レビュー

近藤夏子 | 2011.02.11

 まず一度はヘッドフォンで聴いて欲しい。そこで飛び出してくるのは、まずは意を決して発する前の一呼吸。この一呼吸と、その直後に飛び出してくる、「届け…届くな こんな想い」のフレーズに、この近藤夏子のニューシングルのタイトル曲「うつむきスマイル」に込められている全てが表れされている。

 弾けていても、ちょけていても、3枚目キャラやおちゃらけキャラ、親友キャラに友達以上恋人未満役等、彼女がこれまでのシングルやライブで発してきた曲たちの多くは、その中にしっかりと切ない成分がブレンドされてきた。そして、そんな彼女の切なさ成分たっぷりなレパートリーの中でも、この「うつむきスマイル」は、格別にそれらが高い。もしかしたら今までで最も高いんじゃないかな。

 親友と同じ男性を好きになるも、その想いをぐっとこらえ、好きになってしまった自分を悔い、そんな自分がいけないんだと言い聞かせる健気(けなげ)さ。そして、その秘めた思いと、心に嘘をついている自分にゴメンと伝えている姿が切ない、この「うつむきスマイル」。それがドラマティックでゴージャスなストリングスを交えたバンドサウンドと共に、聴く者の涙腺を緩ませる。いつものごとくの「いい人どまり」キャラながら、今回はより共感できる人も多いんじゃないかな。

 そして、M-2には適度なエレクトロと疾走感あふれる、"新ウィンターソングの女王"を狙うべく「何度も何度でもスキになる」を収録。ゲレンデや白銀の世界を目指し走っているかのようなドライブ感や、ドキドキワクワクに満ちた、主人公に「この恋をものにできるように頑張れ!」と声援を送りたくなるナンバーだ。何度諦めそうになっても振り落とされずに好きになり続けている主人公に、多くの人が自身の姿を投影するのではないだろうか。

 M-3にはゲットファンキーでディスコティックな「恋マジック」を収録。「この恋はもう止まらない」と歌われる同曲は、ダンサブルながらスリリングなサウンドとともに、"このマジックの結末"に思いを馳せさせるナンバーだ。

 そしてM-4は、ここまでの音を詰め込んだサウンドとは逆に、あえてミディアムでウォーム、隙間の多いナチュラルなサウンドの上、"ますます勘違いして好きになっちゃうじゃん"感ただよう「特別。」を収録。

 どの曲も、女の子は同感。男の子は、こんな健気な主人公を応援し、"俺だったら離さないのに…"と思わせる4曲だ。男子の場合は、もしかしたら自分がそんな態度を、相手の女の子にとっているかもしれないのにね(笑)。

【 文:池田スカオ和宏 】

リリース情報

うつむきスマイル

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うつむきスマイル

発売日: 2011年02月09日

価格: ¥ 1,715(本体)+税

レーベル: ワーナーミュージック・ジャパン

収録曲

1. うつむきスマイル
2. 何度も何度でもスキになる
3. 恋マジック
4. 特別。

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