レビュー

徳永英明 | 2011.04.14

徳永英明の新曲「黄昏を止めて」は、まさに美しいマジックアワー(夕刻と夜が混ざり合う空景)を想い描かされるナンバー。そして、"いつかは沈んでしまう時がくるのだろうが、今はまだその時じゃない!!まだまだ、この黄昏のような美しい時間を、僕は守り続けなければいけない!!"的な秘めた闘志や想いが歌と共に伝わってくる曲だ。

 ご存じの方も多いとは思うが、徳永英明は今年デビュー25周年を迎える。80年代、90年代、2000年代、2010年代と、4年代連続でのアルバム首位を達成している彼だが、この記録は男性アーティストとしては唯一の記録。また、最近のライフワークと言える、彼の歌声で、邦楽名曲の数々の違った一面を引き出しているカバーアルバム『VOCALIST』シリーズは、現在総売り上げ枚数500万枚を越える。

 彼の魅力は、ややハイトーンで繊細ながらキチンと力強い部分を持っている、あの歌声。その声で表わされる優しさや力強さや包容力は、老若男女幅広いファンを愛してやまず、まさに今や国民的なシンガーのひとりと言える。

 そんな彼の新曲「黄昏を止めて」は、今冬にリリースしたシングル「春の雪」に続く、デビュー25周年アニバーサリーイヤーの第二弾作品。あえて80年代~90年初期頃のJ-POP移行前のニューミュージックを彷彿させるサウンドの上、優しく傍らにいながらも、その想いを胸で語る、感動的で壮大なミディアムバラードだ。 終わりを予感をさせながらも、"いや、まだまだ沈ませない!逆にこの美しい時を続けてやる!!"との願いや新たなる決意、そして、どこかに"お願いだから沈まないでくれ!!"との願いもうかがえる同曲は、ストリングスもラストに向かうに連れ、雄大に響き渡り、それが思い描く光景を頭に広がらせている。 どことなく徳永自身とオーバーラップし、それが彼の心の声、"俺はまだまだこの黄昏という最も美しく、記憶に残る情景の中、歌い続けてやる!!"的に映るのはけっして私だけではないだろう。

 そして、カップリングには、前回シングル収録の「レイニー ブルー」に続き、彼のかつての大ヒット曲であり、今でも歌い継がれている名曲を、あえて今の時代にセルフカバーした第二弾。今回はあの「壊れかけのRadio」だ。こちらの方はかつてこの曲のオリジナルが好きだった方々を決して裏切ることなく。その頃のあの雰囲気や歌い方をキチンと踏襲していながらも、今の徳永ならではの表現力で歌われている。それぞれ是非、聴いてもらいたいナンバーたちだ。

【 文:池田スカオ和宏 】

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リリース情報

黄昏を止めて

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黄昏を止めて

発売日: 2011年04月13日

価格: ¥ 1,143(本体)+税

レーベル: ユニバーサル・シグマ

収録曲

1. 黄昏を止めて
2. 壊れかけのRadio ~25th Anniversary Track~
3. 黄昏を止めて (Instrumental)
4. 壊れかけのRadio ~25th Anniversary Track~ (Instrumental)

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