不思議だ。いや、これは偶然なのだが、たまに街やライヴ会場で偶然に会う麻子ちゃんと僕の会話の第一声は必ず、「いやー、昔からまったく変わらないね」だったりする(笑)。

いや、ホント、麻子ちゃんと最初に出逢った時から既に13年、その外見はもとより、話し出すと、Cymbalsを最初に取材した時の(文字通りCymbalsの一番最初の取材は、光栄にも僕がさせてもらった)そのままの麻子ちゃんに会えるのだ。当時まだ女子大生だったそのままというか。いや、これは褒めすぎか(笑)。とにかく、当時、大学卒業を間近に控え、「就職するのヤダな...。音楽をずっとやっていたい」なんてボヤいてたあの頃に即座にプレイバックさせられる。その後、彼女は願いどおり音楽を中心とした生活を送っていくわけで、あの頃がずっと今でも続いているイメージだ。

今回の彼女のニューシングル「Gift ~あなたはマドンナ~」は、いつものちょっとエレガントで大人な女性の麻子ちゃんというよりも、上述のCymbalsの頃のキラキラとした彼女と再び出会った感触を僕に残した。そんな同曲はEPOの手により作詞/作曲されたもの。キャッチーで春の到来を感じさせるウキウキワクワク感がたっぷりなキラキラとしたポップナンバーは、昨年より資生堂「エリクシール シュペリエル」CMソングとしても起用されているので、そのキャッチーなサビの部分、「♪あなたって不思議だわ　あなたっていくつなの♪」が気になっていた方も多いのではないだろうか? コンセプトといい、楽曲内容といい、まさにあの頃の彼女が今の彼女に出会ったら、きっとこんな気持ちや会話、歌を歌うんじゃないかな的な内容に仕上がっている。

うって変わってカップリングには、ジャジーなタッチのピアノ、ウッドベース、ギタートリオをバックに歌ったビートルズの「ALL YOU NEED IS LOVE」、スイング感たっぷりに歌われるビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」、ユニクロのCMにも起用され話題となった「How Beautiful」の2/2発売のアルバムよりダイジェスト版を3曲収録。また、M-5には前作アルバムからエレクトロポップ仕様な彼女もベストマッチなキラキラとしたまばゆい「乱反射ガール」を収録。終始アンチエイジング感が満載な、オールタイムエバーグリーンなナンバーが揃っている。