタンバイ。上手からギラギラの衣装に身を包んだ清 竜人がゆっくりと現れ、「ねえ 俺とアバンチュールしようよ」とキザに呟き、極上のファンクネスを感じさせるサウンドが響き渡る。60~70年代のブラックミュージックを現代的なポップスへと導く緻密なアレンジメントのなかで、竜人の猥雑な雰囲気のボーカル、清楚でキュートな夫人たちの歌声が絡み合い、このユニットでしか味わえない高揚感が広がる。さらに“Yo!Yo!スケベ!スケベ!”“Yo!Yo!竜人!竜人!”“Yo!Yo!ツアーファイナル!”というコール&レスポンスから始まる「Mr.PLAY BOY...?」。“オラ!イクで!”と叫び、品のないテンション(←褒めてます)で観客を煽りまくる竜人のキレキレのダンスもめちゃくちゃカッコいい。

 「“アバンチュール”ツアー、最終日になってしまいました。3公演でコンパクトなツアーだったんですけど、中身が濃いツアーになりました! 今日もレーザーとかあって、すごく豪華なステージになってます。これもみなさんのおかげです」(第3夫人/清 亜美)という挨拶を挟み、「竜人くんの欲が詰まってます」(第2夫人/清 桃花)という「アバンチュールしようよ?」のカップリング曲「Coupling?」。第1夫人の清 咲乃が歌い出しを間違えるとアクシデントがありつつ、ジャズのエッセンスを反映させたサウンド(アレンジはTWEEDEESの沖井礼二)と“体は 溶けて1つになりそうさ”に象徴されるセクシーな歌が広がる。さらに「逢いたいYO~♪」「プリ~ズ...マイ...ダ~リン?」など“夫人目線”の曲が続き、濃密な接触とキスシーンを交えたアダルトなステージングが展開される。言うまでもなく、こんな場面をステージで観られる“アイドル”は清 竜人25以外には考えられない。ちなみに筆者はアイドルのライブにありがちなファンとメンバーの疑似恋愛感(“ずっといっしょだよ”的な)がどうも苦手というか恥ずかしいのだが、このグループにはそれもまったく感じられない(もともと一夫多妻というコンセプトでメンバー全員が既婚者という設定なので)。結果的に清 竜人25のステージは質の高いポップチューン、そして、竜人くんと夫人たちのラブラブぶりを思い切り楽しめるエンターテインメントへとつながっていくというわけだ。

 さらにクジ引きでメンバーから1名を選ぶデュエットソングのコーナーも。竜人が引き当てたのは、第6夫人の清 可恩。彼女のイメージカラーであるピンクのサイリウムが光るなか「行くぞ!東京!」とシャウト、ヒップホップのテイストを交えたアッパーチューン「譲れない...In My Heart...?」を披露。キッチュな手触りのボーカルを響かせ、観客の興奮度をしっかりと上げてみせた。
 竜人の“俺より先に死ぬんじゃねえぞ”という叫びから始まるロックンロール・ナンバー「ハードボイルドに愛してやるぜ?」によってライブの後半戦へ。まるで1950年代のブロードウェイ・ミュージカルのような構成を持つ「どうしようもないよ...」、そして、桃花、亜美、第4夫人の清 美咲が騎馬戦の馬になって竜人を乗せるパフォーマンスから、濃密なグルーヴと正統派アイドルポップスを融合させた「A・B・Cじゃグッと来ない!!」。ルーツミュージックに対する深い造詣を幅広い層のリスナーにアピールできるポップスへと昇華させる竜人のクリエイティブは、現在の音楽シーンのなかでも完全にトップレベルだろう。心から楽しそうな表情で歌い、踊り、ときどき失敗する夫人たちのステージングも幸せいっぱいだ。
 「グループは2年目、私は加入して1年目だから振り返ってみない?」(第7夫人 清 優華)という言葉から、「竜人くん、最初会ったときはめっちゃ怖かった」(桃花)「私のときは笑顔だったよー」(咲乃)「でも、最初の頃よりカッコ良くなったよね」(亜美)と好き放題なトークを展開。夫人同士の仲良しぶりも、清 竜人25の楽しさだ。

 本編ラストは永遠の愛を約束する「誓いのワルツ」、そして、このユニットの原点とも言えるウェディングソング「Will?You?Marry?Me?」。エンディングで竜人は可恩をお姫様抱っこし、ステージを後にした。
 アンコールではまず、美咲が次回のツアー「清 竜人25ライブツアー2016秋」(東京公演はこれまでで最大キャパのZepp Tokyo)の開催を発表。大歓声が起こるなか、竜人が「秋と書いて、オータムと読んでくれ」と付け加え、強烈なアッパーチューン「ラブ?ボクシング」へ。さらに“苦しいことがあっても、笑顔で楽しもう”とメッセージする「LOVE&WIFE&PEACE?」でライブは幕を閉じた。進化したステージングによって、多幸感をさらに増幅させた清 竜人25。ここまで純度の高い楽しさを提供できるエンターテインメントには、なかなか出会えないと思う。

【取材・文:森朋之】
【撮影:YGQ】

tag一覧 清 竜人25

リリース情報

アバンチュールしようよ(ハート)

アバンチュールしようよ(ハート)

2016年07月13日

トイズファクトリー

01.アバンチュールしようよ(ハート)
02.Coupling…(ハート)
03.アバンチュールしようよ(ハート)(Instrument)
04.Coupling…(ハート)(Instrument)

【DVD収録内容】
アバンチュールしようよMusic Video
アバンチュールしようよMusic Videoメイキング映像

セットリスト

『アバンチュール♡ツアー』
2016/07/15@品川プリンスホテル ステラボール

  1. アバンチュールしようよ♡
  2. Mr.PLAY BOY...♡
  3. やっぱりWifeがNo.1♪
  4. Coupling♡
  5. 逢いたいYO~♪
  6. プリ~ズ...マイ...ダ~リン♡
  7. 譲れない...In My Heart...♡
  8. Call♡Me♡Baby
  9. 天上天下唯我独尊
  10. ハードボイルドに愛してやるぜ♡
  11. どうしようもないよ...
  12. A・B・Cじゃグッと来ない!!
  13. 誓いのワルツ
  14. Will♡You♡Marry♡Me?
Encore
  1. EN01.ラブ♡ボクシング
  2. EN02.LOVE&WIFE&PEACE♡

お知らせ

■ライブ情報

清 竜人25 ライブツアー 2016 秋
2016/11/08(火)大阪BIGCAT
2016/11/09(水)名古屋 ElectricLadyLand
2016/11/12(土)仙台darwin
2016/11/20(日)Zepp Tokyo

清 竜人ハーレム♡フェスタ vol.8
2016/09/27(火)TSUTAYA O-EAST
2016/09/28(水)TSUTAYA O-EAST
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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