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雨のパレード、2018年初ライブ、BLITZ赤坂で語った新作への自信

雨のパレード | 2018.01.16

 2017年、アルバム「Change your pops」とシングル「Shoes」でモダンかつミニマルなサウンドを提示し、大きく進化を遂げている雨のパレード。彼らの2018年ライブ初めは東京・マイナビBLITZ赤坂にて。1月10日にワンマンライブ「ame_no_parade x LIVE TIPS Special Live presented by WOWOW」が開催された。

「LIVE TIPS」は、次世代の音楽シーンを担うアーティストにスポットを当ててその魅力を伝えるWOWOWオリジナルライブ企画だ。第1弾のtricotに続いて、第2弾となる今回、雨のパレードに白羽の矢が立った。会場では「LIVE TIPS」とバンドのコラボグッズや、現在入手困難となっている歴代グッズの販売、また来場者全員にお年玉代わりに、雨パレの新アーティスト写真を使ったポストカードが配布された。

 暗転後、不穏なエコー音と、ステージから放たれる放射状のライトが会場を包み込む。そこに雨パレの象徴的サウンドであるシンセサイザーの音とVJが加わると、福永浩平(Vo)がボソッとつぶやくように「雨のパレードです」と挨拶して「Change your mind」が始まった。疾走感のある1曲目のあとは「Tokyo」「Shoes」と、鋭さと温もりの共存するノスタルジーを観客に届ける。切ないのに軽やか、クールな質感なのに懐かしい。そんな感覚を、福永の透き通ったボーカルワークや山崎康介(G, Syn)、是永亮祐(B)、大澤実音穂(Dr)のプレイで感じさせてくれるのがこのバンドの魅力のひとつだ。

「俺らの今年初ライブ、最高の夜にしたいと思いますんで、よかったら付き合ってください。よろしくお願いします」。さっぱりとしたMCに続いては、またも福永の透明度の高い歌声が中心を貫く、静謐なスローチューン「breaking dawn」。次の「new place」では一転、電子ドラムによるエレクトロニックなアプローチとエモーショナルなギターリフでフロアをズンズン踊らせ、眩いフラッシュライトの中でアッパーな世界観が広がった。

 こうして既発曲を2018年の最新モードで表現したところで、3月14日にリリースする3rdアルバムの話題へ。制作作業は大詰めとのこと。フロントマン福永は「マジで、すげえアルバムなんだ。俺、年末年始ずっと働いてて、正月も寝ずに歌詞書いてました。本当に自信のある良いアルバムができそうです。楽しみにしててください!」と興奮気味に言うと、その作品からライブ初披露の新曲を2連続で届けてくれた。まずひとつ「MARCH」は、3月という曲名にふさわしい爽やかな旅立ちソング。もう一方の「What’s your name?」は、日本テレビ・Huluで放送中のドラマ「漫画みたいにいかない。」の主題歌で、福永曰く「いい意味でふざけて書いた」ナンバー。オーディエンスとハンドクラップも楽しめるミディアムテンポのダンスミュージックに仕上がっていた。どちらもバンドの元来のセンスを残しながらキャッチーさを加速させた、強力な新曲だった。

 中盤には、この日だけのスペシャルパフォーマンスとしてハナレグミ「光と影」のカバーを披露。福永がアコースティックギターを人前で弾くのは学生時代の文化祭以来ということで、この日の観客は貴重なシーンに立ち会えたと言えるだろう。原曲のしっとりとしたムードは崩さず、4人ならではの優しくも力強いアンサンブルでしっかりと“雨パレの「光と影」”を奏でてみせた。

 新曲初披露やカバーといった緊張する場面を越えたのか、後半に入ると、メンバーはより開放的に、福永はより自由にステージを動き回るように。アンビエントな雰囲気のインタールードから、インディー2ndミニアルバム「new place」より「bam」を久々に披露。まるで水中にいるかのような効果音で彩られ、会場は雨のパレード独特の世界に飲み込まれる。彼らはいつだって五感を刺激する気持ちのいい疑似体験、言わば音のマジックを見せてくれるのだ。

 そして福永は、本編最後のMCにて、改めてニューアルバムへの自信と期待を口にして「2018年は俺たちにとって、本当にすごい年になりそうな予感がしてるんだ。だから最後までついてきてね。よろしく!」とオーディエンスに呼びかける。それに拍手を返す観客も、ステージを見入る集中力は一瞬一瞬ごとに増しているようだった。ラストスパートは「1969」「You」を立て続けに送り、サンプリングマシーンで重低ビートを流しながらの「Count me out」では、計10分近くディープなグルーヴを生み出し続けた。

 アンコールに用意されたのは、2015年発表の「夜の匂い」。福永が鍵盤ハーモニカを弾いてノスタルジーを呼び起こし、山崎が絶妙なディストーションでギターソロを奏でる。リズム隊の是永と大澤のサウンドも曲が進むにつれて情感豊かになっていき、4人は青と白のライトに照らされながら圧巻の演奏を繰り広げた。

 観た者それぞれの心に心地よい余韻を残しながら、雨のパレードの2018年初ライブは閉幕。なお、このライブの模様は3月13日22:00よりWOWOWライブにてオンエアされる。

【取材・文:鳴田 麻未】
【撮影:西槇太一】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル 雨のパレード

リリース情報

Shoes

Shoes

2017年08月23日

ビクターエンタテインメント

1.Shoes
2.Thunderbird
3.Voice
4.Hollow

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セットリスト

ame_no_parade x LIVE TIPS Special Live presented by WOWOW
2018.1.10@赤坂BLITZ

  1. 01 Change your mind
  2. 02 Tokyo
  3. 03 Shoes
  4. 04 breaking dawn
  5. 05 new place
  6. 06 MARCH(新曲)
  7. 07 What’s your name?(新曲)
  8. 08 光と影(ハナレグミ カバー)
  9. 09 Take my hand
  10. 10 bam
  11. 11 1969
  12. 12 You
  13. 13 Count me out
  14. en1 夜の匂い

お知らせ

■ライブ情報

雨のパレード presents「&」
02/04(日) LIQUIDROOM

雨のパレード ワンマンツアー2018
「タイトル未定」

03/31(土) 仙台・Rensa
04/01(日) 新潟・studio NEXS
04/06(金) 高松・MONSTER
04/08(日) 福岡・BEAT STATION
04/12(木) 札幌・cube garden
04/15(日) 広島・セカンド・クラッチ
04/17(火) 名古屋・CLUB QUATTRO
04/18(水) 大阪・なんばHatch
04/21(土) 日比谷野外大音楽堂



ビクターロック祭り2018
03/17(土) 幕張メッセ国際展示場9・10・11

VIVA LA ROCK 2018
05/03(木) さいたまスーパーアリーナ

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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