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名古屋のレーベル・TRUST RECORDSがZepp Nagoyaでお祭り騒ぎ!

TRUST RECORDS | 2018.11.26

 12:30、定刻にオープンした会場には早い時間にも拘わらず多くのオーディエンスが詰めかけた。物販ブースも来場者で溢れ、出演バンドのそれぞれが期待されている。ということが目に見えて感じることができた。

 エントランスのBGMは、名古屋のインディーズレーベル・TRUST RECORDSに、これまで12年間所属してきたバンド達の楽曲。12年かけて名古屋で誕生したTRUST RECORDSは、遂にZepp Nagoyaにまでたどり着いたのだ。そういった軌跡を感じさせるようなライブであった。

 1組目のオープニングアクトは、先日11月にBUNS RECORDSより1stシングル「Green/再三再四」を発売したばかりの若手ロックバンド、SideChestが登場。メロディック・パンクとギター・ロックのハイブリッドといえる音楽性で、トップバッターながらも会場の熱量を上げていく。4曲という短い時間ながら、ポテンシャルの高さを存分に見せつけたステージだった。

 続く2番目のオープニングアクトは、主催であるTRUST RECORDS代表・綿谷氏もイチオシする大阪出身の若手バンド、カネヨリマサルがステージに立った。女性3ピースバンドで若手とは到底思えない声量と表現力に満ちたちとせみなのボーカル、3ピースという最小編成ながらも楽曲の世界観を最大に引き出すアレンジを武器にした彼女達。純な感情をそのままに綴ったようなリリックは、素直にオーディエンスの耳に刺さる。これからの行く先に希望を見出せる、正にニュー・ホープと言えるアクトだった。

 オープニングアクトが終わり、いよいよ本編の1組目であるmoon dropが登場した。一聴して耳に残るフックの効いたメロディーと心地よい疾走感ある楽曲でフロアの心をグッと掴んだ彼等。バラード曲の終わりには「ありがとう」と優しく一言を発し、続けて「こんな大きな所でやれるなんて思いもしなかった、でもやれる気しかしなかった」と放った浜口飛雄也(Vo/Gt)の強い思いが込められたMCは、素直な彼等の嘘のない自信の賜物だろう。

 そして、本編1番手というプレッシャーを自信に満ちたライブで締めたmoon dropからのバトンが渡されたのは、大阪出身のニアフレンズだ。まさに等身大、ありのままの歌を届ける彼等。剥き出しでソリッド、心境を吐露するようにフロアと向き合う彼等の音楽に、オーディエンスも熱く応える。ライブ後半、大合唱を誘う『生きているから』で初見のオーディエンスをも引き込み、フロアの熱量は更に上がっていく。

 本編も中盤に差し掛かる頃に登場したのは、All Found Bright Lightsだった。イージーコアバンドとしてスタートし、様々な音楽性の変遷を経てきた彼等だが、この日は1曲目『PM4:20』という初期のイージーコア楽曲から始まり、とにかく攻めまくる。ここまで”歌”に焦点を当てたバンドが順を連ねたが、アッパーで軽快なサウンドを特徴とする彼等の登場でフロアの空気がガラリと変わった。新旧織り交ぜたセットリストに、MCでの着飾らないメンバー達の所作など、過去も含めた等身大の彼等の"今"を見せつけたステージであった。

 続いては名古屋栄Party’z出身、Maki。無骨ながらストレートに日本語ロックをぶつけていく。独特のコブシの効いた味のあるボーカルには風情があり、熱量に満ちている。「大きなライブハウスでも、小さなライブハウスでも、どこのステージに立っても一人一人に向けて歌いたい」という真摯なMCは、彼等の楽曲の歌詞からも滲み出ている生真面そのものだ。シンガロングを煽える熱い楽曲群で、真摯な気持ちと共にフロアは突き上げられたオーディエンスの拳で埋まった。

 イベントも折り返しに差し掛かった頃、TRUST RECORDSのギターロック番長であるLUCCIがオーディエンスの前に立つ。先程のMakiのメンバーがMC中に触れた事に近いが、大きな会場でも、小さな会場でも彼等の"歌"は良い意味で変わらない。勿論フロアで観ている我々に見えないプレッシャーや緊張はあったかもしれないが、彼等はいつもありのままの歌を届けてくれる。途中、三浦弦太(Vo/Gt)のギターの弦が切れ、KUZIRAの末武龍之介(Vo/Gt)のエクスプローラー(メタル/ハードロック風味の強い見た目のギター)を手にする場面(楽曲自体はこのギターでは弾いていない)もあり、メンバー間のお茶目なやり取りも挟みつつライブは進行していく。最後はTRUST RECORDSからのデビュー作から『FROG』で会場を健やかに包み締めくくった。

 続いて今年TRUST RECORDSからアルバムデビューを果たしたKUZIRAが登場。「TRUST RECORDSの歴史は俺等が作る」という力強いMCと共に、ファストチューンの連続でこれでもかとフロアを畳みかける。それに呼応するかのようにオーディエンスもダイブの嵐で呼応する。結成間もないながら初期のデモ音源は飛ぶように売れ、あっという間に完売してしまった彼等、その勢いは怒涛のアッパーなライブにも確実に形となって表れている。25分という時間の中で、一瞬でKUZIRA色にフロアが染まったライブだった。

 いよいよイベント終盤、フルアルバム『SPARK』の発売を間近に控えたPOTがステージに上った。よしくん(Vo/Gt)が腰椎椎間板ヘルニアの治療のため、暫しの間サポートメンバーを迎えていた彼等だが、この日より復活。待ちに待ったファンも多かったことだろう。KUZIRAの勢いそのままにフロアではオーディエンスが熱く彼等の音楽に応えていく。『BA-DONKA-DONK』では大シンガロングも起き、非常に親しみ深くもアッパーな彼等の音は会場を一つに包んでいった。ラストは今年発売のシングルから『Supra』会場は大きな熱気に包まれた。

 POTからのバトンは、三重県SAMEに渡された。今年はメンバーの脱退など、紆余曲折あった彼等だが、爽やかで軽快な彼等の持ち味は相変わらずだった。サポートメンバーを迎えての編成だったが、全員がそれぞれの持ち味を存分に見せつけライブは進行していく。『ペパーミント』ではコミカルでお茶目なステージングも挟みつつ、最後は名曲『Canvas』で締めくくった。

 いよいよ本編も残すところ2バンドとなり、ステージ上がったのはENTHだ。その人気も去ることながら、圧倒的な熱量と勢いで全てをなぎ倒すがごとくキラーチューンを連発していく。「TRUST RECORDSの特攻隊長」とMCで放ち、その言葉の通りにライブ終盤までひるむことなくアッパーな楽曲の嵐をフロアにぶつける。最後はここまでの猛進から一気に軽快な『NO FATE』を披露し、ここまで猪突猛進だった流れをさも自然なレベルで変えることができたのも、数々の大型フェスを経験してきた彼等の力量ならではだろう。

 そして、遂にイベントの大トリ、EVERLONGの登場である。メロディック、歌モノ、ギターロックという要素を柔軟に消化し、この3人のフィルターを通すことによってEVERLONGという個性に満ちた音楽になる様は本当にこの3人ならではのセンスを感じさせる。究極のPOPチューン『POPダイバー』ではフロアの奥まで多くのオーディエンスが反応。POPダイバー旋風が巻き起こる。否が応にもオーディエンスを笑顔にさせるその音楽は、この長い1日の終わりに相応しいアクトであった。また、アンコールで披露した『オレンジ』の優しさに満ちた旋律は、この怒涛に満ちた一日をそしてTRUST RECORDSの12年間の軌跡を優しく包んでくれたようであった。

 名古屋を代表するレーベルとなったTRUST RECORDSの一つの集大成である一日ではあったが、これからも各バンド及びレーベルの躍進に目が離せないと確信させる一日となった。

【撮影:Akira"TERU"Sugihara】
【撮影:木下了太】
【取材・文:Yousuke Takeyama】

tag一覧 J-POP

セットリスト

TRUST NIGHT 2018
2018.11.18@Zepp Nagoya

    SideChest
  1. 1.Days
  2. 2.再三再四
  3. 3.Green
  4. 4.茜
    カネヨリマサル
  1. 1.恋人
  2. 2.タンブラー
  3. 3.もしも
    moon drop
  1. 1.君に捧ぐ
  2. 2.アイボリー
  3. 3.オレンジ
  4. 4.花束のかわりに
  5. 5.至福の時を
    ニアフレンズ
  1. 1.エバーユース
  2. 2.トワイライト
  3. 3.未だ見ぬ明日へ
  4. 4.ブレイブハート
  5. 5.生きているから
  6. 6.あなたには
    All Found Bright Lights
  1. 1.PM 4:20
  2. 2.Cowabunga
  3. 3.Faith
  4. 4.Navy
  5. 5.Get Up
  6. 6.Space Out
  7. 7.Nevermind
    Maki
  1. 1.五月雨
  2. 2.生活の行方
  3. 3.碧落に月
  4. 4.秋、香る
  5. 5.文才の果て
  6. 6.シモツキ
    LUCCI
  1. 1.Q&A
  2. 2.愛は真心、恋は下心
  3. 3.ボーイフレンド
  4. 4.ミサンガ
  5. 5.FROG
    KUZIRA
  1. 1.The Weak
  2. 2.Wing It
  3. 3.Blue
  4. 4.Muggy
  5. 5.Clown
  6. 6.Missed My Stop
  7. 7.In The Deep
  8. 8. Detour
  9. 9.Ambivalent Attitude
  10. 10.Castaway
  11. 11.Snatch Away
  12. 12.Box
  13. 13.Muggy
    POT
  1. 1.JODEL
  2. 2.EPIC
  3. 3.Hustle Night
  4. 4.Hustle Carnival
  5. 5.BA-DONKA-DONK
  6. 6.YOLO
  7. 7.Supra
    SAME
  1. 1.青い鳥
  2. 2.ジャーニー
  3. 3.ペパーミント
  4. 4.GET OVER
  5. 5.ファンファーレ
  6. 6.Canvas
    ENTH
  1. 1.Will
  2. 2.ムーンレイカー
  3. 3.HANGOVER
  4. 4.Crime in my mind
  5. 5.Get Started Together
  6. 6.Gentleman Kill
  7. 7.Bong! Cafe’ au lait! Acoustic guitar!
  8. 8.NO FATE
    EVERLONG
  1. 1.Sing
  2. 2.あなた
  3. 3.イサナ
  4. 4.POPダイバー
  5. 5.深呼吸
  6. 6.ヨナギ
  7. en,オレンジ

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