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KEYTALK 史上最大規模ワンマン『ド真ん中で頑張マッセ~shall we dance?~』

KEYTALK | 2018.09.25

幕張メッセ国際展示場9-11ホールで行われた『ド真ん中で頑張マッセ~shall we dance?~』。KEYTALK史上最大規模のワンマンライブであると同時に、初の試みとなる360°を客席で囲まれたセンターステージ方式となる旨が事前アナウンスされていた。果たしてどのような公演となるのか? 期待に胸を膨らませて会場内に入ると、アリーナのど真ん中に大きなステージがあるのが目に飛び込んできた。客席の後ろの方にいても、思った以上に近く感じられる。東西南北へと突き出ている花道も用意されていて、あらゆるエリアの観客を楽しませる準備を整えていることが窺われた。

ついに迎えた開演時間。飛び交うレーザー光線、SEが華々しく轟く中、マントを羽織った謎の集団が客席内の通路を練り歩き始めた。ファンタジー映画の儀式のシーンでも観ているかのようなドキドキを味わっていると、ステージ上に“巨匠”こと寺中友将(Vo./Gt.)、首藤義勝(Vo./Ba.)、小野武正(Gt./MC/Cho.)、八木優樹(Dr./Cho.)が登場。そして、特効の爆発音と共に「暁のザナドゥ」がスタートした。この日を待ちわびていた1万4千人の観客の興奮が、瞬く間に力強い手拍子と化していく様がすさまじい。4人のエネルギッシュな演奏と一体となった熱い波動が、会場内をビリビリと震わせるのを感じた。

大合唱を起こした「YURAMEKI SUMMER」を経て迎えた最初のインターバル。「初のセンターステージでやっております! 後ろを見られることはなかなかないので、恥ずかしいですね(笑)」(巨匠)。「見られてますから気をつけてくださいよ、八木さん」(武正)。「もうお尻出してます!」(八木)――早速繰り広げられたKEYTALKらしい賑やかなMCの後、さらに会場内の熱気は高まっていった。温かいムードのタテノリを起こした「Love me」。満面の笑みを浮かべた観客が夢中になって踊った「セツナユメミシ」。ダイナミックなベースプレイを炸裂させた義勝、花道の先端まで飛び出した武正が、大歓声を浴びていた「バミューダアンドロメダ」。艶かしい酩酊感を誘うサウンドが躍動した「テキーラキラー」……必殺ナンバーが連発されたこの頃には、会場はすっかりKEYTALK色に染まっていた。

「改めまして。下北沢からやって参りましたKEYTALKです! 360°あるのでハンドマイクの方が喋りやすい(笑)。楽しんでますか?」(武正)。「めっちゃ楽しい! ドラムを叩いてる時に後ろの人を見ようとして首が折れそうです(笑)」(八木)――興奮気味に、このステージに立てている喜びを語っていたメンバーたち。「南、ぺーい! 西、ぺーい!」、“ぺーい!”と叫ぶお馴染みのコール&レスポンスで客席を沸かせていた武正を見て、羨ましくなったのだろう。「俺も方角のやつ、やっていい?」と言って義勝もコール&レスポンスを始めたのだが、彼が叫んだのは「あずま~!」……“東”を“あずま”と読むという斬新なボケが観客を大爆笑させていた。そして演奏再開。「パラレル」へと突入した。すると、センターステージがゆっくりと回転し始めてびっくり! その後に披露された「MABOROSHI SUMMER」「zero」「wasted」「ミッドナイトハイウェイ」は、ステージ上の4人が曲毎に異なる方角に向かって演奏するという実に嬉しい心遣いが発揮されて、あらゆるエリアから激しい歓声が上がった。

その後も粋なお楽しみが、たっぷり用意されていた。南=巨匠、東=武正、西=義勝、北=八木――花道の先端にメンバー各々が立って(ドラムの八木は椅子に座り)演奏するという、とてもレアなフォーメーションが形成された「ロトカ・ヴォルテラ」と「S.H.S.S.」。義勝がハンドマイクで歌いながら瑞々しい声を響かせた「雨宿り」。そして、「Siesta」と「黄昏シンフォニー」が届けられた後、アコースティックコーナーが始まった。この規模のワンマンライブでアコースティック編成による演奏をするのは初めてだったらしい。「アコースティックだと飲みたくなっちゃうなあ」とつぶやいて、缶ビールを取り出した巨匠。「一口だけ」という約束をキチンと守り、一口で一気飲みした缶の側面に書かれていた「うまい」という文字がスクリーンに映し出されて、観客は大爆笑。和やかなムードが漂う中、届けられたのは2曲、「summer tail」と「プルオーバー」だった。しかし、正確には3曲だったということになるのだろうか? 途中で八木による即興曲「MAKUHARI SUMMER」が披露されたのだが、元気いっぱいに繰り返された《マクハリ~ マクハリ~》というメロディは、どう考えても「MABOROSHI SUMMER」のパクリ。義勝に「法廷で会いましょう!」と言われていた。

いよいよ後半戦へ差し掛かったところで流れた松岡修造からのビデオコメント。「C.C.Lemon 『3000人のPOWER SONG PROJECT』は、歌と曲を通して若者を応援するプロジェクトです。幕張のみなさん! 今日は参加してほしい。KEYTALKと一緒に歌って本気の想いを伝えてほしいんです。だからこそ、今日はみんながKEYTALK!」――このプロジェクトが制作しているMVの撮影に参加することになった観客は大喜び。そして、松岡修造×KEYTALKによるC.C.レモンオリジナルソング「Cheers!」の演奏がスタートした。すると、客席に投入された大量の巨大な黄色いバルーン。フレッシュなレモンが跳ね回るかのような風景が壮観だった。そして、ライブでの初披露となった「東京シネマ」を経て「アオイウタ」「コースター」「桜花爛漫」が一気に炸裂。会場内はますます熱いエネルギーで満たされていった。

情熱的に高鳴り続けた「Rainbow road」。激しい手拍子を巻き起こした「fiction escape」の後、巨匠が観客に呼びかけた。「お手元にパリピサングラスはありますでしょうか? これをつけるとテンションが一段階上がって、パリピ状態になっちゃうので、ぜひつけてください。両手を挙げてパリピになりましょう!」――事前に配布されていた紙製の“パリピメガネ”を観客が一斉に着用し、EDMのパーティーのようなキラキラした空間を作り上げた「Summer Venus」の盛り上がりは、とにかく圧倒的なものであった。そして、その次の曲「MATSURI BAYASHI」で締め括られた本編。火柱が何本も上がるステージから情熱的に迫ってきたサウンドが、とにかく快感! 原色の羽飾り、紅白のしめ縄でドレスアップした武正がスペシャルゲストの“おみこしくん”に扮して「わっしょい! わっしょい!」と観客を煽った場面も交えつつ、特大級の祭囃子を響かせた。

客席の全エリアで掲げられた星空のようなスマートフォンの白い光、打ち鳴らされ続けた手拍子に応えて行なわれたアンコール。まず届けられたのは、インディーズ時代の2010年にリリースした1stミニアルバム『TIMES SQUARE』の収録曲「トラベリング」。彼らの原点が刻まれていると言ってもいいこの曲が、こうして幕張メッセで奏でられているのを聴くと、とても感慨深いものがあった。そして、「最高の顔を見せてください!」という巨匠の呼びかけに応えて、観客が笑顔を全開で輝かせた「Monday Traveller」の演奏が終了。4人はステージを後にした。これにて終演と思われたのだが……。

「エンドロール」のインストが流れる中、ステージ上のスクリーンに、このライブで演奏した曲のタイトルが次々と映し出された。オープニングを飾った「暁のザナドゥ」から始まり、29曲目「Monday Traveller」へと到達したと思ったら、その先を示す「30」という文字が浮かび上がったのは、どういうわけなのか? すると「MONSTER DANCE」の文字が輝いた。そして、メンバーたちが再登場して、この曲の演奏がスタート。恒例となっている振り付けを完璧に踊る観客に360°を囲まれるのは、メンバーにとって堪らないほど幸せな体験だったのだろう。心底嬉しそうな表情で演奏していた姿が印象的だった。

「うっかりしてたよね? 1曲忘れてたよね? めちゃくちゃ楽しかった! ありがとうございます! また俺ら、新しい曲を作って、全国各地、いろんなところでライブをやったりするけど、またこうやってみんなが集まれる場所でワンマンライブをやっていくから。その時は、また絶対会おうな! これからもKEYTALKをよろしく!」――メンバーを代表して武正が挨拶。そして、何度も手を振りながらお辞儀をした4人を、観客の熱い拍手と歓声が見送った。全篇が見どころだったと言い切れるこのライブは、KEYTALKにとっても、あの場にいた観客にとっても忘れられない大切な思い出となったに違いない。この模様が収録されているBlu-ray/DVDは、12月19日にリリースされるのだという。KEYTALKのライブに足を運んだことがない人も、これを観たら居ても立ってもいられなくなると思う。彼らのライブを心から楽しむ人の輪は、まだまだ広がり続けることになりそうだ。

【取材・文:田中 大】
【撮影:後藤壮太郎 / 木村泰之】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル KEYTALK

リリース情報

Cheers!

Cheers!

2018年07月18日

Getting Better

1. Cheers!
2. 東京シネマ

セットリスト

ド真ん中で頑張マッセ~shall we dance?~
2018.9.8@幕張メッセ国際展示場9-11ホール

  1. 01 暁のザナドゥ
  2. 02 YURAMEKI SUMMER
  3. 03 Love me
  4. 04 セツナユメミシ
  5. 05 バミューダアンドロメダ
  6. 06 テキーラキラー
  7. 07パラレル
  8. 08 MABOROSHI SUMMER
  9. 09 zero
  10. 10 wasted
  11. 11 ミッドナイトハイウェイ
  12. 12 ロトカ・ヴォルテラ
  13. 13 S.H.S.S.
  14. 14 雨宿り
  15. 15 Siesta
  16. 16 黄昏シンフォニー
  17. 17 summer tail
  18. 18 プルオーバー
  19. 19 Cheers!
  20. 20 東京シネマ
  21. 21 アオイウタ
  22. 22 コースター
  23. 23 桜花爛漫
  24. 24 Rainbow road
  25. 25 fiction escape
  26. 26 Summer Venus
  27. 27 MATSURI BAYASHI
  28. 【ENCORE】
  29. EN01 トラベリング
  30. EN02 Monday Traveller
  31. EN03 MONSTER DANCE

お知らせ

■ライブ情報

KEYTALK ホールツアー2018 〜あなたの心へ100ヤード 目指せホールインワン〜
10/06(土)大宮 ソニックシティホール 大ホール
10/12(金)大阪 オリックス劇場
10/16(火)名古屋 センチュリーホール
10/29(月)東京 NHKホール

FC限定ツアー「うんぴくんと干ししいたけさんとザビエルくんと西郷さんだヨ!全員集合 〜ゆく年くる年、師走でごわす〜」
12/03(月)渋谷 CLUB QUATTRO
12/05(水)新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
12/07(金)仙台 CLUB JUNK BOX
12/12(水)名古屋 CLUB QUATTRO
12/13(木)梅田 CLUB QUATTRO
12/16(日)札幌 cube garden
12/20(木)広島 CLUB QUATTRO

ZEPP FUKUOKA リニューアル記念スペシャルワンマン
12/21(金)ZEPP FUKUOKA

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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