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Official髭男dism 6月16日(金)東京公演ライブレポ!

Official髭男dism | 2017.06.30

 開演を告げるSEに合わせて打ち鳴らされた手拍子が早くも陽気だった「Official髭男dism one-man tour 2017」の渋谷クラブクアトロ公演。襟の赤い縁取りのラインが目を引くお揃いのジャケットに身を包んだ藤原聡(Vo・Pf)、小笹大輔(G・Cho)、楢崎誠(B・Cho)、松浦匡希(Dr・Cho)が登場すると、大きな歓声が起こった。そして「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」の演奏がスタート。ハンドマイクの藤原が歌いながらステージ上を歩き、観客をどんどん巻き込んでいく。大合唱が起こる会場内は、とても温かいムードが漂っていた。「今からここはダンスフロアだ。好きなように踊ってこう!」、藤原の言葉を挟んで2曲目「異端なスター」。ビートに合わせてステップを踏みながら歌う藤原、各々の楽器を演奏する小笹、楢崎、松浦、身体を揺らして耳を傾ける観客……誰も彼もが実に楽しそう。「タオル持ってきましたか?」という呼びかけに応えて皆がタオルを掲げ、勢いよく回転させながら盛り上がった「始まりの朝」。爽やかな手拍子の輪が広がった「未完成なままで」。メンバー4人が前方へと飛び出してダンスをする場面も交えつつ、開放的なパーティー空間を作り上げた「55」。オープニングの5曲によって、素晴らしい一体感が生まれていた。

「暑くて最高だな。今日は汗かき合戦だ。ここの会場は思い出の場所。初めてここでライブをした時、39℃の熱だったちゃんまつ(松浦)が、ニンニク注射で頑張ったんです。だから、今日、最初に会った時、“元気ですか?”と(笑)」(藤原)。「元気です!」(松浦)。「あの時は夜行バスで来てやばかった」(楢崎)……以前、クアトロでライブをやった時のことに触れたりもしつつ、地元の島根から上京した頃について語り合ったメンバーたち。「次は上京の時のことを綴った曲をやろうかなと」(小笹)。「“家族”から“みんな”への感謝に変わってく曲です」(藤原)。そして披露されたのは「黄色い車」。4人それぞれが歌い、観客の手拍子や歌声も加わって生まれたハーモニーが、とても心地よかった。続いて、「デビュー前に作った初夏の曲です」という言葉を添えた「夏模様の猫」。楢崎のサックス、藤原のピアノ、松浦のカホン、小笹がマレットで叩くシンバルの音色が融け合い、初夏の瑞々しい風景が描き上げられた。

 楢崎がアップライトベース、松浦がブラシを使ってドラムのプレイをするなど、繊細なニュアンスの音色を活かして演奏をした「Trailer」。藤原が弾くピアノ+歌からスタートし、やがてギター、ベース、ドラムも合流。力強く高鳴るサウンドで彩りながら、こめたメッセージを深く伝えた「イコール」。描かれている切ない物語が観客の瞳を潤ませているのを感じた「恋の去り際」……しっとりとした雰囲気が広がった後に迎えたインターバル。「後半戦に突入しましたが、元気は残ってますか? 今までで一番大きい会場です。ということは、一番大きい声を聞かせてくれますか?」、小笹が観客に呼びかけて巻き起こしたコール&レスポンス。そして、藤原が《「バイバイ」なんてもう言わせない》と繰り返し歌ってから雪崩れ込んだ「愛なんだが・・・」は、大合唱と手拍子で会場内を完全に1つにしていた。

 汗を滲ませながら演奏を続けるメンバーたちも観客も心底幸せそうだった「日曜日のラブレター」。生の歌声、生の楽器の音色と共に受け止めると、《一緒に未来へいこうよ》というフレーズが一際力強い意味を伴って迫って来た「What’s Going On?」。観客の打ち鳴らす手拍子とメンバーたちの演奏が、まるでセッションのような活き活きとした響きを醸し出していた「コーヒーとシロップ」……終盤はエネルギッシュな場面が続いた。そして、「景気よく手を打ち鳴らして踊ろうぜ!」という藤原の言葉と共に突入し、激しい手拍子が鳴り響いた「Clap Clap」で本編は終了。メンバーたちは手を振りながらステージを後にした。

「ひげだん! ひげだん!」というコールに応えてステージに戻ってきた4人。藤原、小笹、楢崎はお揃いの“INU vs CATポロシャツ”を着ているが、松浦だけ本人が手がけた“ちゃんまつ画伯デザインTシャツ”なのがまぶしい。観客に「ちゃんまつ、天才!」と言われ、松浦は誇らしげに胸を張った。そんな和やかな場面の後、「重大発表があります。秋のツアーが決定しました!」と藤原が言い、観客は大喜び。「全部で何公演か言おうよ」と楢崎に促され、ツアー日程が書かれた紙を見ながら数えた藤原。「全部で8公演です。初日は11月3日・島根県民会館。ファイナルは12月8日・赤坂BLITZ。来月新曲も出るんですよ。また会える約束ができました。まずは今日、最高に盛り上げて終わらせたい。行けるんだよね、渋谷? カモーン!」、嬉しい発表を経て届けられたアンコール1曲目は「SWEET TWEET」。飛び跳ねながら盛り上がる人々のエネルギーがフロアを明るく揺さぶった。そして、ラストを飾ったのは「Rolling」。疾走感に満ちたサウンドが、観客を完全燃焼させていた。演奏を終えると、「また会いましょう!」と挨拶をして、肩を組み合ってお辞儀をした4人。穏やかな興奮、幸せな空間をたくさんの人々と共有できるOfficial髭男dismの魅力を改めて強く実感したライブだった。

【取材・文:田中 大】
【撮影:溝口元海(be stupid )】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル Official髭男dism

リリース情報

レポート

レポート

2017年04月19日

Lastrum

1. 始まりの朝
2. 犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!
3. 異端なスター
4. 55
5. Rolling
6. イコール
7. Trailer

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セットリスト

Official髭男dism one-man tour 2017
2017.6.16@渋谷クラブクアトロ

  1. 犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!
  2. 異端なスター
  3. 始まりの朝
  4. 未完成なままで
  5. 55
  6. 黄色い車
  7. 夏模様の猫(未発売楽曲)
  8. Trailer
  9. イコール
  10. 恋の去り際
  11. 愛なんだが・・・
  12. 日曜日のラブレター
  13. What’s Going On?
  14. コーヒーとシロップ
  15. Clap Clap
 ENCORE
  1. SWEET TWEET
  2. Rolling

お知らせ

■ライブ情報

Official髭男dism one-man tour 2017
07/14(金)[大阪]umeda TRAD(旧:AKASO)
07/16(日)[愛媛]松山サロンキティ
07/17(祝)[香川]高松DIME

Official髭男dism one-man tour 2017 -winter-
11/03(祝)[島根]島根県民会館 中ホール
11/11(土)[茨城]水戸ライトハウス
11/12(日)[宮城]仙台space Zero
11/23(祝)[福岡]福岡Queblick
11/26(日)[大阪]梅田CLUB QUATTRO
12/01(金)[兵庫]神戸VARIT.
12/02(土)[愛知]名古屋ボトムライン
12/08(金)[東京]赤坂BLITZ

TBC夏まつり2017 絆みやぎ~イチばん近くに~
07/22(土)[宮城]勾当台公園・市民広場

rockin’on presents
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017】

08/06(日)[茨城]国営ひたち海浜公園

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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