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結成15周年を迎えたTHE BAWDIES、ツアーファイナルの日本武道館公演をレポート!

THE BAWDIES | 2019.01.30

 THE BAWDIESが結成15周年&メジャー・デビュー10周年を迎えた2019年、最初のライブは彼らが”ロックンロールの聖地”と呼ぶ日本武道館で行われた。日本武道館のステージに立つのはこれが3回目になるが、彼らの日本武道館への思いは、以前にも増してピュアで熱くなっている。それを受け止めるオーディエンスで、武道館は溢れていた。

 まだ明るい場内には法被を着た人が多数。12月12日にリリースしたシングル「HAPPY RAYS」日本武道館公演記念パッケージにセットされたもので、ザ・ビートルズが初来日した際に着た法被を模したもの。お祭り気分も盛り上がり、大きなバンド・ロゴと真紅のカーテンで飾られたステージにメンバーが現れるのを今か今かと待ちかねていた。

 サム&デイヴの「ソウルマン」が流れて黒のスーツに身を包んだ4人が登場、ウェディングケーキのような階段状に設えたステージの上で準備が整うと、絶妙なタイミングでMARCY(D,Cho)がドラムを叩き出す。ROY(Vo,B)のベースが唸り、JIM(G,Cho)とTAXMAN(G,Vo)がギターを重ねると、ROYが思い切りシャウトした。迫力満点のハスキー・ボイスに歓声が上がったオープニング・ナンバーは「EMOTION POTION」だ。歌いながらROYが再びシャウトして、「今日はロックンロールへの愛情をこの日本武道館で全開にしてシャウトしていきたいと思います。皆さんもシャウトで返していただけますか!」と煽る。そのまま「飛び上がっていきましょうか!」と「NO WAY」に突入すると、誰もがポップコーンのように跳ね上がった。JIMのいかしたエンディング・ソロに酔いしれる間も無くROYが「ついて来てください!」と呼びかけた「IT’S TOO LATE」では、ステージ両脇から火柱が左右4本ずつ吹き上がり、アリーナを文字通り熱くした。

 息の続く限りのシャウトで曲を締めたROYが、3度目の武道館であり、結成15周年であることなどを述べた後で、「ROCK ME BABY」へ。TAXMANが力強いイントロを鳴らし、JIMが階段を降りて花道に進んでいくと、2階3階席から歓声が降り注いだ。「SING YOUR SONG」はROYが「みなさんも一緒に歌ってくれますよね?ついて来ていただけますか?」と呼びかけコール&レスポンスが起こる。ステージと客席が一つになって転がっていた。

 この日本武道館公演は、昨年スタートした全国47都道府県ツアーの締めくくりでもある。ROYは「本当にいいツアーだったんです」と振り返り、その途中でほとんどステージで喋ることのないMARCYが、アンコールで感謝を述べたりしたと報告。MARCYが「僕のこといじるのやめてください」と泣きを入れる。バンド結成の遥か以前から付き合いのある彼らだけに、こんな大舞台でも戯れ具合が半端ない。

 TAXMANのブルージーなギターソロを前振りに始まった甘酸っぱい「LEMONADE」にオーディエンスは心地よく体を揺らし、TAXMANがボーカルを取る「RAINY DAY」は、一歩下がったROYが響かせるベースに身を任せた。そんな時でもギターを弾きながら腕を回したり細かくステップを踏んだりとJIMは一瞬も止まっていられない。そんなJIMがイントロで手拍子を促した「KEEP YOU HAPPY」はROYのグルーヴィなベースが響く中、ビートの波に踊るオーディエンスが動き回るスポットライトに照らされた。

 ご機嫌なロックンロールがひと段落すると、ROYのMARCYいじりが再開した。台湾ツアーの打ち上げで、勇んでチャーハンを食べようとしたMARCYがズッコケて、米粒と共に宙を舞った顛末に場内大爆笑。MARCYは慣れたもので「こんな紹介は望んでません」と打ち返す。そんな句読点を入れての「A NEW DAY IS COMIN’」は「TWIST & SHOUT」のカヴァーを前振りに、ROYのシャウトで一瞬にしてロックンロールな空気に戻してしまう。続けてROYが「1-2-3!」とタイトルを叫ぶとJIMとTAXMANがステージ下段に降りてイントロのリフを重ね、MARCYがパワフルなドラミングを決めれば、ROYのシャウトが止まらない。思い切り盛り上げた曲が終わると、一瞬ステージが暗くなった。

 お約束「HOT DOG劇場」の寸劇は舟山卓子に扮したTAXMANが転校生の総田聖司(ROY)と出会い、コッペパンを落としたことから「コッペパン姫」と呼ばれる。二人のデートに、前にセージと付き合っていた赤井とまと(MARCY)が乱入。「ケチャップみたいな名前の女が現れて、これはますますホットドッグみたいな話になりそうですね」と木村一二三(JIM)が解説したところでROYが「HOT DOG召し上がれ!」と叫び「HOT DOG」へ。間奏では3人がドラム前に寄ってポーズを決め、定番曲の余裕を見せた。

 イントロのコーラスが小気味いい「KICKS!」ではステージ両脇のミラーボールが回り、「HEY!」の掛け声で誰もがジャンプ。ROYが「みなさんに愛を、そして感謝を。受け取ってください」とアカペラで歌い出した「I’M IN LOVE WITH YOU」の後は、MARCYのドラムソロ、その後のTAXMANとのセッションで会場を沸かせ、ROYは「80,90になっても一人でも多くの人をロックンロールで笑顔にしたい、転がり続けます」と宣言。「THE EDGE」で再びステージに火柱が上がり後半戦へと突入した。

 TAXMANがROYと入れ替わりセンターで歌った「B.P.B.」は拡声器も持ち出して大騒ぎし、「YOU GOTTA DANCE」ではステージ狭しと動き回る。「JUST BE COOL」でこの上なく盛り上げたと思ったら、ROYが「これで終われないんです、これからも転がり続ける」と「FEELIN’ FREE」へ。後ろのバンド・ロゴがネオンで輝き火柱も上がる中、4人は最高のロックンロールを鳴らした。興奮のるつぼとなった日本武道館で、4人は「ありがとうございました」と礼儀正しく頭を下げた。

 更にサプライズは続く。アンコール1曲目は最新曲「HAPPY RAYS」。8人のストリングスと共に聴かせる美しいメロディに武道館が酔いしれた。そして「I BEG YOU」では天井の日の丸旗と並んで吊られた巨大なミラーボールが周り、ラストの「KEEP ON ROCKIN’」ではコール&レスポンスがいつまでも続いた。ライブの最後は、TAXMANのリードで恒例の「わっしょい」。みんなと法被姿でわっしょいがやりたいと彼らは言っていたのだがその望みは見事に実現した。満足したように4人揃って何度も礼をした後で、ROYが「僕たち、普通の男の子に戻ります」と言ってマイクを置いた。これが何のパロディかわかった人はこの会場にどれほどいたのだろう。3度目の日本武道館もTHE BAWDIESは最後まで楽しませてくれた。

【撮影:橋本 塁(SOUND SHOOTER)】
【文:今井 智子】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル THE BAWDIES

リリース情報

HAPPY RAYS

HAPPY RAYS

2018年12月12日

ビクターエンタテインメント

01.HAPPY RAYS
02.SHE CAN ROCK
03.THINK

セットリスト

Thank you for our Rock and Roll Tour 2004-2019
2019.1.17@日本武道館

  1. 1.EMOTION POTION
  2. 2.NO WAY
  3. 3.IT’S TOO LATE
  4. 4.ROCK ME BABY
  5. 5.SING YOUR SONG
  6. 6.LEMONADE
  7. 7.RAINY DAY
  8. 8.KEEP YOU HAPPY
  9. 9.A NEW DAY IS COMIN’
  10. 10.1-2-3
  11. 11.HOT DOG
  12. 12.KICKS!
  13. 13.I’M IN LOVE WITH YOU
  14. -Drum Solo-
  15. 14.THE EDGE
  16. 15.B.P.B
  17. 16.YOU GOTTA DANCE
  18. 17.JUST BE COOL
  19. 18.FEELIN’ FREE
  20. 【Encore】
  21. EN1.HAPPY RAYS
  22. EN2.I BEG YOU
  23. EN3.KEEP ON ROCKIN’

お知らせ

■ライブ情報

NEW STEPS, NEW GROOVES TOUR 2019
06/06(木) 仙台 CLUB JUNK BOX
06/08(土) 小樽 GOLDSTONE
06/09(日) 旭川 CASINO DRIVE
06/22(土) Zepp DiverCity TOKYO
06/23(日) 名古屋 DIAMOND HALL
06/25(火) 福井 CHOP
06/29(土) 福岡 DRUM LOGOS
06/30(日) 広島 CLUB QUATTRO
07/06(土) 新居浜(愛媛) Jeandore
07/07(日) なんば Hatch

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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