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満員御礼!打首の快進撃は、ここからだ!「やんごとなきツアー」ファイナル公演をレポート!

打首獄門同好会 | 2017.04.12

「おはようからおやすみまで」聴き手の暮らしに寄り添う歌詞で、若者はもちろん、子供や大人をも巻き込んでいる打首獄門同好会。今回はファミリー席まで設置して、もはや打首の楽曲は世代を跨ぎ、世代を繋ぐ役割まで果たしている。僕も新木場スタジオコーストは何度と訪れているが、2階席が家族連れで埋め尽くされる光景は初めて観た!

 打首は今年1月25日にミニアルバム『やんごとなき世界』を発表。そのレコ発ファイナル・ワンマン公演は、満員御礼のソールドアウト。この日は開演17時になっていたが、「16時半頃からヒマ潰し企画を設けております。これが実に面白くなってしまいました」とバンドの公式ツイッターに投稿されていたので、早めに会場へ足を運ぶ。それを期待していた観客も多いのだろう。16時半前には立錐の余地なくフロアは観客で埋め尽くされていた。そして、アシュラシンドロームの青木亞一人が「アンジェラ・アキ」、「ジャンボ尾崎」、「ジャイコの兄」、「アントニオ猪木」に扮し、最新ミニアルバムの冒頭を飾るサンバ調の「やんごとなき世界へ」に引っ掛けた面白メイキング映像を流すと、会場は大爆笑(*アッハハハハ!とおばさまの高笑いも聞こえました)。  

そのメイキングを見事に編集したオープング映像で観客の心をさらに鷲掴みにした後、「DON-GARA」で本編の火蓋を切った。お祭り的なノリのいい曲調だけに、2階席にいる5歳ぐらいの女の子も拳を振り上げている。それから一転、デスメタル調のリフを合図に「TAVEMONO NO URAMI」をプレイ。おどろおどろしい曲調なのに、どこか脳に沁み入るコミカルさがある。自分が食べようと思っていたプリンが冷蔵庫にないという歌詞・・・誰しも経験があるに違いない。「私を二郎に連れてって」で観客のハンドクラップを誘発すると、「今日はVJがパワーアップしている!」と大澤敦史(Vo・Gt)が説明し、この日は2人体制(VJサカムケ、VJナマハゲ)でステージングを視覚的にも盛り上げる役割をきっちり果たしていた。  

そして、早くもここでゲストにバイオリン奏者のたまきあやを招き、「Natto Never Dies」を披露。この曲を最新作の再録バージョンでやってくれたのも嬉しかった。大澤、たまきあやが鮮やかなツインリードを決める場面もかっこ良く、納豆のことしか歌っていない楽曲がここまで壮大かつ美しく変貌を遂げるとは!  序盤から食べ物シリーズで畳み掛けると、朝寝坊の言い訳を綴った「数多の数奇な物語」、「まごパワー」ではクラウドサーフも続出する過熱ぶり。大澤、Junko(Ba・Vo)、河本あす香(Dr・Vo)のメンバー3人がお遍路の格好に着替えを済ませると、「88」をプレイ。スクリーンには四国八十八ヶ所を大澤自ら巡った映像が流れ、さらに両端にはお寺の名前が下から上へ流れる凝った演出も施されていた。それから8曲目には新曲「キレイエアー」を披露する大盤振る舞い。何でも練習スタジオの空気が悪かったようで、SHARP製の空気清浄機を導入したらしく、それをきっかけに曲ができたそうだ。前半はダミ声で歌い、後半は美しいメロディを歌い上げ、曲調で"空気清浄機"の効果を表現するセンスの良さには抱腹絶倒。その後に「失われし平和な春の日よ」と花粉の歌に繋げる流れも秀逸だった。  そして「きのこたけのこ戦争」でウォール・オブ・デスを作り上げると、「俺らの主治医を紹介するぜ」と大澤が叫び、「歯痛くて」へと繋ぐ。Dr.COYASSを迎え、「歯! 歯!」と観客とのコール&レスポンスで場を温める。もはやこの曲はライブでは不可欠の鉄板曲と言える盛り上がりだ。「猫の惑星」(*歌詞がほんとに最高!)、「もつ鍋が呼んでいる」の後半も合唱が起き、会場を一つに束ねる。 「岩下の新生姜」が今年30周年を祝したことにも触れた「New Gingeration」、「デリシャスティック」ではステージ中央に特注スクリーンを設置し、この曲を歌うアシュラシンドローム・青木の映像を流し、バーチャル共演を果たす贅沢な演出も大ウケしていた。後半は「島国DNA」、「ヤキトリズム」、「日本の米は世界一」と空腹中枢を刺激する楽曲を次々と投下。本編ラストは「カモン諭吉」で締め括り、天井から大量のお札が舞い降りて大団円。

満杯のフロアからは「最初から!」というコールが起きる大フィーバーで、アンコール一発目は「フローネル」をプレイ。仕事で疲れた体を芯から温めてくれるお風呂に使った"瞬間!"を描写した歌詞には、共感せずにはいられない。最後は「水曜どうでしょう」のテーマ曲「1/6の夢旅人2002」のカバーを披露し、特大のシンガロングを生み出し、ライブ終了。すると、2018年に日本武道館でワンマン・ライブを行うことが発表され、その武道館公演に向けて夏秋冬春・四季連続リリース、47都道府県ライブ全国制覇、フェス全国制覇など、勢力拡大計画も発表。  今年から来年にかけて、打首は大勝負の季節に突入したと言えるだろう。この日のワンマン公演を経て、バンドの勢いはますます加速するに違いない。また、次はどんな新曲を聴かせてくれるのか、それも本当に楽しみで仕方がない。打首の快進撃は、ここからと言えるかもしれない。  

【取材・文:荒金 良介】

tag一覧 J-POP ライブ 打首獄門同好会

リリース情報

やんごとなき世界

やんごとなき世界

2017年01月25日

LD&K

1.やんごとなき世界へ
2.きのこたけのこ戦争
3.歯痛くて feat.Dr.COYASS
4.島国DNA
5.Natto Never Dies (Strings Edition)
6.数多の数奇な物語
7.もつ鍋が呼んでいる
8.1/6の夢旅人2002

セットリスト

打首獄門同好会
やんごとなきツアー
2017.3.25@新木場STUDIO COAST

  1. 1.DON-GARA
  2. 2.TAVEMONO NO URAMI
  3. 3.私を二郎に連れてって
  4. 4.Natto Never Dies
  5. 5.数多の数奇な物語
  6. 6.まごパワー
  7. 7.88
  8. 8.キレイエアー
  9. 9.失われし平和な春の日よ
  10. 10.きのこたけのこ戦争
  11. 11.歯痛くて
  12. 12.猫の惑星
  13. 13.もつ鍋が呼んでいる
  14. 14.New Gingeration
  15. 15.デリシャスティック
  16. 16.島国DNA
  17. 17.マイクロウェーブアタック
  18. 18.ヤキトリズム
  19. 19.日本の米は世界一
  20. 20.カモン諭吉
 ENCORE
  1. 1.フローネル
  2. 2.1/6の夢旅人2002

お知らせ

■ライブ情報

Zephyren presents「A.V.E.S.T project vol.10」
04/15(土) 渋谷 複数会場

FM NORTH WAVE & WESS presents IMPACT!XII
04/22(土) 札幌 複数会場

ARABAKI ROCK FEST.17
04/30(日) 宮城県 みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく

NIIGATA RAINBOW ROCK 2017
05/04(木・祝) 新潟市 複数会場

VIVA LA ROCK 2017
05/05(金・祝) さいたまスーパーアリーナ

COMIN’KOBE 17
05/07(日) 神戸ポートアイランド

Dizzy Sunfist“THE DREAM IS NOT DEAD”TOUR 2017
05/12(金) 横浜F.A.D

祝10代目梅雨将軍2man series
オメでたい頭でなにより企画 「三ヶ月連続 Free Mosh License」九発目

05/26(金) 池袋Adm

百万石音楽祭2017~ミリオンロックフェスティバル~
06/04(日) 石川県産業展示館

SATANIC CARNIVAL’17
06/18(日) 幕張メッセ 国際展示場9-11

FREEDOM NAGOYA2017
06/24(土) 愛知県名古屋大高緑地特設ステージ

OGA NAMAHAGE ROCKFES VOL.8
07/29~30(土日) 秋田県 男鹿市

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO
08/11~12(金土)
北海道 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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