今年20回目を迎えたフジロック、初日に登場した注目のバンドをレポート!

FUJI ROCK FESTIVAL’16 | 2016.08.15

THE BAWDIES、3年ぶりにフジロックに登場!

ルーキーステージから始まった彼らとフジロックの歴史。 公私ともにこのフェスに愛を注いできたお祭り男たちが、3年ぶりに苗場に登場!



FUJIROCK FESTIVALは今年で20周年!伝説の第1回から始まり、天候は悪くともここまで愛されてきたフェスはなかなかない。ヒッピーな雰囲気や出ているアーティストなど、その「特別な空間」は多くのフジロッカーを生み出してきた。THE BAWDIESの4人もまた生粋のフジロッカーで、バンドの結成前から度々遊びに来ていたそう。公私ともにフジロックに愛を注いできたお祭り男たちが、3年ぶりに苗場に登場した!


夕方のレッドマーキー、ステージには「THE BAWDIES」と書かれた新しいロゴが映し出されており、4人が入場すると、早速大きな拍手が巻き起こる。彼らもその盛り上がりに答えるように、両手を上げてこちらを煽り、「騒げ?!」と叫ぶと「NO WAY」がスタート。ROY(Vo・B)のシャウトは最初から絶好調。オーディエンスの拳が上がり、会場のテンションも上がっていく。続いて「SING YOUR SONG」ではゴリゴリのベース音で踊らされ、全力のコール&レスポンスが行われる。フジロックも彼らのステージもまだ始まったばかりなのに、非常に熱い空気が流れていた。「ROCK ME BABY」「LEMONADE」などが次々と繰り出され、曲が終わっていくことに「ありがとうございます!」と感謝を伝えるROYの声は、なんと生き生きしたことか。まるで彼らも20年を迎え、心機一転したかのようにすっきりとした様子だった。


終盤にかけては、彼らのロックへの想いも伝えられた。ルーキーステージからホワイト、グリーンとステージを渡ってここまできたこと。右も左もわからなかったけど、「最高」って呟いたらみんなが「最高!」って応えてくれたこと。THE BAWDIESというバンドもメンバーも、フジロックとともに歩んできたことを改めて思い知る。みんなの好きな「HOT DOG」をギャグテイストで始めたり、「KEEP ON ROCKIN’」の演奏を止め観客のクラップだけにしてみたりと、終始彼らと観客とだけが向き合うステージだった。お互いのロックンロールへの愛をぶつけ合う、なんとも幸せな時間。まだまだ続いていくフジロックとTHE BAWDIESの歴史の中で、今日という日は、いつまでも記憶に残ることだろう。



グリーンステージに圧倒的な存在感を示したジェイムス・ブレイク


ジェイムス・ブレイクは2012年のフジロック以来、4年ぶりの出演となる。あれから2枚のアルバムをリリースし、高い評価を受けた。ブライアン・イーノやビヨンセとも関わるなど、より大きな存在へとなりつつある。前回のホワイトステージから今回はグリーンステージへと、舞台もまた大きくなった。そんな彼の待望の来日に、多くの観客が押し寄せていた。


夕方のグリーンステージに登場したジェイムス・ブレイク。編成はギターに幼なじみであるエアヘッド、パーカッションにベン・アシッターの3人。彼の音楽スタイルから打ち込みを想像する者もいるかもしれないが、実は人力で行われているから驚きだ。


「Life Round Here」が始まった瞬間、会場が歓声で湧いた。ズシンと響く重低音とともにジェイムスのしなやかで美しい声が響き渡り、苗場の豊かな自然を揺るがす。筆者が彼を目撃したのは「エレクトラグライド2013」ぶりとなるが、あのときの彼とは大きく違った。あの頃よりも、ダンスミュージックとしてのダブステップが引き出されているのだ。シリアスなメロディとビリビリとした地響きが混ざり合い、不思議ととても踊れる。それに、幕張メッセのコンクリート造りで聴いた重低音もまたよいのだが、自然の中でもまた相性が良い。緊張感のあるサウンドが、緊張感をほぐすような場所で鳴らされているそのギャップがたまらなかったのだ。


サードアルバム『The Colour In Anything』からは「Timeless」「Radio Silence」などを披露しつつも、「Limit to Your Love」だったり、「Love Me in Whatever Way」などこれまでの作品を辿った本ステージ。4年前のフジロックから今日まで、彼の活動のパズルのピースが埋まっていくような納得感を覚えた。ここ数年で舞台、サウンドを進化させ、そしてメジャー・アーティストへとシフトしていくジェイムス・ブレイク。今回のフジロックがその成長過程を示す重要なステージだったのは間違いない。



【取材・文:梶原綾乃】
【撮影::Yasuyuki Kasagi】



「SMASH go round 20th Anniversary」
FUJI ROCK FESTIVAL ’16

2016年7月22日(金)23日(土)24日(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
http://www.fujirockfestival.com

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