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あいみょん、自身最大規模のワンマンツアー<AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY->神奈川公演

あいみょん | 2019.12.24

 あいみょんの全国ツアー<AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY->。自身最大規模で行われているこのツアーは全公演のチケットが即日SOLD OUTとなり、2020年2月には東京と大阪での追加公演が決定している。今回は年内最後のワンマンであり、そのワンマンとしては過去最大のキャパシティーとなった横浜アリーナ公演2日目の模様をレポートする。

 ツアータイトルが映し出され、SEがそのまま1曲目「ら、のはなし」のイントロへと繋がっていく。ステージのミラーボールに反射した無数の光が雪みたいで、時折聴こえてくる鐘のような音色と相まって、ひと足早いクリスマス気分に包まれるようなオープニングでもあった。テンポよく「今夜このまま」へと続き、「ふたりの世界」ではお馴染みとなっている「まだ眠たくないの」「セックス!!」のやりとりも。「愛を伝えたいだとか」の後半では下手から上手へと歩きながらフロアを盛り上げ、「真夏の夜の匂いがする」では小気味好いアコギのカッティングを響かせている。繰り返される「ナンマイダ」という言葉が印象的な「二人だけの国」ではスクリーンに縦書きの歌詞が1行ずつ映し出され、ステージの下半分を切り取ったような斬新な照明が強烈な演出効果を生んでいた。

「<AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY->にようこそ!ピース!」

 ちょっとだけ照れ臭そうに会場を見渡しながら、この日最初のMCを始めるあいみょん。客席に向かって「元気?」「やっほー」と声をかけつつ、オーディエンスからの声援や質問や呼びかけにも気軽に応えている。こんなに広い会場なのに、ものすごくアットホームな空気感だ。「今日は最終日。喉、潰れてもいいと思ってるから(笑)。めちゃくちゃ出し切りたいと思っています!」と笑顔を見せ、その近い距離感のまま「ハルノヒ」、そして「ひかりもの」を届けた。

 高い天井から真っ直ぐ降りてくる一筋の光の中で弾き語りをした「生きていたんだよな」。溢れそうなくらいの言葉を詰め込んだ「tower of the sun」はアコギとブルースハープで披露し、「恋をしたから」ではピアニカも参加してじっくりと。今年2月に行った弾き語りでの日本武道館もそうだったが、あいみょんがアコースティックギターを持って歌い出せば、そこが渋谷の小さなライブハウスでも巨大なアリーナでも、距離なんて関係ないことを痛感する。この日彼女は「横浜アリーナは憧れのアーティストさんを観にくる場所だったので、まさか自分が立つことになるとは」と感慨深げに語っていたが、ステージに立っているあいみょん自身がいちばん、ここはもうアウェイではなくすでにホームであることを実感していたのではないだろうか。

 バンドメンバーと一緒にツアー中のハプニングなどを振り返りつつ、「こんなに大きなツアーだからどんな曲歌おうかなってずっと考えてたけど、せっかくだからめちゃめちゃ懐かしい曲もやってみたいなと思いまして。ライブでやるのはかなり珍しい曲。18歳の時に実家で作った曲です」ということで、「おっぱい」が披露された。グロッケンやアコーディオンを加えたアコースティックなサウンドが、懐かしいような恥ずかしいような気持ちをそっと包み込んでくれていた。

 あいみょんの大きな影を生かした演出が効いていた「from四階の角部屋」からの後半戦は、バンドサウンドでガッツリ聴かせて見せていく要素をふんだんに。「鯉」はスカのリズムということで、映像も白と黒の2トーンだ。「横浜アリーナの元気を見せてもらってもいいですか!行くぞー!」とテンション高く呼びかけたあとは、骨組みが剥き出しになった照明がロックなムードを高めていた「夢追いベンガル」。曲の後半ではあいみょんがハンドマイクを持って走り出し、オーディエンスとハイタッチを交わしていくと会場は大歓声に包まれた。ハイテンションな盛り上がりのまま、曲は「貴方解剖純愛歌~死ね~」へ。サビではあいみょんの「歌えますかー!」の声をかき消すほどの大合唱となっていた。イントロが流れると歓声が上がった「マリーゴールド」をしっかりと歌い届けると、この日3回目となるMCのコーナーへ。「2019年、いろんなことがありましたけど、年末にみんなに会えて嬉しいです。もうやり残したことないかも」と語りつつ、客席からの「来年の目標はー?」の質問に対して「粗大ゴミを捨てたいかな。もう5年ぐらい言ってるけど(笑)」と笑いを取るあいみょん。その上で「4年前までライブをやっても全然人が集まらず悔しい思いもたくさんしてきたけど、最近はみんなのおかげで、苦しいも悲しいも、楽しいに変わってきてる。そして何より、今は音楽が最高に楽しいです。みんなのおかげです!このツアーは感謝のツアー。ついてきてくれてありがとう!」と言葉を続けていた。

 ライブもいよいよ終盤戦。最新シングルの「空の青さを知る人よ」、そして「満月の夜なら」で心地よく会場を揺らしたあと、残り2曲であることを伝えたあいみょん。そしてこれから披露する曲について、「この曲が出来た時に自分の音楽人生が何か変わる気がしましたし、不思議だけど背中に風が吹いた気がしたんです。大きい声で一緒に歌えたら嬉しいです!歌える!?」と呼びかけ、「君はロックを聴かない」を披露した。サビでは、ステージも客席も関係なく、心が通い合っていることを確かめ合うような大合唱だ。オーディエンスの声に耳を傾けるあいみょんも、バンドのメンバーも、本当に嬉しそうな表情を浮かべていた。惜しまれつつ迎えたラストの曲は「GOOD NIGHT BABY」。まさにこの夜、この瞬間のために生まれたような歌詞を噛みしめながら、会場中が幸せな手拍子に包まれる。最後は「2日間横浜アリーナでライブができてめちゃくちゃ幸せです。この2日間に限らず、また帰ってこられるように頑張ります!」と力強く宣言。みんなの拍手を耳と心に刻み込むように長いお辞儀をし、清々しい笑顔で手を振りながらステージを後にしていた。

【取材・文:山田邦子】
【撮影:永峰拓也 / 鈴木友莉】

tag一覧 J-POP ライブ 女性ボーカル あいみょん

リリース情報

空の青さを知る人よ

空の青さを知る人よ

2019年10月02日

ワーナーミュージックジャパン

01.空の青さを知る人よ
02.葵
03.空の青さを知る人よ (Instrumental)
04.葵(Instrumental)

お知らせ

■ライブ情報

rockin’on presents COUNTDOWN JAPAN 19/20
2019/12/28(土)幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール

AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-【追加公演】
2020/02/01(土)国立代々木競技場第一体育館
2020/02/02(日)国立代々木競技場第一体育館
2020/02/12(水)大阪城ホール
2020/02/13(木)大阪城ホール

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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