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04 Limited Sazabys、10周年記念ツアー初日の横浜アリーナでさらなる成長を誓う

04 Limited Sazabys | 2018.05.14

 結成10周年を記念したアリーナツアー初日の会場は横浜アリーナ。27日(金)『ミュージックステーション』、28日(土)『ARABAKI ROCK FEST.18』への出演……連日の大活躍を経て迎えたこの公演は、特効の火薬が炸裂してGEN(Bass / Vocal)、HIROKAZ(Guitar)、RYU-TA(Guitar / Chorus)、KOUHEI(Drum / Chorus)が登場するという、アニバーサリーライブらしいドラマチックな演出と共に幕開けしたが、1曲「fiction」がスタートした瞬間、ライブハウスでの活動を重ねてきた04 Limited Sazabysらしい生々しさで会場全体が完全に染まっていた。眩しいレーザー光線が飛び交ったり、スモークが吹き上がったり、火柱が上がったりしつつも、何よりも我々に向かって届いてきたのは、メンバーたちが奏でるサウンドの桁外れの熱量。序盤の時点で興奮の極みへと達していた観客の様子が、周囲からゾクゾクするほど伝わってきた。

 “名古屋から名古屋の旗を持って、今日は横アリ城を攻めに来ました。今朝起きてカーテンを開けたら、ガンガンに晴れてて、〈勝った!〉って思った。今日、愛車のランボルギーニで来て……いつも通り、名古屋ナンバーのハイエースで会場入りしましたよ(笑)。どうですか、横アリは?”。突然、GENに話を振られて、“……広いですね”としか言えず、戸惑い気味の笑みを浮かべたHIROKAZ。『ミュージックステーション』に出演した際に階段でコケたことに触れられ、“最近流行ってんだよっ!”と言いつつ、照れ笑いを浮かべていたKOUHEI。憧れのアーティストたちがライブをしてきたステージに立っている感想を求められ、“最高!”という言葉しか出てこず、“もっとあるだろ!(笑)”とGENにツッコミを入れられていたRYU-TA――メンバー同士のやり取りが観客を和ませたりもしつつ、演奏が始まると、一瞬にして猛烈に熱いエネルギーの塊と化していた4人の姿は、肉体を使って奏でる楽器の音、響かせる歌声を重ね合いながら人生を切り拓いているロックバンドとしての揺るぎない自信に満ちていた。「My HERO」「Remember」などを連発した熱いひと時を経て、“この曲は12年前くらいに作ったんじゃないかな。若い頃に作ったからちょっと恥ずかしくて。でも、せっかく、こういう良い場所に立たせてもらったので、やってもいいでしょうか?”と観客に問いかけてから披露された「Standing here」は、仲間たちと音楽を作って、演奏することが楽しくて仕方がない“バンドキッズ”としての魂が、4人の中で変わらずに燃え盛っていることを示しているように感じられた。

 “この10年間で出会ったいろんなスペシャリストが協力してくれています”。 GENがライブを支えてくれているスタッフに対する感謝を言葉にしていた時、奇妙な動きをするカメラマンがステージに現れた。“なんか動き悪いスタッフさんがいますね……”と言われたその人物は、なんとBLUE ENCOUNTの田邊駿一! “10周年おめでとう! 祝う気持ちが強過ぎて、裏方に回りました(笑)。この役ができるのは、ブルエンしかいないです!”と叫んで歓声を浴びた彼は、“どうもありがとうございました~!”と、あっさりとステージから送り出されそうになり……という寸劇が観客を爆笑させた後、GENと田邊が一緒に歌った「climb」は、大盛り上がりとなった。そして、さらにもう1人のスペシャルゲストとしてgo!go!vanillasの牧達弥が登場。彼と一緒に歌った「Warp」も熱い歓声を巻き起こしたが、フォーリミが音楽仲間から深く愛されていることを改めて強く実感させられた。

 “10年経って、今までは誰かが作った道を辿ってきたんだと思うんですけど、これからは自分たちで道を作る時期になるんだなと思います。今まではただのバンドマンがヒーローになるためのストーリーですけど、ヒーローになってからが本編だと思ってますので、みなさん、どうかついてきてください! 〈今まで積み上げてきたことを、ここで全て台無しにしませんか?〉という曲を歌ってもいいでしょうか?”とGENが言ってスタートした「Buster call」――これからも力強く前進を続けようとしている彼らの意思がストレートに伝わってきたこの曲を皮切りに、「monolith」「mahoroba」「夕凪」「Letter」「milk」「hello」が次々と届けられた後半戦も、圧倒的な熱気が会場内に渦巻き続けた。

 “俺たちは、ただバンドをやりたくて始まったので、曲を作って演奏するだけで嬉しいんですよ。それを観てくれる人がいるっていうのは、より嬉しくて。曲を知ってくれてる人がいるっていうのは、もっと嬉しくて。しかもその曲が好きっていうのは、最大に嬉しいんです。この10年、駆け足で進んできたように思ってるかもしれませんけど、実は俺たち、ここからアクセルを踏むんですよ。今までは序章です。ここから新しい道を開拓しようと思ってるんですけど、ついてきてくれますか? これからも俺たちのストーリーの登場人物でいてくれますか? みなさんの未来に光が差しますように! 俺たちの未来に光が差しますように! そして日本のロックシーンに光が差しますように!”。GENの力強い言葉を添えて披露された「swim」は、雄々しい躍動感に満ちていた。そして、本編を華麗に締めくくったのは「Give me」。“俺たち、まだまだかっこよくなるんで、安心してこれからもついてきてください!”という宣言と共に演奏が終了した時、感極まった観客が一斉に上げた歓声は、横浜アリーナを激しく震わせていた。

 アンコールを求める声に応えてステージに再登場したメンバーたちを迎えたのは、観客が点灯させて掲げたスマートフォンの真っ白なライトの光。メンバーたちは、とても嬉しそうな表情を浮かべていた。そしてGENは、これから演奏する曲について語った。“最近、世の中がおかしくて。悪者いじめというか。関係ない人まで粗を探して、集団で叩く。しかも、今ってみんなの意見がすごく見えるから、空気を無駄に読む。自分がどう思うかよりも、こう言った方がいいっていう世界になってるのが嫌です。その厳しい目を内側に、自分に向けろと思う。自分が好きなもの、好きな人に対して素直に好きって言いつつ、大切にできるのがかっこいい大人かなと思ってます。まだまだ発展途上。もっとかっこよくなって帰ってくるので、確かめに来てください!”――アンコールを飾った「Squall」は、ステージから届けられる全力のサウンドと、完全燃焼を目指して手拍子をしながら観客が上げた歓声が、美しく1つになっていた。演奏を終えた後、記念撮影のためにステージの前方に並んだメンバーたちは、あらゆるエリアの観客に向かって心をこめて手を振った。“結構、懐かしいのもある!”。様々な時期のオリジナルグッズが掲げられている客席を眺めながらGENが嬉しそうな声を上げていたが、そのカラフルな風景も、バンドが10年間歩んできたことの1つの象徴だったと思う。この公演の後、名古屋と大阪も巡ったアリーナツアーの思い出は、彼らに大きなエネルギーを授けたに違いない。今後のフォーリミの活動も楽しみだ。

【取材・文:田中大】
【撮影:ヤオタケシ】
【撮影:Viola Kam (V’z Twinkle)】

tag一覧 J-POP R&B 04 Limited Sazabys BLUE ENCOUNT go!go!vanillas

リリース情報

My HERO / 夕凪【12cmCD】

My HERO / 夕凪【12cmCD】

2018年03月14日

日本コロムビア

1.My HERO
2.夕凪

セットリスト

10th Anniversary Live
2018.4.29@横浜アリーナ

  1. 01.fiction
  2. 02.escape
  3. 03.knife
  4. 04.Chicken race
  5. 05.My HERO
  6. 06.Remember
  7. 07. nem...
  8. 08.drops
  9. 09.Standing here
  10. 10.Any
  11. 11.happiness
  12. 12.me?
  13. 13.midnight cruising
  14. 14.climb(田辺駿一 from BLUE ENCOUNT)
  15. 15.Warp(牧達弥 from go! go! vanillas)
  16. 16.Buster call
  17. 17.monolith
  18. 18.mahoroba
  19. 19.夕凪
  20. 20.Letter
  21. 21.milk
  22. 22.hello
  23. 23.swim
  24. 24.Give me
  25. 【ENCORE】
  26. EN-1.Squall

お知らせ

■ライブ情報

METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2018
05/19(土)[大阪]大阪府堺市・海とのふれあい広場
05/26(土)[東京]新木場・若洲公園

LOVE MUSIC FESTIVAL 2018
06/01(金)[東京]新木場 Studio Coast

百万石音楽祭2018 ~ミリオンロックフェスティバル~
06/03(日)[石川]石川県産業展示館

BLAZE UP NAGASAKI 2018 in HUIS TEN BOSCH
06/09(土)[長崎]長崎ハウステンボス

SATANIC CARNIVAL’18
06/16(土)[千葉]幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール

DEAD POP FESTiVAL 2018
07/01(日) [神奈川]東扇島東公園

WILD BUNCH FEST. 2018
07/28(土)[山口]山口きらら博記念公園

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO
08/10(金)[北海道]石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

MONSTER baSH 2018
08/19(日) [香川]国営讃岐まんのう公園

SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2018
08/31(金)[山梨]山中湖交流プラザ

AIR JAM 2018
09/09(日)[千葉]ZOZOマリンスタジアム

THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL
10/08(月)[鹿児島]桜島多目的広場&溶岩グラウンド

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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