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04 Limited Sazabys『SOIL tour 2019~one man series~』東京公演

04 Limited Sazabys | 2019.02.27

 昨年10月にリリースしたニューアルバム『SOIL』を引っさげて、年をまたいでツアーを周ってきた04 Limited Sazabys。昨年の対バンシリーズに続いて、年明けからはワンマンシリーズが開幕した。
アルバムの曲もしっかり脂が乗り、10周年のアニバーサリーを超えて新たなフェーズに突入していく04 Limited Sazabysの強さを実感したワンマンツアー4本目、東京公演初日の模様をレポートする。



 「みなさんの年末年始の暴飲暴食と不摂生、ダラダラ正月ボケしていたと思うんですけど、そんな正月ボケを吹き飛ばすようなライブをやっちゃっていいですか?」

 満員のフロアに向けて放たれたそんなGEN(Vo/Ba)の言葉通り、目の覚めるような爆音と圧倒的な迫力。今まで何度も04 Limited Sazabysのライブは観てきたが、音と演奏そのものにこれほどの説得力とエネルギーが宿っている彼らは観たことがない。 アルバムのオープニングナンバーでもある英詞2ビートナンバー「message」から「fiction」「My HERO」と攻撃的な楽曲を畳み掛けてさっそくモッシュとクラウドサーフを生み出すと、弾むような縦ノリのリズムが気持ちいい「Kitchen」へ。 そんな冒頭4曲だけでもすでにZepp Tokyoは興奮のピークである。KOUHEIのドラムがその走りっぷりも含めてバンドの勢いを体現し、輪郭のくっきりしたRYU-TAとHIROKAZのツインギターが両輪のようにサウンドをドライブさせる。 そしてその上でGENのハイトーンボイスが自由闊達に遊び回る。04 Limited Sazabysならではの絶妙なバランスが、『SOIL』を経て確実にアップデートされていることが、スピーカーから出てくる音によって証明されていく。

 「Brain sugar」や「Password」、「Galapagos」といった『SOIL』の楽曲はもとより、その合間に披露された「Now here, No where」「midnight cruising」「compact karma」といったインディーズ時代の楽曲たちも今の04 Limited Sazabysの手にかかればぐっと音の彩度が上がり、 生まれ変わったように生き生きと躍動する。「Now here, No where」や「midnight cruising」などはこれまでも04 Limited Sazabysのライブの重要な位置を占め続けてきた特別な曲だが、 彼らがこれまで積み重ねてきたものをすべて血肉化したような『SOIL』とミックスされることで、ポジティブな意味で「特別」ではないリアルさを取り戻した、とでもいえばいいのか。 とにかく、過去曲も新曲も当たり前のように並び立ち、そのすべてで『SOIL』というアルバムとバンドの現在位置を体現しているのには驚いた。

 「Password」を歌い出す前に「バンドっていいけど、バンドを続けるってもっとよくて。10年目、11年目の04 Limited Sazabys、今の年齢だから、今の季節だから、今のタイミングだから歌えるこの曲をお聞きください」とGENは曲紹介をした。 どっしりとしたギターリフと優しげなメロディが印象的なこの曲は確かに10年前だったら歌えなかったものだろう。そして同じように、この日のようなライブも今だからこそできるライブだ。 自分たちのやってきたことに対する自負と自信、そしてそこから生まれるスケールの大きさ。Zepp Tokyoで04 Limited Sazabysが見せていたのはそんな彼ら自身の姿だった。

 もちろんRYU-TAは相変わらず動き回って「楽しんでいこうぜー!」と絶叫しているし、GENとKOUHEIのかけ合いが生み出す独特の空気感もそのまま、GENのMCでの頭の回転の速さも変わらない。 だが確実に04 Limited Sazabysは大人になり、お客さんがすべてを委ねられる頼もしい存在になっていたのだ。「みんなにとって現実逃避できる場所であってほしい。 みなさん普段何やってるのか、何者なのか知らないけど、ここにいるあいだだけ、音が鳴っているあいだだけはみなさん何者にもならなくていいので、ただただ俺たちの音楽を体いっぱい感じて帰ってください」というGENの言葉が、そんなバンドのあり方を象徴していた。 と、いいつつ、「ghost」を終えたあとにはGENが「おい、こいつらシングル曲知らんぞ」と客に絡むふりしつつRYU-TAと小競り合いをしてそのまま「Galapagos」になだれ込むという茶番を演じたり、 同じくGENが多摩動物公園のオランウータン(1969年生まれの「キュー」)と「再会」した微笑ましいエピソードを披露したり、対バンツアーで共演したヤングオオハラのドラム・ノリバルカンの目つきがヤバかったという話で盛り上がったり、 4人でワイワイしている感じもまたどこまでも04 Limited Sazabysで、そんな雰囲気にちょっと安心したりもするのだが。

 「Milestone」から「mahoroba」、そしてHIROKAZのメロディアスなギターが耳に残る「Alien」、全員の音が機関銃のように乱射されるパンクチューン「Utopia」と、バンドとオーディエンスの真剣勝負のような怒涛の中盤戦を経て、ライブはいよいよクライマックスへ。 ファンへの思いを込めた「Letter」、ひときわ伸びやかなヴォーカルが不安定な空模様を突き抜けるように響いた「Shine」、そしてシンプルな8ビートに乗せて歌われるラブソング「memory lane」。 それまで全速力で駆け抜けてきた中でふっと肩の力を抜くようなパートを終えたGENは『SOIL』に込めたものを語り、 「俺たちの旅、まだまだ続くんで、これからも俺たちのストーリーの登場人物でいてください」と告げて「自分自身に生まれ変われ!」と『SOIL』のラストに収められた「Squall」を歌った。 「あの頃」の自分、そして今04 Limited Sazabysを愛してくれているファンやスタッフ、ツアーでぶつかり合った後輩バンドたち。すべてに向けたメッセージとして鳴り響いた「Squall」と、本編ラストにかき鳴らされた、今の彼らの出発点ともなった「monolith」。 その2曲の対比が、これまでの04 Limited Sazabysの物語と今いる場所の正しさを証明しているようだった。

 アンコールでは「Buster call」と「swim」という04 Limited Sazabys屈指のアンセムで再びお客さんを熱狂のど真ん中に叩き込み、興奮が冷めやらぬなかステージを去った4人。 全24曲、いつものとおりあっという間、しかしとてつもなく濃い思いの詰まった2時間弱。GENは「最近やっと、10代の頃の自分が納得できる大人になってきたと思う」と語っていたが、それが10周年を経て先へと進む04 Limited Sazabysだ。 自分たちを信じてくれる人たちはもとより、ロックシーン全体を明るく照らし出せる存在へ――『SOIL』はそんなバンドの未来図の第一歩だ。 このまっさらな地平から広がっていく新たな景色を彼らと一緒に見続けたい。そう思わせてくれる、頼もしい一夜だった。


【取材・文:小川智宏】




▼04 Limited Sazabys オフィシャルモバイルファンサイト「YON TOWN」サービス概要
URL:https://sp.04limitedsazabys.com/
(スマートフォンのみ)




▼会費
[スマートフォン] 月額400円+税
※docomo、au、Softbank、クレジットカード決済に対応

▼対応OS・ブラウザ
iOS:7.0以上、Safariの最新版
Android:4.4以上、AndroidブラウザまたはGoogle Chromeの最新版
※タブレット端末、ガラホ(テンキーの付いたスマートフォン)、らくらくスマートフォンは非対応

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 オフショットムービーなど、ここでしか見られない映像を配信!
□ RADIO
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□ BIRTHDAY MAIL
 会員の方のお誕生日を04 Limited Sazabysのメンバーがお祝いします!
□ カレンダーアプリ
 04 Limited Sazabysのスケジュールと自分のスケジュールを一緒に管理!カレンダーをオリジナルデザインにカスタマイズできます!

その他、ツアー連動企画など、今後も様々なコンテンツを展開予定。


tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル 04 Limited Sazabys

リリース情報

SOIL

SOIL

2018年10月10日

Columbia

01.message
02.My HERO
03.Brain sugar
04.Utopia
05.Milestone
06.Password
07.Alien
08.Kitchen
09.Galapagos
10.memory lane
11.Shine
12.Squall

セットリスト

04 Limited Sazabys『SOIL tour 2019〜one man series〜』
2019.1.15@Zepp Tokyo

  1. 1. message
  2. 2. fiction
  3. 3. My HERO
  4. 4. Kitchen
  5. 5. Brain sugar
  6. 6. Password
  7. 7. Galapagos
  8. 8. Now here, No where
  9. 9. midnight cruising
  10. 10. compact karma
  11. 11.Do it Do it
  12. 12. ghost
  13. 13. Galapagos
  14. 14. Milestone
  15. 15. Mahoroba
  16. 16. Alien
  17. 17. Letter
  18. 18. Shine
  19. 19. memory lane
  20. 20.Squall
  21. 21.monolith
  22. 【ENCORE】
  23. EN-1.Buster call
  24. EN-2.swim

お知らせ

■ライブ情報

「SOIL tour 2019」
02/14(木)Zepp Osaka Bayside
02/20(水)Zepp Nagoya
02/21(木)Zepp Nagoya

その他イベント等
03/05(火)Zepp Nagoya
03/06(水)梅田 CLUB QUATTRO
03/09(土)出雲 APOLLO
03/10(日)山口 LIVE rise SHUNAN
03/14(木)小樽 GOLD STONE
03/16(土)函館 club COCOA
03/23(土)仙台 PIT
03/30(土)幕張メッセ
04/06・07(土・日)愛知 モリコロパーク
04/27(土)宮城 エコキャンプみちのく
04/27(土)石川県産業展示館4号館
05/04(土)千葉市蘇我スポーツ公園
05/06(月)さいたまスーパーアリーナ
05/11(土)宮古島 コースタルリゾートヒララ
05/18(土)大阪 海とのふれあい広場
05/26(日)新木場 若洲公園
05/29(水)名古屋 DIAMOND HALL
06/01(土)幕張イベントホール
06/15(土)幕張メッセ

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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