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ACE COLLECTION 初ワンマンツアー「Bright Tour 2019」

ACE COLLECTION | 2019.06.25

 既にロック・バンド然とした風格さえ漂わせ、Zepp DiverCityという大バコに相応しい圧巻のパフォーマンスを見せてくれた。彼らの成長速度はちょっと想像以上だ。気は早いかもしれないけれど、来年、再来年はもっと大きな会場でライブをやってくれるのではないか。そんな期待に胸が膨らんだのは、僕だけではなかったはず。今日のライブを観て、この先の未来がより一層楽しみになってきた。しかも補足するならば、ACE COLLCTIONとしてのライブは今日で"まだ"4回目である。今年、バンドお披露目となったデビュー初ワンマンであるマイナビBLITZ赤坂(4月29日)を即完、次に初フェスとなった「METOROCK2019」出演(5月18日)、そして今回2カ所に及ぶ初ワンマンツアー「Bright Tour 2019」を行い、大阪BIG CATを経て、今日の東京公演を迎えた。

 19時ジャストにSEが流れると、たつや◎(Vo&G)、LIKI(G)、奏(B)、RIKU(Dr)のメンバー4人が登場。シャープなギターリフを合図に「LIFEメーカー」で始まると、早くも割れんばかりの歓声が轟く。振り返れば、初ワンマンはチケット争奪戦になったゆえ、この日初めて彼らの姿に触れるという人も多かったことだろう。いろいろな感情が渦巻く中、「よっしゃ、まだまだ来いよ!」、「手を上げて!」とたつや◎は演奏中も積極的に煽り、フロアをしっかりと先導する。その姿に頼もしさすら感じた。

 イントロが鳴り響くだけで場内がザワつくと、「鬱憤」に突入。奏のうねりを上げるベースラインが下半身を揺さぶり、会場を根底から焚き付けていく。観客も一斉にジャンプする至福の光景がみるみる広がり、後半には息の合ったインストパートも披露。こうした個々のプレイヤビリティの高さもポップ性に優れた楽曲にスリリングな火を投下し、観る者を興奮させる要因の一つだ。

「ようこそ”Bright Tour“へ!」とたつや◎が挨拶すると、「結成からZepp、Zeppと言ってた」とLIKIはテンション高めに語りかけ、目標の会場に到達した喜びを観客と共有する。それから爆発的なエネルギーを放つ「December 9」を挟むと、「燃え上がるような曲を」と告げて、「FIRE」へ?ぐ。耳をつんざくRIKUのドラムを合図に赤い照明も映え、サビの突き上げるような高揚感もたまらない。ここでも「拳を上げろ!」と力強い言葉を投げかけ、会場を一つに束ねていた。さらなる一体感を求めて、「Love you」では観客総出によるタオル回しの光景を作り、誰一人置いてけぼりにしない。

「次は新しい試みなんだ」とたつや◎が言うと、ここでアコースティックセットを披露。「メタル・バンドみたい・・・」と奏がボソっと呟いていたけれど、Mr.BIGの「To Be With You」、あるいはEXTREAMの「More Than Works」辺りのイメージでもあったのだろうか。「ホットシェルレイ」、たつや◎のソロ曲「ねぇ」の2曲をプレイし、持ち前のメロディの良さを丁寧に炙り出していく。迫力溢れるバンド演奏もいいが、こうしたアットホームな雰囲気で聴き手と距離を縮めるアプローチも実にいい。

 そして「シンデレラ」で再びバンド演奏に戻ると、「Oh My God!」、「君と花したい」と続き、会場もヒートアップ!ささくれ立ったロック衝動に満ちた「BLACK HOLE」においてはLIKIのブルージーな速弾きギターに観客も沸き、夢を貪欲に追い続けるメッセージ性を秘めた「BLUE」も多くの人の心を鷲掴みにしていた。

「拝啓、君は…」をやり終えると、たつや◎はツアー2日目でファイナルを迎えることにまだまだ満足していない様子。「ワンマンライブは3回目、まだ始まったばかり」とバンドの状況を冷静に見据えた発言には、ここからさらに上を目指して行くんだという強い意志が窺えた。そして、残り2曲で終わることを告げると、ここで「Butterfly」を披露。イントロから大合唱が巻き起こる凄まじい盛り上がりを見せ、ラストは「ROCK STAR」で大団円を迎えた。

 鳴り止まぬアンコールに応えると、「もっとパワーアップするために、11月から12月にかけてツアーを回る!上から下まで行くから。チャンネル登録よろしく!」とたつや◎が冗談っぽく言うと、「ライブでチャンネル登録っていうバンドいるのかな」と奏が笑いながらツッコみを入れていた。そう、もともとYouTubeのカバー動画配信で人気に火が付いた彼ら。今日のライブを観ていると、今年4月にライブデビューしたばかり・・・という事実をふと忘れてしまいそうになる。

 たつや◎が「ケータイのライト」と口にすると、観客一人ひとりがケータイの光でペルシャ絨毯を編み上げる幻想的な景色の中で「Lady」を披露。歌詞の中に出てくる「星の明かり」、「月灯り」という言葉も会場の雰囲気とマッチしており、感動的なフィナーレで終了。初ワンマンライブと比べるとMCは少なくなり、より演奏重視のパフォーマンスへと切り替わっていた。自身の音楽欲をますます開花させるACE COLLECTIONから目が離せそうにない。

【取材・文:荒金良介】
【撮影:鳥居 洋介】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル ACE COLLECTION

セットリスト

Bright Tour 2019
2019.6.6@Zepp DiverCity

  1. 1.LIFEメーカー
  2. 2.鬱憤
  3. 3.December 9
  4. 4.FIRE
  5. 5.Love you
  6. 6.ホットシェルレイ
  7. 7.ねぇ
  8. 8.シンデレラ
  9. 9.Oh My God!
  10. 10.君と花したい
  11. 11.BLACK HOLE
  12. 12.BLUE
  13. 13.拝啓、君は…
  14. 14.Butterfly
  15. 15.ROCK STAR
  16. EN1.Lady

お知らせ

■ライブ情報

ACE COLLECTION LIVE TOUR 2019
“BUILD UP!!”

11/05(火) 代官山UNIT
11/07(木) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心
11/11(月) 京都MUSE
11/13(水) 梅田クラブクアトロ
11/22(金) 仙台CLUB JUNK BOX
11/24(日) 札幌PENNY LANE 24
11/28(木) 広島Cave- Be
11/29(金) 福岡DRUM LOGOS
12/02(月) 名古屋E.L.L
12/04(水) 新宿BLAZE

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。


■リリース情報

ACE COLLECTION

「December 9」
各、配信サイト一覧はこちら
https://linkco.re/yTRmGgvG

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