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Charisma.com、新曲を携え渋谷WWWで完全復活を遂げる!

Charisma.com | 2018.11.22

 昨年12月、DJのゴンチがアーティスト活動からの引退を発表。今年1月27日に2人態勢でのラストライブを行い、無期限活動休止に突入したCharisma.comが、衝撃の発表から10ヶ月、MCを務めるいつかのプロジェクトとなって帰ってきた。復活ライブが行われたのは11月9日、渋谷WWW。ここはCharisma.comが2013年11月に初めてワンマンライブを行った場所でもある。

 開演時間をわずかに過ぎた頃、場内に変則的な打ち込みビートと呪文のような音声が流れ出し、ステージのスクリーンに「C」一文字となった新しいロゴが浮かび上がる。数秒の暗転後、スクリーンに映し出されたのは、いつかのシルエット。歓声と拍手が湧く中、ライブは9月に配信リリースされた活動再開第一弾シングル「Introduction的な」から幕を開けた。

 ピンスポットを浴びてステージの中央にスッと立ち、胸の前でマイクを両手で握りしめるように持ち、遠くに見える何かに訴えかけるように目を閉じながら歌ういつか。凛々しさと神秘性が漂う彼女の立ち居振る舞いに会場の空気が張り詰めていく。

 いつかのプロジェクトとなったCharisma.comは、今日どんなライブを見せてくれるのか……。過去曲をたっぷり披露するのか。それとも初めて聞く新曲のオンパレードになるのか。1曲目を終えて観客の胸に期待と緊張が渦巻く中、いつかは間髪入れず、まだ誰も耳にしたことのないラップを、まるで客席にマシンガンをぶっ放すかのように掃射し始めた。激しく明滅するフラッシュライトの中、繰り出された2曲目は「ハメニダ」という新曲。少し粘り気のあるアッパーな硬質テクノビートに乗せキレ味鋭いラップを畳みかけていく曲だ。続いては、MPCプレイヤーのKO-neyをステージに招き入れ、これまた新曲となる「KY」を披露。最初は激しいデジタルビートから始まるも、途中からビートは音数を減らしながらKO-neyが叩くオールドスクールなノリへと変貌し、最終的にはいつかのアカペラ・ラップへ。次第にそのラップは超特急のごとくスピードをぐんぐん上げていき、ピークに達したところで、いつかが「ビートをKO-ney、ちょうだい for me! 私がいつか! 辛辣のカリスマ!」とシャウト。そのままKO-neyが手掛けた耳馴染みのナンバー「Like it」になだれ込むと、待ってましたとばかりに、今度は客席の熱気がぐんぐん上昇していった。

 ヒートアップした客席に向け、「ありがとう、ありがとう。Charisma.comです」と、この日最初のMCへ。先程までの鬼気迫るラップとは真反対の、気が抜けそうなほど軽い口調の挨拶に場内が一気に和む。続けて、いつかは「ここからは復習の時間です」とインフォメーション。「私は振り返らない性格じゃん? 後ろを振り返らないから、復習はするけど、新たな風を吹かせていきますね!」とメッセージし、次のブロックへと進行した。

 そうして始まったライブ中盤は、宣言通り、新風を採り入れまくったパフォーマンスの連続だった。「999」「HATE」「こんがらガール」「100%ブービー」をKO-neyの超絶MPCプレイと打ち込みによる音源を混ぜたまったく新しいリミックス・ヴァージョンで次々に披露。時折いつかもステージに置かれたMPCをプレイし、原曲を激しく鋭くアバンギャルドに解体して、過去の曲をこれでもかと言わんばかりにフレッシュに生まれ変わらせた。

 その後、KO-neyを送り出して2度目のMCタイムへ。「改めましてCharisma.com、いつかです。今日はどうもありがとう。それだけ伝えたからあとはいいか(笑)」とおどけてみせ、続けて「今年1月に無期限活動休止を発表しましてラストライブを1月にやったんですが……私もう3日後くらいから働いてたの。ウチの事務所、ブラック?」と毒舌をスパークさせ、場内を笑わせていく。彼女が働いていたと言ったのは、今年2月~3月に出演した、屋良朝幸総合プロデュース・主演の舞台「THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE」のこと。「いろんな刺激をもらった」そうで、舞台で共演したHOME MADE家族のDJ U-ICHIと曲を作ったことも報告した。
 
 ここでその曲に行くかと思いきや、「活動再開の1曲目は、「Introduction的な」という地獄みたいな曲をつくったわけ」という自虐コメントを投下。「その曲との温度差がここからすごいから」「ここからのゾーンを名付けました。売れ筋ゾーンです!」と言うと客席から笑い混じりの拍手が起こった。その笑いに敏感に反応したいつかは「やっぱ、そういうのも必要じゃん。っていうか、そういうのも私の中にあるわけ! 温度差がすごすぎてブレてるってよく言われるけど、違うの! ブレてるんじゃない! そういう二面性なの!」とアピール。「みんな知らなかったでしょ、前回までのCharisma.comに二面性があることを。二面性はもともとあったの!(今日は)それを知って帰って!」と声を荒げ、「私が親友になんて言われてるか知ってる?  “いっちゃんはさ、聖母マリアとヒトラーを掛け合わせたようだね”って言われるんだよ!」と言ったところで場内は大爆笑に包まれた。
 
 ライブ終盤は、MCで触れたDJ U-ICHI制作の「パステル」という新曲からスタート。曲のテーマは「パステルカラーが好きじゃない」だそうで、ふんわりとした清爽ミドルチューンとなっていた。続いて繰り出されたのは、軽やかなメロディーとラップが印象的な「超シンプル」と名付けられた新曲。そして、「私が休んでいる間、この歌を自分の応援歌として歌っててくれたか?」「この曲で1月(のワンマン)は終わってるから!」と煽って、本編最後は「メキメキmore」へ。いつかの「歌えー!」という声に呼応して大きなシンガロングが沸き起こり、場内はひとつになってライブ本編は終了した。

 大きな拍手に迎えられて始まったアンコールは、いつかが「やばい! この曲歌い忘れてたー」とステージ中央に飛び出してきて、「りぼん」をパフォーマンス。Charisma.comのReborn(復活)を祝う観客は、その場にジャンプしたりハンズアップして大いに盛り上がり、場内のボルテージが最高潮に達した。

 熱狂が渦巻く中、いつかは「ありがとう!」と、ひと言だけ残し、ステージをあとに。ダブルアンコールに期待する観客が大きな拍手を送る中、場内に場違いなほどの祭り囃子の音が流れ出す。すると、ステージには黒いお面をかぶった黒ずくめの4人組が登場。ホラーチックな重いビートからアゲアゲの高速ビートへとスイッチするキテレツな楽曲に合わせ、4人は見事なラップとダンスを繰り出していく。どうやら3MC+1DJのようで、歌声を聞く限り、MCのひとりはいつかだと確認できるが、他は男性と女性がひとりずつ。結局、4人は最後まで顔を明かさず、正体不明のまま、この日のライブは幕を閉じた。

 最後の最後にぶちこまれた異世界に観客は茫然。狐につままれたような気分が場内に蔓延してライブはお開きとなった。あの謎のパフォーマンス集団はブラックジョークが好きないつか流のエンタテインメントなのか。それとも今後のCharisma.comの姿なのか!? まったくもって今後の展開が気になりすぎる。

【撮影:後藤壮 太郎】
【取材・文:猪又 孝】

tag一覧 J-POP ライブ 女性ボーカル Charisma.com

リリース情報

Introduction的な

Introduction的な

2018年09月20日

ラストラム・ミュージックエンタテインメント

01. Introduction的な

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セットリスト

Charisma.com
2018.11.9@渋谷WWW

  1. 1. Introduction 的な(新曲)
  2. 2. ハメニダ(新曲)
  3. 3. KY(新曲)
  4. 4. Like it
  5. 5.999 remix
  6. 6.999
  7. 7.HATE
  8. 8.HATE remix
  9. 9. こんがらガールremix
  10. 10.100% ブービー remix
  11. 11. パステル(新曲)
  12. 12. 超シンプル(新曲)
  13. 13. メキメキmore
  14. 【ENCORE】
  15. EN-1.りぼん
  16. 【ENCORE2】
  17. EN2-1.DEN. やつら(新曲)

お知らせ

■ライブ情報

AlexanderLeeChang 15th anniversary PARTY
12/01(土)CIRCUS TOKYO

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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