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WOMCADOLE、自主企画『瀧昇 二〇一九 五本目 独奏謝謝春嵐編』で未発表曲も披露!

WOMCADOLE | 2019.04.18

「ライブハウスにはやべぇものが詰まってる! まっさらなまま、俺は音楽をやりたい!」と樋口侑希(Vo/Gt)は満杯のフロアに熱く語りかけていた。その発言が今日のライブを、WOMCADOLEというバンドの本質を物語っているように感じた。日常では決して味わえない非日常、頭でこねくり回したものよりも瞬間的に飛び出したエモーション、1秒先に何か起きるかわからないワクワクした展開。その恍惚をひたすら追い求めながら、二度と戻らない瞬間をあなたと分かち合いたい。ここにはそんな濃密な時間だけが刻まれていた。

 バンドの自主企画「瀧昇 二〇一九 五本目 独奏謝謝春嵐編」がTSUTAYA O-Crestで行われた。本企画は過去に対バン形式、360度フロアライブなど形式にとらわれないアプローチを実施しており、今日はワンマン公演と相成った。19時10分、樋口、古澤徳之(Gt)、黒野滉大(Ba)、安田吉希(Dr)のメンバー4人が現れると、「人間なんです」で本編はスタート。いきなりトップギアで襲いかかってくる熱量に圧倒されつつ、観客もそれに必至で食らいつく。突き上がる観客の拳の隙間からステージを見つめながら、その爆発力漲る演奏にグイグイ引き込まれていった。続く「ドア」に入ると、黒野が最前で力強いベースを響かせた後、客側でサーフして観客を沸かせていた。「絶望を撃て」においても武骨なプレイで押しまくり、強靭なバンド・サウンドを轟かせる。

「途中で置き去りになったり、リタイヤしてほしくない。最後まで駆け抜けませんか?」と呼びかける樋口。後先を考えず、今を全力で突っ走りたい。願わくばリスナー全員と並走してゴールテープを切りたい。剥き出しのエネジーを隠さずに伝えた後、昨年11月に出た最新2ndシングル「ライター」収録の「追想」をプレイ。荒々しい演奏に埋もれず、熱を帯びた歌メロが耳に飛び込んで来る、中毒性の高い良質曲であった。それから「少年X」に入ると、観客も歌詞を一緒に歌い上げる場面もあり、バンドと観客が密になってフロアの温度を上げていく。次の「オレンジと君とサヨナラと」が終わる頃には体がじわりと汗ばんでいた。 「こないだツアーが終わって、東京でワンマンができるのは嬉しい。最後までブチかましましょう!」と煽ると、裏声を交えた歌声が印象的な「独白」を経て、「頂戴」へ。安田の躍動感溢れるドラムに観客もジャンプしたりと、艶かしいロックンロールの魅力に吸い込まれていった。  その一方でMCに入ると、「僕、超田舎に住んでて、家の前に鹿が出ます」と唐突に告白する古澤のナイスキャラが炸裂。すぐさま「何、その絵日記みたいな話!」と樋口に鋭くツッコまれる場面もあり、会場には笑いが零れた。

 それから「心臓がバクバク、熱があるものに敏感。一緒に歌おうぜ!」と言い放つと、「月」を披露。切迫感のある歌メロに追随する形でド頭からシンガロングする観客たち。疾走感溢れるビートに感情を抑えられなくなったのだろう、クラウドサーファーする男性の姿も目に入った。「あなたとなら死んでもいいと 僕の命が今も鳴いている」というド直球の歌詞も激しい演奏に乗ってさらに威力が増して胸に響く。小手先のギミックではなく、命を完全燃焼させた歌と演奏に心を鷲掴みにされてしまった。

「夜明け前に」を挟むと、「まだ歌ったことがない曲を歌ってやるよ!」と前置きして未発表新曲「深海ゲシュタルト」をプレイ。ブンブンうねりを上げるベース、ヘヴィだけど煌びやかなギターなど個々の演奏が際立ち、以前とはまた雰囲気の違う曲調に魅了された。

 「雨上がり」、情景描写豊かな未発表新曲「kamo river」ではフロアから自然と手が上がり、ショウも後半戦に突入だ。衝動をぶちまけたような「アオキハルヘ」を皮切りに再びエンジン全開で突っ走る。そんな熱気漲る会場を見つめて、「リタイヤしそうになったら、俺が二人三脚で歩いてやる」と言葉を投げかけると、「アルク」では特大の大合唱を作り上げていた。そして、「ダセえ鎧なんて捨てちまえ!」と言うと、最新シングル表題曲「ライター」を披露。神聖な合唱コーラスを導入した曲調は新たなアンセム・ソングと呼ぶに相応しい煌めきに満ちている。ライブハウスはもちろん、もっと大きな会場で聴いてみたいと思わせるスケール感を帯びたナンバーだ。間違いなく、彼らをネクスト・ステージに押し上げる名曲であった。

 本編ラストの「唄う」で再び会場を一つに束ねた後、「大丈夫?元気ありますか?」と樋口は声をかけ、本編に負けないパワーをアンコールでも爆発させる。「ワンダー」で焚き付けた後、さらにWアンコールでは「MONKEY」、「奇麗な空はある日突然に」と畳み掛け、TSUTAYA O-Crestの床が抜けてしまうんじゃないかと思うほどの大フィーバーぶりを記録。バンドと観客が真正面からぶつかり合った熱きワンマンを観終えて、WOMCADOLEが放つまっさらな衝動に心を深くえぐられてしまった。大人になるにつれて忘れてしまいがちな感情が、ここには確かにあった。

【撮影:ハライタチ】
【取材・文:荒金良介】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル WOMCADOLE

リリース情報

ライター

ライター

2018年11月28日

UNCROWN RECORDS

1.ライター
2.追想
3.ノスタルジックアパート

お知らせ

■ライブ情報

FM NORTH WAVE & WESS PRESENTS 「IMPACT! XIV」 supported by アルキタ
04/20(土) 札幌7会場

KAKASHI pre.心の向かう方へツアー
04/21(日) 群馬高崎club FLEEZ

HEROES9
04/30(火) 滋賀B-FLAT

レル企画 主催 2ステージイベント「一期一句」
05/1(水) 大阪心斎橋BIGCAT

NIIGATA RAINBOW ROCK 2019
05/4(土) 全11会場予定 (WOMCADOLEが出演するライブハウスは後日発表となります。)

ラックライフ presents GOOD LUCK 2019
05/11(土) 大阪なんばHatch

バックドロップシンデレラ6th singleリリース&ビレッジマンズストア村立15周年記念御礼参り 「聖地巡礼行脚でウンザウンザを踊るツアー」
05/19(日) 愛知名古屋CLUB QUATTRO 

ircle New Mini Album リリースツアー 2019 「Cosmic Tours」
05/25(土) 大分club SPOT
05/26(日) 福岡Queblick

GLICO LIVE "NEXT"
05/27(月) 大阪心斎橋Music Club JANUS

百万石音楽祭2019?ミリオンロックフェスティバル?
06/1日(土)or2日(日)※どちらか1日の出演になります。 石川県産業展示館1? 4 号館

SHINJUKU LOFT KABUKI-CHO 20TH ANNIVERSARY DREAM MATCH 2019 ?VS SERIES?
06/6(木) 東京新宿LOFT

I ROCKS 2019 stand by LACCO TOWER
06/8(土) 群馬音楽センター

シナリオアート結成10周年記念 10都市対バンツアー [Scene #6]-空白のスゴロクツアー-
06/16(日) 大阪心斎橋Music Club JANUS

OTOSATA ROCK FESTIVAL 2019
06/22日(土)23(日) 長野県茅野市民館

HEART UP×@FM ROCK YOU! presents WOMCADOLEプレミアムライブ
06/30(日) 愛知名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校

MURO FESTIVAL 2019
07/20(土) / 21(日) 幕張海浜公園Gブロック特設会場 ※海浜幕張駅

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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