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オメでたい頭でなによりが氣志團と対バン! 大団円を迎えた「真剣2マン遊VIVA!」ファイナル

オメでたい頭でなにより | 2020.01.27

 オメでたい頭でなによりVS氣志團……両者はこの日、「対バン」にして「対マン」とも称せる一夜を共に展開した。ここで称する「対マン」は1対1の真剣勝負はもちろん、己の身一つだけで戦う自力への信頼と勇志、そして背負う看板とプライドを賭けて闘う意味や意義を含んだもの。そしてそれらを両者は見事にスパークさせ合い、“これが今の自分たちだ!!”という自己を誇り高く各々満場に魅せつけ、結果、互いに相手側のお客さんをも魅了するに至った。そして拳を交えた後はスッキリと大団円。互いの敢闘を讃え合い、気づけば空腹、その後一緒にメシに行き~共に風呂にも入って……。とまではなかったが(笑)、事後のそのような関係値をも妄想させた。そんな対抗にして共闘、実に「対マン」的な一夜がこの日は繰り広げられた。

 オメでたい頭でなによりが昨秋から繰り広げてきた全国2マンツアー「真剣2マン遊VIVA!」がこの日の恵比寿リキッドルームにて幕を閉じた。
各地にて打首獄門同好会・四星球・ハルカミライ・BRADIO・XmasEileen・TOTALFAT等と繰り広げてきた同ツアー。その最終ダンジョンは同ツアー中、最ベテランにして幅広い知名度を誇る氣志團であった。

 オメでたと氣志團との間柄は、2016年のアパレルブランドSKULLSHITのフェス『骸骨祭り』での両者出演から始まる。以後、2018年の『氣志團万博』にオメでたは出演。氣志團のサポートドラマー・叶 亜樹良はオメでたのぽにきんぐだむ(Gt&Vo)と同郷にして10代の頃、一緒にバンドをやっていた間柄だとも聞く。

 まずは登場SEに乗り、氣志團が團旗とダンサーを従え雄々しくステージに現れた。彼らにとっても2020年のライブ初めだったこの日。「今年一発目にこんなハッピーな宴に招いてくれて嬉しい。このツアー中もっともオメでたいのは今夜じゃねえの?」と綾小路 翔(DRAGON VOICE, MC & GUITAR/以下、團長)が場内を煽る。

 この日は「かかってこいや!!」の気概と共に対マン然とした歌とも呼べる「喧嘩上等」から始まった。ホーンの音色を交えた同曲が悠然としたコーラスと共に歌われるスケバン気質を場内に展開していく。次曲では團長もギターを持ち、西園寺 瞳(GUITAR)と星グランマニエ(GUITAR)のツインギターのユニゾンリードが活きたインスト曲「砂の丘」を。同曲では早乙女 光(DANCE & SCREAM)のブルースハープも火を吹いた。また、場内を<スピードの向こう側に連れて行かん!!>とタイトでスピーディな「ゴッド・スピード・ユー!」が会場を並走させれば、この曜日にピッタリな「俺達には土曜日しかない」でも会場中を並走させていく。対して、「愛 羅 武 勇」では不器用だけど、込められた<愛してる>の気持ちが場内の勇壮なコーラスと共に会場の隅々にまで染み渡っていくのを見た。

 「シッカリとついてこいよ! 振り落とされるなよ!!」「どこに連れって行くかって? そんなの決まってんじゃねえかよ。ピリオドの向こう側だよ!!」(團長)の言葉の後には十八番の「One Night Carnival」が。ダンサーとして微熱DANJIも登場。場内をピリオドの向こうに連れにかかる。そして次の段落への導入的な寸劇を挟み、ここからはどこかで聴き覚えのある曲たちとマッシュアップされた「One Night Carnival」の新バージョンが次々と現れた。まずはD● PU●P「U.S.A.」がよぎった「ver.2020」、星●源「恋」を彷彿とさせた「Ver.2021」、そしてオメでた赤飯(Vo)へのリスペクトも込め、マキシ●ム ザ ホ●モン「恋のメガラバ」風の「Ver.2022」が連射される。そしてラストは最新曲「今日から俺たちは!!」が雄々しく、ここまで来た自身の道程とこれからも走り続けていくことを強く確信させるが如く気高く誇らしく響き渡らせていった。

 このツアーの対バンバンドたちの楽曲が転換BGMで場内を温め続けて行った後は、恒例の「赤飯のオールナイト転換」が。赤飯のラジオDJ風の軽快なトークとファン心をくすぐるトピックが場内を和ませていく。

 雄々しい登場SEと共にステージ上の幕が開き、バックライトで神々しく発光したステージに、324(Gt)、ミト充(Dr)、ぽにきんぐだむ、mao(Ba)、赤飯が順にステージに現れる。まずは場内をライブという航海へと船出させるべく「乾杯トゥモロー」を。「最後はひとり残らず笑って会場を出れることを目指して今日も演る!!」と赤飯が強い宣誓を込めて場内を引き連れて海原へと進み行く。「今年もみんなが笑って過ごせるように」との想いや祈り、願いを込めて、各人が自身の頭の中に思い浮かべたジョッキやグラスを空中でチンチン(イタリア語で乾杯の意)させ合っていく。続いて会場を走り出させるべく「憂き浮きウォッチング」に入ると会場との「最後まで盛り上がってくれるかな?」「いいとも!!」と力強いアライアンスが。同曲では「2020年も爆裂に突き進んでいくことを約束します!!」と赤飯が力強く宣言。「ついて行くぞ!!」との意の込もった場内の呼応には頼もしさに満ちていた。また、続く和な雰囲気を交えたドライブ感溢れる「鯛獲る」での締めの「最高のツアーファイナル迎えられました!! 獲ったど~!!!」(赤飯)の際の会場からの勇壮なレスポンスからも互いの信頼性が伺えた。

 一回目のMCを経ると、自身の「今がいつでも最高潮」であることを改めて誇示してくれるような、ぽにきんぐだむのラップも特徴的な「チャイルドプレイ」が放たれる。同曲特有のストイックで男前なラップとミクスチャーにて場内に躍動感が寄与されれば、前曲とは雰囲気も一変。「推しごとメモリアル」では対照的にキュートでキラキラ、幸せでハッピーな雰囲気が場内に満ちていった。そしてmaoのスラップと赤飯の連射させる歌も特徴的だった「四畳半フォークリフト」が、狭いその部屋から先に待っているであろう素晴らしい世界へと引き連れにかかる。ここでは同曲を制作した324の情景感たっぷりのギターソロも光っていた。

 中盤にはお正月近辺のこの時期にしか出来ない「SHOW-GUTS」も飛び出し、2020年の初めの一歩をしっかりと刻むべく放たれた「ダルマさんは転ばないっ」では後半に氣志團との全面戦争が勃発。氣志團との寸劇を交え、ラストでは一緒に「男の勲章」がステージ/会場共に歌われた。

 対して後半はオメでたと場内との全面戦争の体を魅せた。「スーパー銭湯~オメの湯~」ではフロアも沸騰。激走ナンバーが会場を駆け抜けていく。間にはメンバー各人がソロのリレーションも交え、プレイヤビリティの高さを誇示すれば、場内も♪Go To Asobiba♪と歌詞の一部を変えてレスポンス。同曲では無数のクラウドサーフも現れた。そしてミト充がグラップビートでつないだ「We will luck you」では会場の雄々しい呼応が楽曲を完成へと導くのを見た。また、同曲では赤飯がリフトにてフロアをフロー。ステージ中央に誇らしげに支えられてスタンドし、「お前たちが支え続けてくれているから俺は今年も叫び続けていられるんだ!!」との感謝の意を告げ、そのままそこでその態勢にて同歌が最後まで歌唱された。

 「お前らとずっと一緒に歩いていきたいと思います」(赤飯)の言葉のあとはラストスパートの楽曲たちが連射された。疾走感溢れる「ザ・レジスタンス」が会場を一つにして誰1人欠かさず拾い一緒に駆け出せば、本編最後はみんなが主役だといわんばかりに「オメでたい頭でなにより」が<今年もよろしく!!>の願いを込めて贈られ、会場に笑顔の繚乱とダブルピースの花を咲かせていった。

 アンコールは2曲。タイプこそ違えど日はまた昇ることを信じさせてくれる楽曲たちが贈られた。その前にはツアーを振り返り、ぽにきんぐだむが、「このツアーでは各所対バンたちが本気でぶつかってくれた意義のあるものでした」と告げ、「俺たちは今日はツッパリに来たのでそれを貫き通す」と赤飯が続けて述べると、それを体現すべく「日出ズル場所」が力強く、ガシッと場内とぶつかり稽古の如く襲い掛かってきた。そして最後は終わり良ければ全て良しとばかりに「宴もたけなわプリンセス」がフロア中に大団円感たっぷりに数多もの笑顔の花を咲かせるに至った。

 最後は再び氣志團も呼び込まれ、千秋楽まで無事完遂し、結果大成功に至ったことを祝し、去年よりサイズも一回り大きくなったダルマに目が入れられた。その際には、「このダルマを一緒に、必ず武道館に持っていきます!!」と力強く誓ってくれた彼ら。その日もそう遠くないと、今日のステージでそれを強く確信した。

 早くも今春からは『ワンマンツアー2020 ~今 いくね くるね 2~』を全国展開するオメでたい頭でなにより。そこではきっと今回の対バンの代わりに、各地にて集った観衆たちとの対マンやぶつかり合いが見られることだろう。やや気が早いが、その各場にて、がっぷり四つに組み合い闘った後に得たバイタリティと共に、“さぁ、また明日から頑張ろう!!”との気持ちをみなぎらせている、みなさんの清々しい笑顔へと今から想いを馳せている自分が居た。

【取材・文:池田スカオ和宏】
【撮影:ゆうと。】

tag一覧 J-POP ライブ オメでたい頭でなにより 氣志團

リリース情報

乾杯トゥモロー

乾杯トゥモロー

2019年08月28日

ポニーキャニオン

01.乾杯トゥモロー
02.チャイルドプレイ
03.四畳半フォークリフト
04.湯沸け

セットリスト

全国2マンツアー「真剣2マン遊VIVA!」
2020.1.11@恵比寿LIQUIDROOM

    ●氣志團
  1. 01.喧嘩上等
  2. 02.砂の丘
  3. 03.ゴッド・スピード・ユー!
  4. 04.俺達には土曜日しかない
  5. 05.愛 羅 武 勇
  6. 06.One Night Carnival
  7. 07.One Night Carnival 2020
  8. 08.One Night Carnival 2021
  9. 09.One Night Carnival 2022
  10. 10.今日から俺たちは!!
    ●オメでたい頭でなにより
  1. 01.乾杯トゥモロー
  2. 02.憂き浮きウォッチング
  3. 03.鯛獲る
  4. 04.チャイルドプレイ
  5. 05.推しごとメモリアル
  6. 06.四畳半フォークリフト
  7. 07.SHOW-GUTS
  8. 08.ダルマさんは転ばないっ
  9. 09.スーパー銭湯~オメの湯~
  10. 10.We will luck you
  11. 11.ザ・レジスタンス
  12. 12.オメでたい頭でなにより
【ENCORE】
  1. 01.日出ズル場所
  2. 02.宴もたけなわプリンセス

お知らせ

■ライブ情報

ワンマンツアー2020 ~今 いくね くるね 2~
02/22(土) 松阪M’AXA
02/24(月・祝) 神戸・太陽と虎
03/07(土) 長野CLUB JUNK BOX
03/08(日) 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
03/13(金) 札幌ペニーレーン24
03/20(金) 広島CAVE-BE
03/21(土) 福岡DRUM Be-1
03/28(土) 名古屋CLUB QUATTRO
03/29(日) 金沢AZ
04/11(土) 秋田Club SWINDLE
04/12(日) 仙台CLUB JUNK BOX
04/18(土) 大阪・BIGCAT
04/19(日) 高松MONSTER
04/29(水・祝) 六本木EX THEATER
05/16(土) 沖縄・桜坂セントラル
05/17(日) 沖縄・桜坂セントラル



jealkb THE BEST TOUR~異色薔薇ノ宴~
01/31(金) 大阪 umeda TRAD

Lenny code fiction Release Tour
「ロックの復権」

02/01(土) 岡山IMAGE

鬼龍院翔 主催「クソイベ」
02/04(火) 大阪BIGCAT

A.V.E.S.T project vol.14
03/01(日) 渋谷ライブハウス6会場

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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