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UVERworld 今年で10年連続となる日本武道館でのクリスマスライブを開催!

UVERworld | 2018.01.04

 2017年12月25日、UVERworldが日本武道館でクリスマスライブを開催した。今年で10年連続となるクリスマスライブで彼らは、オーディエンスとの強い絆、そして、自らの生き方とリアルに重なった楽曲を、信じられないほどの熱さとともに体現してみせた。

 開演前のBGMはアーサー・キット、ビング・クロスビーなどが歌う往年のクリスマスソング。スタッフ、撮影クルーなどもサンタの衣装で、会場全体がクリスマスの雰囲気でいっぱい。ステージを360度取り囲む観客からも「今年もUVERworldのクリスマスライブが始まる」というワクワク感が伝わってくる。

 1分前からカウントダウンが始まり、「5、4、3、2、1、0!」というコールとともに客席の照明が落とされ、ついにライブがスタート。2017年8月にリリースされた最新アルバムのタイトル曲「TYCOON」、さらに「DECIDED」「I LOVE THE WORLD」「WE ARE GO」など、アルバム収録曲を次々と披露する。この日のライブは11月に始まった「TYCOON TOUR」の一環。メンバー個々のテクニック、気合がぶつかり合うことで生まれるアンサンブルはさらに迫力を増し、「TYCOON」の世界観をしっかりと増幅させていた。「今日は誰ひとり置いていくつもりはないからな!」「やべえ景色を俺たち全員で作り上げようぜ!」と観客を煽りまくるTAKUYA∞(Vo)もライブ冒頭からテンション全開。スニーカーを宙に飛ばすほどの勢いで(「情熱という名の靴だけじゃないよ、飛んでいくのは!」というコメントも最高)全方位型のステージを駆け抜ける。一瞬も緩めることなく、ライブを通して、常に全身全霊。言うまでもなく、この圧倒的な真剣さもUVERworldの魅力のひとつだ。

「あなたが飛ばしてくれる、その情熱。その一滴一滴の笑顔が俺たちをもっと熱くして、忘れられない思い出を作らせようとする」という言葉に導かれた「一滴の影響」、「俺らにとってのUVERworld。そういうものをおまえらも見つけろって話だよ!」と鼓舞しながら披露された「ALL ALONE」。TAKUYA∞の真摯で生々しい言葉、濃密なメッセージ性が込められた楽曲が作用し合い、UVERworldにしか生み出せない世界観へとつながる。彼らの音楽には、1ミリの嘘も含まれていない。すべての音、すべてのフレーズ、すべての言葉はメンバー自身の身体、人生、生き方から引き出されたものであり、6人の血と汗が、涙が刻み込まれている。だからこそUVERworldはこんなにも強くオーディエンスに支持されているのであり、“10年連続の武道館クリスマスライブ"という偉業が達成できたのだ。楽曲が演奏されるたびに熱狂的なリアクションを返す観客を見ていると、そのことを改めて実感させられる。

 最初のピークを演出したのは「IDEAL REALITY」だった。「10年連続でやらせてもらったことで、いちばん強く感じてるのは、10年というスピードが恐ろしいほど速いということを思い知らされて。でも、ここで掴んだ、培ったものを10年間の集大成としてここで見せます!」という宣言から始まったこの曲は“この現実のなかで、自分たちの理想を作り上げてみせる"という意志を込めたアッパーチューン。ラウドロック、ヒップホップ、ダンスミュージックなどを融合させた“UVERworld流ミクスチャー"と呼ぶべきバンドサウンド、そして、メンバーの軌跡と強くリンクした歌詞の内容を含めて、このバンドのアイデンティティを象徴するアンセムと言っても過言ではないだろう。

 ふだんのライブではあまり演奏されない、レアな楽曲が聴けたこともこの日のライブの大きな収穫だった。まずは「Roots」。武道館のクリスマスライブが始まった2008年のアルバム『PROGLUTION』のリード曲として知られるこの曲は、エモーショナルなメロディと“何があっても僕は愛を歌い続ける"という意志を込めた歌詞を軸にしたナンバー。リリースから10年経った現在、そのメッセージ性はさらに輝きを増している。もうひとつのレア曲は「心とココロ」。時間を超えて、永遠に一緒にいたいというピュアな思いを綴った恋愛ソングが、聖なる夜の武道館をロマンティックに染め上げるシーンは、この日のライブの最初のクライマックスだったと思う。

 ふたりの女性客をステージに上げて(ひとりはTAKUYA∞のファン、もうひとりは信人(Ba)のファンでした)披露された「SHOUT LOVE」、メンバーの卓越したプレイが炸裂した未発表のインスト曲「CORE STREAM」の後、ライブは後半へ。「ナノ・セカンド」「IMPACT」といったライブアンセムを次々と放ち、360度の客席を埋め尽くしたオーディエンスを、興奮の頂点へと引き上げる。ライブ終盤を迎え、さらに激しさを増すステージングも素晴らしい。
ここでTAKUYA∞は改めて観客に向かって話しかける。これまで9枚のアルバムを出して、いろんなライブをして、いろんな景色をみんなと見てきたこと。その中には「いまのUVERworldは好きじゃないな」と離れた人も少なくないと思っていること。それはぜんぜん寂しいことではなくて、さらに良い楽曲を作って迎えにいけばいいだけだと思っていること。

「俺たちはまだまだ勝負できる。魂の状態が“やっていける"と言ってる。いきたいことろまで行く」――強い決意の言葉に貫かれた「RANGE」によって武道館は大きな感動で包まれた。さらに「在るべき形」、「終演」を演奏し、ライブはエンディングを迎えた。10年目のクリスマスライブで、キャリア最高峰と呼ぶにふさわしいステージを繰り広げたUVERworld。このバンドのピークはまだ訪れてない。そのことを強く確信できる、強烈なライブだった。

【取材・文:森 朋之】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル UVERworld

リリース情報

TYCOON

TYCOON

2017年08月02日

Sony Music Records

01. TYCOON
02. Q.E.D.
03. シリウス
04. SHOUT LOVE
05. IDEAL REALITY
06. LONE WOLF
07. DECIDED(Album ver.)
08. PRAYING RUN
09. ALL ALONE(Album ver.)
10. 一滴の影響(Album ver.)
11. ほんの少し
12. 僕の言葉ではない これは僕達の言葉(Album ver.)
13.WE ARE GO(Album ver.)
14. Collide
15. 奏全域
16. I LOVE THE WORLD
17. エミュー
18. 終焉

セットリスト

UVERworld Premium LIVE on Xmas 2017
2017.12.25@日本武道館

  1. 01. TYCOON
  2. 02. DECIDED
  3. 03. I LOVE THE WORLD
  4. 04. WE ARE GO
  5. 05. 一滴の影響
  6. 06. ALL ALONE
  7. 07. IDEAL REALITY
  8. 08. Roots
  9. 09. シリウス
  10. 10. 奏全域
  11. 11. 魑魅魍魎マーチ
  12. 12. エミュー
  13. 13. PRAYING RUN
  14. 14. 心とココロ
  15. 15. SHOUT LOVE
  16. 16. CORE STREAM
  17. 17. O choir
  18. 18. Q.E.D.
  19. 19. ナノ・セカンド
  20. 20. 零HERE~SE~
  21. 21. IMPACT
  22. 22. LONE WOLF
  23. 23. RANGE
  24. 24. 在るべき形
  25. 25. 終焉

お知らせ

■ライブ情報

UVERworld TYCOON TOUR
12/30(土) マリンメッセ福岡
12/31(日) マリンメッセ福岡

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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