前へ

次へ

氣志團が結成21周年御礼参りツアーで響かせたバンドとしての真髄!

氣志團 | 2018.08.13

「結成21周年。デッケェとこもたくさんやったけど、俺たちの原点はライブハウスです」

 賑やかに華々しく祝った結成20周年イヤーを経て、21年目から始まる新たなスタートを切った氣志團。20周年を祝ってくれた全ての人に御礼参りするため企画した、『あいにいく I・NEED・YOU! おあいにく I・LOVE・YOU!』ツアーの舞台に選んだのは“俺たちの原点”と語るライブハウスだった。「折り返して東京に帰ってきたぜ!」と綾小路 翔(DRAGON VOICE,MC&Gt)が充実した表情で告げた、25箇所を回る全国ツアーの中盤戦。7月5日(木)新宿ReNYにて行われた東京公演では、全国ライブハウスでのGIGを経て、タフさとたくましさ、そしてどこか野性味も増した6人が、限りなく裸に近いバンド・スタイルで、ライブハウスならではの迫力に満ちたステージで魅せてくれた。

 SE「BE MY BABY」で登場した氣志團。西園寺 瞳(Gt)のギターがメロウに鳴り、一瞬の静寂からギターを背負った綾小路にスポットが当たると、インスト曲「スパトニック・シティ・ブビブビ」でステージの幕が上がる。突き上げるビートに♪ワッショイワッショイ! の勇ましい掛け声が響き、早乙女 光(Dance&Scream)がブルースハープを鳴らす、特別感のあるオープニングから、間髪入れずに始まる「Baby Baby Baby」で本格スタートする構成は鳥肌もののカッコ良さ。

 続く「黒い太陽」、「湾岸夜想曲~ルシファーズ・ハンマー’94~」と、叶亜樹良(Dr)と白鳥松竹梅(Ba)の強靭なビート、西園寺と星グランマニエ(Gt)のエッジィで奥ゆきのあるギター・アンサンブルでしっかり聴かせると、「俺たちの魂(ソウル)見せます」とライブハウスにピッタリのヒリヒリした緊張感がある「東京」を披露。胸を刺す綾小路のたくましく悲痛なボーカル、松竹梅、ランマ、西園寺と個性の際立つソロパートと魅せ場たっぷりのこの曲。光のソロ・イリュージョンにも大きな歓声が起きる! ツアーで鍛えた筋力とうねるグルーヴ、自身に満ちた堂々としたステージングで魅せた中盤戦。熱く強くたくましく、楽しくシリアスでセンチメンタルな氣志團の魅力が凝縮された濃厚なステージに、超満員のフロアに詰め合うキッシーズ(ファンの呼称)も笑顔で拳を上げる。

 “心の声が漏れてしまう”という演出が施された、メンバーの自己紹介で爆笑を生み、楽しい雰囲気で始まった後半戦は「スウィンギン・ニッポン」、「恋人」と振りを合わせる曲で一体感を生むと、楽器隊だけがステージに残り、インスト曲「族魂 -zokkon-」を披露。普段は綾小路のボーカルや光のアクションが目を引いたり、バックダンサーがいたりと、スポットの当たりづらい楽器隊だが、その演奏力やスキルの高さは他のバンドマンからもお墨付き。ライブハウスという狭い空間でそれぞれの演奏や巧みなプレイを堪能し、心地よいグルーヴや爆音をたっぷり浴びることが出来るのも、今ツアーの醍醐味。抜群の演奏とステージパフォーマンスに大きな拍手と歓声が起きる中、ステージにはアコースティックギターを背負った綾小路が登場。弾き語りで始まる「不良品」も近距離だからこそ、言葉や歌声がよりダイレクトに胸に響いてくる。ロックバンドとして真正面から音楽と対峙し、ギミック無しの音楽だけで勝負し、観客一人ひとりとタイマンを張ってた今ツアーは、氣志團を表面的にしか見ていない人や“おもしろバンド”というイメージでしか見ていない人、氣志團を知ってる気でいる人にこそ見て欲しい内容だった。

 もはや、氣志團の代表曲というより、みんなの歌と言える「One Night Carnival」からの終盤戦は、「ゆかいな仲間たち」で大団円を迎えた後、鋭くタイトな演奏とエモーショナルなボーカルで聴かせる「さよなら世界」で本編をフィニッシュ。「6人だけで限りなく裸に近い氣志團を見せました。辛い時やしんどい時、また氣志團に会いに来てI need you!」と綾小路がメッセージを送って始まったアンコールでは、アルバム『万謡集』から、GIGでは貴重な横山剣(クレイジーケンバンド)作の「東京湾大飯店」を披露し、綾小路と光が「イーネッ!」と我が物顔でポーズを決める。 さらに良い意味で氣志團らしくない未発表の新曲を披露して会場をザワつかせ、“これからの氣志團”も提示。もともと柔軟でハイセンスなミクスチャー感覚を持ち、ジャンルにとらわれない音楽性で振り幅を広げていったバンドではあるが。近年はさらなる引き出しの広さと深さ、それを乗りこなすスキルや表現力をもって、独創性もどんどん増していってる感があり、筆者としては21年目以降、さらに広がっていくであろう氣志團の音楽世界も楽しみで仕方がない。そんな今後への期待も抱かせつつ、GIGは「鉄のハート」で会場中の心をひとつにして終演。

 しかし、そこで予定調和で終わらないのがライブハウスの面白さ! 興奮冷めやらぬ様子で再びマイクを持つと、演奏を終えて楽器を下ろそうとするメンバーに、「ゴッド・スピード・ユー!」と叫ぶ綾小路。すると慌てたメンバーが楽器を背負い、ランマが一歩前に出ると鋭いカッティングギターで、「ゴッド・スピード・ユー!」の演奏が始まる。セットリストに無かったこの曲。荒々しい演奏や勢い任せのパフォーマンスも最高で、見ている側も大興奮! 演奏を終えるとフロアからはこの日一番の拍手と歓声が起きていた。と、何でもアリなライブハウスの醍醐味をしっかり堪能したところで、東京公演は終演。「俺たちの原点はライブハウスです」の言葉を裏付ける予定不調和なラストの混沌に、氣志團とこのツアーの本質が見えた気がした。

【取材・文:フジジュン】

tag一覧 J-POP 男性ボーカル ライブ 氣志團

リリース情報

週末番長

週末番長

2018年08月08日

影別苦須 虎津苦須

01.週末番長(氣志團万博2018公式テーマソング)
02.ABAYO(『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト 運命の瞬間』主題歌)
03.RUNNING MAN(JALホノルルマラソンオフィシャル応援歌)
04.謡声
05.週末番長(カラオケ)
06. ABAYO (カラオケ)
07. RUNNING MAN (カラオケ)
08. 謡声 (カラオケ)

※DVD収録内容
1.週末番長(ミュージックビデオ)
2.熱闘!!氣志團万博2017

お知らせ

■ライブ情報

氣志團万博2018
09/15(土)千葉・袖ケ浦海浜公園
09/16(日)千葉・袖ケ浦海浜公園

氣志團万博HP:
http://www.kishidanbanpaku.com/



ニューロティカ Way to 2000 2MAN SHOW
09/24(月)TSUTAYA O-WEST

メ~テレ MUSIC WAVE「SUNNY TRAIN REVUE」~テレビがフェスつくっちゃいました!
09/29(土) 愛知 蒲郡 ラグーナビーチ(大塚海浜緑地公園)

『THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2018』
10/07(日) 鹿児島・桜島多目的広場&溶岩グラウンド

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る