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JUN SKY WALKER(S) 超満員の中野サンプラザでデビュー30周年記念ライブ!

JUN SKY WALKER(S) | 2018.06.11

「中野サンプラザで30周年! 完売、満員御礼ありがとう!すげえたくさん曲やるから、楽しんで帰ってくれよ!」  「全部このままで」で幕を開けたJUN SKY WALKER(S)のデビュー30周年記念ライブで、宮田和弥(Vo)は総立ちの観客に嬉しそうに呼びかけた。その言葉通り2度のアンコールを含め全25曲を3時間にわたり熱演、バンドと共に歌い続けた満杯の観客を喜ばせた。  彼らのファースト・アルバム『全部このままで』からちょうど30年になる5月21日に、レーベルを超えた『ALL TIME BEST ~全部このままで~1988-2018』をリリース。それを記念して5月19日に行われたのが、このライブだ。

 冒頭のMCに続けて、「疲れたら座っていいよ。昔は許さなかったけど、もうお互い無理しないほうがいいから、俺も疲れたら座るから(笑)」と宮田。だが歌うポーズも歌声も以前と変わらず全開で、それは笑顔でパワフルなリフを弾く森純太(Gt)も、新調のスーツでクールにベースを鳴らす寺岡呼人(Ba)も、力強いビートで空気を震わせる小林雅之(Dr)も同様だ。30年前に日本中が跳ねた「いつもここにいるよ」など初期の曲が持つ初々しい味わいは変わらず、そこに30年分の経験と蓄積が織り込まれ、曲の魅力を大きくしている。デビューから10年で一度解散し10年後に再結成、その後は断続的に活動を続けているだけに、呼吸のあった歌と演奏は引き込まれずにいられない。「さらば愛しき危険たちよ」は宮田もアコギを弾きながら歌い、「俺たちとお前の未来の歌です」と紹介した「NO FUTURE」を歌いながら宮田は寺岡の肩に手を置いて一緒にコーラスをした。

 ベスト盤に収録された曲を次々に演奏しながら、30周年だからとスペシャルな企画も彼等は織り込んでくれた。宮田からマイクを渡された寺岡が「小林くんの家で見つかった」貴重な映像と紹介し、ステージ後方のスクリーンに上映されたのはホコ天(歩行者天国)で演奏する彼等。小林によれば「初めての渋谷公会堂の翌日にやったゲリラライブ」で、ファンへの感謝の気持ちだった。懐かしい映像を見た後で「ジュンスカはシンプルだったから色褪せないと思う」と宮田。そして、寺岡と曲を作った時の思い出話をしながら「これも時代を超えたいい曲」と、今回のベスト盤でリアレンジしてレコーディングした曲のひとつ「休みの日」へ。ちょっと切ないメロディに合わせ観客の体がゆっくり揺れていた。

 中盤は、この日ならではのサプライズが続いた。まずは「どうかな」をバックに小林が自転車で以前メンバーが住んでいたところを巡る映像が映し出され、宮田がハープを吹き、小林ソロ歌唱の「僕を灰に」を挟んで寺岡が「JUN SKY WALKER(S)に入って初めて書いた曲」と「エルマーの夢」を歌い、次いで森が「変身」を歌って観客を沸かせる。驚きが醒めぬ内に宮田がタオルを手にフロントに飛び出すと、観客が曲に合わせてタオルを回したり投げあげたり。そして宮田がタンバリンを手にハンドクラップのリズムを伝えた「ロックンロール☆ミュージック」は、楽しいシンガロングで場内が一つになって熱気が一段と高まる。

「ジュンスカはビートパンクでもあるけど、バラードという武器もあって。ジュンスカのバラードのイメージは冬。今日は暑いけど、特別にやろう」と宮田が言うだけで観客にはどの曲かが伝わった。歓声を上げる観客に、スマホでイルミネーションを作って欲しいと宮田が頼んだ「白いクリスマス」は、アウトロの森のギターソロに合わせて会場中に白い光が揺れるロマンチックな光景に。「すてきな夜空」でも「この中野の夜に2200の星を輝かせてください!」と宮田が呼びかけ歌い出すと場内は星空さながらの輝きに満たされた。

 初期の代表曲のひとつ「歩いていこう」が起点を示したとしたら、「30年前の曲だけどリアレンジして、いま最も新しい曲です」と力強く言った「言葉に詰まる」は、彼らの過去と現在をしっかり繋ぎ止めた。曲の途中で「最高なメンバーを紹介します」と宮田が名を呼ぶと寺岡からソロを取っていく。「俺と中1から同級生」と言われた小林は表情豊かなドラミングで観客と掛け合いもやり、「JUN SKY WALKER(S)を作った男」と呼ばれた森も、キレのいいソロを聴かせた。そんなソロコーナーの最後に、宮田はノーブレスで「ベイビ~~~~!」と歌ってボーカリストの存在感を示すと、「一緒に歌おうぜ!」と呼びかけ曲を再開し、最高のエンディングへと導いた。

 アンコールは森が最初に登場してメンバーを呼び込み、宮田が「この時代に生まれてきたみんなに送ります」と言って一気に熱が高まった「MY GENERATION」では銀テープが降り注ぎ、森はピート・タウンゼント式に腕をぐるぐる回し、大きくジャンプして曲を締めた。2度目のアンコールに応えて現れた宮田は、「ジュンスカを愛するたくさんの人が力を貸してくれて、この30周年ができた。感謝します」と率直な謝辞を伝え、「主人公はあなたです。自分への讃歌として、一緒に歌っていきたい」と告げて始まった、ベスト盤収録の新曲「One-Way」。スクリーンには30年を凝縮したようなこの曲のMVが映し出され、その前で現在の彼らが演奏している。胸の熱くなる瞬間だった。

 演奏を終えた4人はハイタッチをするとステージのフロントに並び、一言ずつ挨拶した。短い言葉から彼らの心の中に、この日のステージが刻み込まれたことが伺えた。このステージで発表された9月末から30周年にちなんだ全国30カ所を回るツアーも、熱量の高いものになるに違いない。

【取材・文:今井智子】
【撮影:平野タカシ】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル JUN SKY WALKER(S)

リリース情報

ALL TIME BEST~全部このままで~1988-2018

ALL TIME BEST~全部このままで~1988-2018

2018年05月21日

ドリーミュージック

[ DISC1 ]
1. 全部このままで
2. MY GENERATION
3. いつもここにいるよ
4. すてきな夜空
5. 声がなくなるまで
6. 明日が来なくても
7. 歩いていこう
8. 風見鶏
9. 砂時計
10. エルマーの夢
11. 白いクリスマス
12. Let’s Goヒバリヒルズ
13. START
14. メロディー
15. 僕を灰に
16. スケッチブック
17. ロマンチック
18. 時の列車

[ DISC2 ]
1. さらば愛しき危険たちよ
2. ユア・ソング
3. HEAVY DRINKER
4. 青春
5. NO FUTURE
6. 虹
7. アニバーサリー
8. 希望の詩
9. 愛しい人よ ~2018ver. ~
10. 休みの日 ~2018ver. ~
11. 言葉につまる ~2018ver. ~
12. One-Way  ☆新曲

[ DISC3 ]
JUN SKY WALKER(S) COUNTDOWN LIVE 29/30 XXX (2017/12/26.27 @渋谷Lamama)
1. カギは誰が
2. だから自由はここにある
3. カステラ
4. JACK&BETTY
5. 誓いを立てて
6. EVE&LOVE
7. 遠くへ行かないで
8. BAD MORNING
9. その日まで
10. ロックンロール☆ミュージック

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セットリスト

「MX ROCK 祭り JUN SKY WALKER(S)『ALL TIME BEST ~全部このままで~1988-2018』」
2018.05.19@中野サンプラザ

  1. 01.全部このままで
  2. 02.いつもここにいるよ
  3. 03.明日がこなくても
  4. 04.さらば愛しき危険たちよ
  5. 05.砂時計
  6. 06.NO FUTURE
  7. 07.ロマンチック
  8. 08.休みの日
  9. 09.風見鶏
  10. 10.ユア・ソング
  11. 11.青春
  12. 12.メロディ
  13. 13.僕を灰に ※小林雅之ソロ歌唱
  14. 14.エルマーの夢 ※寺岡呼人ソロ歌唱
  15. 15.変身 ※森純太ソロ歌唱
  16. 16.Let’s go ヒバリヒルズ
  17. 17.ロックンロール☆ミュージック
  18. 18.白いクリスマス
  19. 19.愛しい人よ
  20. 20.START
  21. 21.すてきな夜空
  22. 22.歩いていこう
  23. 23.言葉につまる
  24. 【ENCORE】
  25. En 01.MY GENERATION
  26. En 02.One Way ※新曲

お知らせ

■ライブ情報

30th Anniversary TOUR ~全部このままで~
[2018年]
09/29(土)渋谷 CLUB QUATTRO
10/05(金)旭川 CASINO DRIVE
10/06(土)札幌 BESSIE HALL
10/20(土)仙台 MACANA
10/21(日)郡山 CLUB #9
10/27(土)柏 DOMe
11/10(土)HEAVEN’S ROCK Kumagaya VJ-1
11/17(土)別府 COPPER RAVENS
11/18(日)長崎 DRUM Be-7
12/09(月・祝)F.A.D YOKOHAMA
12/15(土)長野 CLUB JUNK BOX
12/16(日)新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
12/22(土)鹿児島 CAPARVO HALL
12/23(日)熊本 B.9 V1

[2019年]
01/12(土)松山 WstudioRED
01/13(日)高知 X-pt.
01/19(土)名古屋 大須 ElectricLadyLand
01/20(日)Live House 浜松 窓枠
01/26(土)神戸 三宮 VARIT.
01/27(日)金沢 vanvan V4
02/10(日)岡山 livehouse IMAGE
02/11(月・祝)米子 laughs
02/16(土)甲府 KAZOO HALL
02/23(土)HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
03/02(土)福岡 DRUM Be-1
03/03(日)広島 Cave-Be
03/16(土)盛岡 CLUB CHANGE WAVE
03/17(日)青森 Quarter
03/23(土)京都 磔磔
03/24(日)梅田 CLUB QUATTRO



rockin’on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018
08/12(日)国営ひたち海浜公園

シミズオクト Presents 氣志團万博2018 ~房総爆音爆勝宣言~
09/15(土)千葉県・袖ケ浦海浜公園

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2018
09/22(土)岐阜県中津川市 中津川公園内特設ステージ

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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