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DAOKO “THANK YOU BLUE” 東京公演ツアーファイナル!

DAOKO | 2018.02.01

 1月11日、Zepp DiverCityで行われたCygames presents DAOKO TOUR 2017-2018「THANK YOU BLUE」ファイナル公演を見た。ライブを見るのは2016年9月の赤坂BLITZ以来だが、倍増したキャパシティ、ぎゅうぎゅう詰めのフロアの熱気、ぎっしり埋まった2階関係者席の期待感。何もかも、あの頃とはレベルが違って見える。

 限りなく暗闇に近いブルーの中で始まった、1曲目は「GRY」。ニューアルバム『THANK YOU BLUE』の中でも、とりわけディープでスモーキーなヒップホップ・チューンだ。透過型スクリーンに浮かぶ無数のモニター画面にリリックを走らせ、段々フリルの青いドレスに身を包み、揺れながら歌うDAOKOはまるで深海魚。ひたすらクールにストイックにラップを吐き出す「高い壁には幾千のドア」から、柔らかくメロディアスなフックを持つ「かけてあげる」へ。DAOKOのディープ・インサイドを象徴するような3曲による、予想以上に重厚な幕開けだ。

「東京のみなさん、DAOKOです。今日を本当に楽しみにしてきました。最後まで一緒に踊りましょう」

 スクリーンに現れては消える映像は、街の風景、過去のMV、マンガの吹き出し、クロスワードパズル等々。プロジェクションマッピングの手法を駆使しつつ、視覚と聴覚でリリックを丁寧に伝えるのがDAOKOのライブスタイルだ。「BOY」のように、都会の路上を舞台にしたせつなくも美しい青春ストーリーも、主役は言葉と声。DAOKOは影アナのようにスクリーンの背後に潜み、10代の瑞々しい感性を鮮やかに切り取ってナレーションする。

 強力にダンサブルな「FASHION」で、この日初めてDAOKOがフロアに手拍子を求める。次の瞬間、スクリーンが切って落とされ、「水星」からはフロアとステージの間を隔てるものは何もなくなった。2人の女性ダンサーと共にグルーヴィーなダンス・チューンを歌い踊り、コケティッシュなウィスパーを響かせるDAOKOに向け、フロアから一斉に手が上がる。「さみしいかみさま」から「Cinderella step」へ、序盤のディープなヒップホップから中盤のキャッチーなテクノポップへ、光と音のパワーがぐんぐん増してゆく。ステージ上を右へ左へ、ポニーテールを揺らしてアクティヴに歌い踊るDAOKO。おとなしかったオーディエンスが、強いビートに促されてどんどんハジけてゆくのがわかる。

 そのまま一気にEDMモードへ突入し、「ダイスキ with TeddyLoid」から「ME! ME! ME!」へ。派手なレーザービームが飛び交い、強力な重低音が鳴り響く。ほぼノンストップのダンスタイムは、「ShibuyaK」でクライマックスへ…と思いきや、上には上があった。猛烈にキャッチーなダンス・チューン「ステップアップLOVE」のイントロに乗せ、華麗なステップを踏みながら登場したのは、岡村靖幸その人。サラリーマンスーツがかえって怪しく、唯一無二の存在感を発揮して踊りまくる岡村ちゃんにフロアは大熱狂。二人の熱烈なハグシーンも見られ、今日の名場面No.1は文句なしにこの曲に決定だ。

 再び一人に戻り、振り付けが最高にキュートで可愛い「BANG!」へ。前回のツアーにはなかったDAOKOの新しい武器、ノンストップのダンスタイムで盛り上がりを極めたあと、本編ラストは大ヒット「打上花火」でしっとりと歌いあげた。ラップでもダンスでもない正統派ポップ・チューンで、二人の主人公の思いをなぞるように優しく歌うDAOKOは、あの頃よりも確かに成長を遂げている。

 アンコール。自らデザインしたツアーTシャツをラフに着こなしたDAOKOが、「MCが苦手なので手紙を書いてきました」と、ファンへのメッセージを読み上げた。細かいところまで血が通うライブにしたかったこと。心から美しいと思うもの、自分の感性を信じることが、みんなを信じることでもあるということ。こうしてみんなと会えて、生きてて良かったと感動していること。これからもどうぞよろしく――。歌う時のクール・ビューティーぶりと、しゃべる時の幼げな可愛らしさと。ラップ、ダンス、ポップスへ、いくつもの魅力的なギャップに彩られ、DAOKOの世界は広がり続けている。

 ロッキッシュな「ワンルーム・シーサイド・ステップ」から、明るく切ないテクノポップ「拝啓グッバイさようなら」へ。オーディエンスと共に大きく手を振りながら、幸福な一体感の中でおよそ1時間半のライブは幕を下ろした。「今日を思い出に、また頑張れます。本当にありがとう」。同じ言葉をそのまま投げ返したい、愛と感謝に溢れた一夜だった。

【取材・文:宮本英夫】
【撮影:Ryuichi Taniura】

tag一覧 J-POP ライブ 女性ボーカル DAOKO

リリース情報

THANK YOU BLUE

THANK YOU BLUE

2017年12月20日

TOY’S FACTORY

01. 打上花火 (DAOKO × 米津玄師)
02. ステップアップ LOVE(DAOKO × 岡村靖幸)
03. Juicy
04. さみしいかみさま
05. ShibuyaK
06. BANG!
07. ダイスキ with TeddyLoid
08. 拝啓グッバイさようなら
09. 同じ夜
10. GRY
11. もしも僕らがGAME の主役で
12. ゆめみてたのあたし
13. Cinderella step
14. ワンルーム・シーサイド・ステップ

セットリスト

Cygames presents DAOKO TOUR 2017-2018
「THANK YOU BLUE」

  1. 1.GRY
  2. 2.高い壁には幾千のドア
  3. 3.かけてあげる
  4. 4.ぼく
  5. 5.BOY
  6. 6.FASHION
  7. 7.水星
  8. 8.さみしいかみさま
  9. 9.Cinderella Step
  10. 10.Fog
  11. 11.ダイスキ with TeddyLoid
  12. 12.ME!ME!ME!
  13. 13.ShibuyaK
  14. 14.ステップアップLOVE
  15. 15.BANG!
  16. 16.打上花火
  17. [アンコール]
  18. 17.ワンルーム・シーサイド・ステップ
  19. 18.拝啓グッバイさようなら

お知らせ

■イベント情報

「いい音いいクリエイティヴ」を発信するためのDAOKO自主企画イベント。 DAOKO presents 『チャームポイント』
出演: DAOKO / 他
4月10日(火)東京 恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 1800 / START 19:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
チケット料金 :
前売り¥3,500(税込み/ドリンク代別)
オールスタンディング(入場整理番号付)
一般発売: 3月10日~
受付URL: https://goo.gl/hc1SHj


<スペースシャワ―TV 放送情報>
「LIVE SPECIAL DAOKO TOUR 2017-2018 “THANK YOU BLUE”FINAL」
放送日時:
2/10(土)22:30~23:30
2/12(月)26:00~27:00
2/20(火)24:00~25:00

DAOKO MUSIC VIDEO SPECIAL
放送日時:
2/10(土)22:00~22:30
視聴方法
https://goo.gl/pao8mf

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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