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パノラマパナマタウン、chelmicoが共演『LIVE NEXT OUT vol.2』

NEXT OUT powered by EMTG MUSIC | 2018.12.06

 TOKYO FMで放送されている『FESTIVAL OUT』(毎週木曜日20:00~21:55)が、「新たな才能をリスナーと共に体感する」という主旨で行っている『FESTIVAL OUT SPECIAL LIVE「LIVE NEXT OUT vol.2」powered by EMTG』。このイベントの第2弾が11月30日、東京・チェルシーホテルで開催された。『FFESTIVAL OUT』のパーソナリティ・大抜卓人がオープニングトークで観客を盛り上げた後に、2人組のガールズラップユニット「chelmico」のライブがスタート。バックDJの%CことTOSHIKI HAYASHIがプレイを始めると、RachelとMamikoが勢いよくステージに飛び出してきた。オープニングを飾った「Highlight」で、絶妙なコンビネーションによるラップが早くも炸裂。みるみる内にフロア全体が明るいパーティー空間と化していった。

 観客のダンスでフロアが心地よく揺らいでいた「ラビリンス’97」の後に迎えた最初のインターバル。RachelとMamikoは、会場内を嬉しそうに見回して笑顔を輝かせた。「チェルシーホテルでやるのは2回目なんですよ。2年前くらいにやったんですけど、あの時はお客さんが5人くらいだっけ?」(Mamiko)。「いやいや。10人はいたよ。左右の壁際に等間隔で3人、4人くらいいたから」(Rachel)――テンポ良く展開した2人のトークは、観客をとても和ませていた。「Good Morning」「Timeless」「BANANA」を披露した後のMCでは、大好きなのだというパノラマパナマタウンとの共演が実現したことを大喜びしていた彼女たち。どう考えても全然似ていないのに、なんとなく特徴を捉えている気がしなくもない……という不思議なモノマネで「マジカルケミカル」の一節を歌って、パノラマパナマタウンのファンも沸かせていた。

「今日はたくさん時間をもらっているので、しっとりした曲もやりたいんですけど」(Rachel)。「そういう一面も見せていいですか?」(Mamiko)――観客に問いかけてからスタートした「午後」では、柔らかなピアノの音色で彩られながら2人のラップが瑞々しく交わされた。続いて「ずるいね」も届けられた後、再び迎えたインターバル。「しっとりし過ぎたから、ちょっと明るく気持ちを盛り上げていきたいです。手を挙げてもらっていいですか?」と言われて、一斉に手を挙げた観客。それを合図に突入した後半戦は、掲げられたたくさんの腕がフロアの全面でダイナミックに揺らぎ続けた。熱いコール&レスポンスを誘っていた「OK, Cheers!」。観客が手にしたタオルが激しく回転する様が壮観だった「Player」。そしてラストを飾った「Love is Over」の時点で、フロアの後方辺りにいた人々も開放的に踊っていた。彼女たちは年明けに初の東名阪ツアー『パティ黄門ツアー2019』を行い、1月24日のファイナル公演ではリキッドルームのステージに立つ。来年のchelmicoの大活躍を、はっきりと確信させられる頼もしいライブであった。

 続いて登場したのは、神戸で結成されたロックバンド「パノラマパナマタウン」。「やろうぜ、渋谷!」と岩渕想太(Vo&Gt)が叫んだのを合図に、シャープなカッティングを始めた浪越康平(Gt)。そしてタノ アキヒコ(Ba)と田村夢希(Dr)も加わって構築された黄金のアンサンブルが、会場内の空気をピリリと震わせた。1曲目「世界最後になる歌は」がスタートするや否や、すさまじい熱気で包まれていたチェルシーホテル。ポエトリーリーディングとラップが融合しているかのような歌唱法で溢れ返る言葉、アクセル全開の勢いで押し寄せてくるバンドサウンドが気持ちいい。沸き立つフロアのど真ん中へと岩渕が突入して歌声を響かせると、ますます急上昇した会場内の熱気。その勢いのまま「リバティーリバティー」へと雪崩れ込むと、観客はますます無我夢中の様子で興奮を露わにしていた。

 浪越によるエモーショナルなギターソロも飛び出し、怒涛の勢いで駆け抜けた「マジカルケミカル」。「ここらで声を聞かせてくれよ!」という岩渕の言葉に応えて、コール&レスポンスが沸き起こった「パノラマパナマタウンのテーマ」。汗を肌に滲ませた観客が恍惚の表情を浮かべて踊り続けていた「Gaffe」。特大の熱気で会場全体が包まれていた「SHINKAICHI」……ここまでの6曲の時点で、パノラマパナマタウンの音楽が帯びている圧倒的な熱量を、あの場にいた誰も彼もが強烈に実感していたに違いない。

「俺たち、ほんとにchelmicoが大好きで、やっと念願叶って2マンをすることができました。ベースのタノは、セトリを全部当ててました。お互いにやってることは全然違う。chelmicoは、そもそもこんなに汗をかいてないし(笑)。本来、ジャンルなんて関係なくて、好きなものは好きって言い続けられる世の中じゃないとおかしいと思ってるけど、好きなものって他人からバカにされたりする。それでも好きなものを曲げずにここに来てるみんなは最高だと思う。俺は商店街出身だけど、商店街はどんどんなくなってショッピングモールになってく。みんな同じもんばっかり着て、同じもんばっか好きになってく。くだらねえ社会だなと思う」……趣味嗜好が均一化されていきがちな世の中の流れについて語り始めた岩渕の言葉は、いつしかスピード感に溢れたラップと化していった。そして「誰からなんと言われようと、自分の人生、自分のタイムライン、自分のやり方で生きろ!」というメッセージが発せられたのを合図にスタートしたのは「くだらnation」。こめられている強い想いが生々しく迫ってくる曲だった。

 ギラギラしたエネルギーが激しく渦巻いていた「$UJI」。「俺が俺らしく生きるために、ここにいる全員が自分らしく生きるために!」という言葉を添えて届けられた「フカンショウ」……終盤の2曲でも桁外れのエネルギーを放ち、嵐が去った後のような不穏な余韻を残してステージから去ったメンバーたち。しかし、これにて終演というわけではなかった。「互いに相思相愛な感じが見て取れたと思います。ってことで、スペシャルなコラボレーションを期待しちゃう人?」という司会の大抜の言葉に煽られて、観客が大きな歓声を上げた。それに応えてステージに再登場したパノラマパナマタウンとchelmico。「どうする?」と岩渕に訊かれて、「1曲だけ弾けるけど」と言って「マジカルケミカル」をベースで弾き始めたタノ。すると奇妙な動きを交えながらモノマネで歌い始めたRachelとMamiko。「そんな動き、ねえから(笑)」と呆れていた岩渕……両グループがすっかり打ち解けていることが窺われる寸劇を挟み、ラストで披露されたコラボレーションはchelmicoの曲「Highlight」だった。タノのベースが先陣を切って、浪越のギターと田村のドラムが合流。そしてラップを始めたRachelとMamikoに岩渕も加わったこの曲は、chelmicoのライブで聴いた時とは、また一味違うファンキーな刺激を帯びていた。

 chelmicoとパノラマパナマタウンが、それぞれの魅力を存分に発揮していたこのイベントは、「新たな才能をリスナーと共に体感する」というテーマが痛快なくらい鮮やかに具現化されていた。chelmicoのファンはパノラマパナマタウンの唯一無二の魅力を確信して、パノラマパナマタウンのファンはchelmicoを激しく気になる存在として胸に刻んだのではないだろうか。濃厚極まりなかったこのイベントの模様は、今夜12月6日の『FESTIVAL OUT』で放送されるので、絶対にお聴き逃しなく!

【取材・文:田中大】

tag一覧 J-POP パノラマパナマタウン chelmico ライブ

セットリスト

NEXT OUT powered by EMTG MUSIC
Festival Out Special Live『LIVE NEXT OUT vol.2』
2018.11.30@渋谷CHELSEA HOTEL

    chelmico
  1. 1.Highlight
  2. 2.ラビリンス’97
  3. 3.Good Morning
  4. 4.Timeless
  5. 5.BANANA
  6. 6.午後
  7. 7.ずるいね
  8. 8.OK, Cheers!
  9. 9.Player
  10. 10.Love is Over
    パノラマパナマタウン
  1. 1.世界最後になる歌は
  2. 2.リバティーリバティー
  3. 3.マジカルケミカル
  4. 4.パノラマパナマタウンのテーマ
  5. 5.Gaffe
  6. 6.SHINKAICHI
  7. 7.くだらnation
  8. 8.$UJI
  9. 9.フカンショウ
  10. 【ENCORE】
  11. En-1. Highlight(パノラマパナマタウン×chelmico)

お知らせ

FESTIVAL OUTとは?
logo
【番組詳細】
TOKYO FM 80.0MHz
■放送日時:毎週木曜 20:00~21:40
■番組パーソナリティー:大抜卓人
http://www.tfm.co.jp/fo/

★twitterハッシュタグは「#FESTIVALOUT」
★twitterアカウントは「@FESTIVALOUT」

リリース情報

パノラマパナマタウン「くだらnation(配信)」

パノラマパナマタウン「くだらnation(配信)」

2018年10月12日

A-Sketch

01.くだらnation

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リリース情報

chelmico『POWER』

chelmico『POWER』

2018年08月08日

unBORDE

01. Power
02. Player
03. OK, Cheers!
04. Get It
05. BANANA
06. サマータイム
07. UFO
08. E. P. S.
09. Good Morning
10. デート
11. Highlight
12. 午後
13. Love Is Over (1UP Version)

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