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めいちゃんからのクリスマスプレゼント! 新曲も披露したワンマンライブ6「サンタさんを捕まえよう」

めいちゃん | 2019.12.30

 歌い手、YouTuberとして活躍中のめいちゃんの「ワンマンライブ6『サンタさんを捕まえよう』」。昨年の12月25日に自身最大規模としてZepp Tokyoで行われた「ワンマンライブ4『クリスマスぼく予定あるんで』」以来のクリスマスライブが、12月24日に同会場で行われた。チケットは見事、SOLD OUTとなり、会場内は溢れかえるほどのファンでいっぱいに。4月から全5公演を巡る、初のワンマンツアー「めいちゃんワンマンライブ5『ツアー組んでみたんですが、どうですか?』」で大盛況を博したほか、自身が大ファンという、BRADIOとの初のコラボ楽曲「ホレボレボリューション」が誕生したのも、今年のめいちゃんにとってのエポックメイキングな出来事。

 めいちゃんのマスコットキャラクターである、めいたまの顔の大きな星が付いたツリーやプレゼント、雪景色が描かれた窓、立体的な煙突などがセットされたステージは、クリスマスイブに相応しい見栄え。そこに、微かに鈴のような音色が加わった愉快なサウンドが流れ出すと、早くも会場は、クリスマスの雰囲気と、めいちゃんのイメージカラーであるオレンジ色に包まれる。5人のサポートメンバーがそれぞれの位置にスタンバイして、イントロが流れたのちに、勢いよく走ってくるめいちゃん。まずは、ナナホシ管弦楽団による書き下ろし曲の「ベイビー・メイビー」でスタートダッシュを切る。ポップだが、どこか切ないクリスマスソングだ。

「いけるか? お前らー!」と心に着火すれば、ロックな曲調の「アノニマスファンフアレ」へ。「ノイローゼ」では、めいちゃんの力強い歌声と相まった斬新なライティングが、ここぞといわんばかりに楽曲そのものの迫力を生み出していた。ハイテンションなまま、「オートファジー」、「フィクサー」、「絶え間なく藍色」へと繋いでいく。この空間に紡ぎ出されているのは、ディープでダークなめいちゃん独自の世界。進んでも進んでも底光りする楽曲を極めていくようなセットリストの並びが、めいちゃんの本質的な声色の魅力を十分すぎるほどに浮き彫りにしていく。

「改めまして。めいわん始まったぞ~!」、「みなさんついてきてくれますか~?? 煽っておきながら、次の曲そんな激しくないんですよ(笑)」と元気よく笑いを取ると、用意されたマイクスタンドに右手を添えて、左手でタンバリンを取り、東京事変の「今夜はから騒ぎ」をカバー。ボカロ曲のほか、小粋でジャジーなJ-POP楽曲をカバーするのは、彼ならでは。楽曲へのオマージュが感じられる歌声を奏でるうえに、そこでのベストな魅せ方を知っているめいちゃんには、いかに“変幻自在”という言葉が似合うことか。

「新しいことに挑戦しようと思いまして……」と告げ、ステージに運ばれてきたのは、ピアノ。昨年の12月25日のワンマンライブでは、ギターの弾き語りにチャレンジしていためいちゃん。今回は、バラードナンバー「ピエロ」をピアノで弾き語るという。憂いを帯びた表情で、一言一言に気持ちを乗せ、丁寧に聴かせていた。

 その後、ステージ中央のスクリーンで流れ始めたのは、「めいちゃん はじめてのおつかい」と題された映像。「ホレボレボリューション」を共作したBRADIOメンバーへ、ロシア帽と、アフロのマトリョーシカをプレゼントするために、ロシアのウラジオストクまで旅をするというもの。結局、アフロのマトリョーシカが見つかることはなかったが、デザインなしのマトリョーシカを見つけたことで、めいちゃんがアフロの絵を自分で書いて彼らにプレゼントすることとなり、その旅は終了した。そして、シークレットゲストのBRADIOとともに、再び、めいちゃんがステージに登場し、ファンキーな「ホレボレボリューション」に突入。めいちゃんが敬愛していたBRADIOに声を掛けて実現した今回のコラボ。決して一方的ではなく、互いに信頼し合えているからこそ、味のある楽曲が完成したのだ。めいちゃんがBRADIOにプレゼントを渡したところで、彼らは、ステージを後にした。

「お前らの知ってる曲持ってきたぞ~!」と告げてから、今年の4月に初めて、自身で作詞作曲を手がけた「ヴィクター」を歌う、めいちゃん。同曲には、いまにも破裂しそうな、鬱屈とした感情が蔓延っており、まさにめいちゃんの思いが吐露されている。「飲み足りなくな~い?」と尋ね、始まった「コールボーイ」、合唱が起こった「メーベル」。ディープな音色が奏でられるなかで、大量のしゃぼん玉が飛び交った、蜂屋ななしによる書き下ろし楽曲「シャボン」を重ねて送った。



 ライブもいよいよ終盤戦。「バレリーコ」で、熱狂に包まれるなか、めいちゃんは飛び跳ねては踊り回るなど、自由自在。歌唱力があるだけで完璧に見えがちだが、普段、笑いを誘うシャレを言うなど、めいちゃんにあるのは、ヒューマニティ。そのギャップは、彼の華だと思う。椎名林檎の「丸の内サディスティック」をカバーしてからは、英詞の混ざったハイカラな「ライムライト」でライブを一旦締めくくる。

 アンコール。ステージ中央のスクリーンに映し出されたのは、サンタの格好をしながら大きな袋を持っためいちゃん。「このプレゼントをいまからこのZepp Tokyoの下に持っていきますから待っててくださいよ」、「左に注目よ」と言い、飛び出た煙突に入ると、落下の効果音と同時に、ステージ左にある煙突の入口からその姿のめいちゃんが現れた。披露したのは、落ちてくる間のサンタの気持ちを代弁するように、暑いなどと言いながらジョークをふんだんに盛り込んだ「ロキ」。歌い終えためいちゃんが大きな袋のなかから、取り出したプレートに書かれていたのは、「2020年3月4日 めいちゃんNEWアルバム発売決定!!」という文字。

 最後のMCでは、昨年の12月25日に同会場で行ったワンマンライブに対して、今回はチケットが完売したことへの素直な感謝を伝える。また、今年の9月28日に開催された『オールナイトニッポン0(ZERO)presents XYZ TOUR 2019 -』の横浜アリーナ公演に出演した際に、好きでいてくれているファンのみんなが、着飾った鎧の自分ではなく、内側の自分を見てくれていることに気付いたことで、まだ出していない自分を知ってほしいと思えるようになったとも語った。何度もファンから「可愛い」という声をもらうなか、急に奇声を発してみて、面白おかしく、可愛いのラインを調べていると言った、この日のめいちゃん。きっと、「可愛い」とは、自分を隠さない、めいちゃんのことを言う。

「自分の内側にあるものを見つめ直してあげてほしいっていう曲を書きました」と告げ、ラストは、3月4日にリリースするオリジナルアルバム『大迷惑』に収録される、自身で作詞作曲を手がけた「世迷言」を届ける。



 嘘偽りのないシンプルな気持ちは、一番心に響く。そして、最後の大サビで、頭上から雪のように降ってきた、星のめいたまの数々が、なによりも、めいちゃんとファンのクリスマスイブを明るく照らしていた。

【取材・文:小町碧音】
【撮影:小松陽祐(ODD JOB)】

リリース情報

大迷惑

大迷惑

2020年03月04日

ポニーキャニオン

01.ヴィクター
02.ホレボレボリューション-めいちゃんとBRADIO ver.-
03.ベイビー・メイビー
04.10-9
05.メビウス
06.シャボン
07.Light
08.話してよ
09.ナンバアナイン
10.アンユージュアル
11.突風の正体
12.世迷言

セットリスト

めいちゃん ワンマンライブ6「サンタさんを捕まえよう」
2019.12.24@Zepp Tokyo

  1. 1.ベイビー・メイビー
  2. 2.アノニマスファンフアレ
  3. 3.ノイローゼ
  4. 4.オートファジー
  5. 5.フィクサー
  6. 6.絶え間なく藍色
  7. 7.今夜はから騒ぎ
  8. 8.I LOVE YOU
  9. 9.ピエロ
  10. 10.ホレボレボリューション
  11. 11.ヴィクター
  12. 12.コールボーイ
  13. 13.メーベル
  14. 14.シャボン
  15. 15.バレリーコ
  16. 16.丸の内サディスティック
  17. 17.ライムライト
  18. 【ENCORE】
  19. EN1.ロキ
  20. EN2.世迷言

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