レビュー

東京事変 | 2011.05.12

 彼女初のコスメCMとなった資生堂「マキアージュ」への出演。幻想で妖艶な雰囲気漂う、まるで深い海の底にいるような映像も斬新であった、東京事変楽曲も起用された、グリコ「ウォータリングキスミントガム」の新TV-CMへの出演。そして、岸洋子「夜明けのうた」をカバーし、それを動画サイトにアップしたりと、今年に入り、椎名林檎および東京事変の動きが活発だ。加え、つい先日には、来る6月29日には5枚目のアルバム『大発見』の発売。秋からはそれを引っ提げての全国ツアーを行うことも発表しており、ここにきてますますその活発さに拍車をかけている。

 そんな渦中。その勢いに更なる幅と深みを見せるように、東京事変が両A面ニューシングル「空が鳴っている/女の子は誰でも」を発表した。ホント、今回の2曲は、表裏、二面性、対極、両極、対照的で二律背反な楽曲が並んでいる。

M-1の「空が鳴っている」は、作曲を亀田誠治、作詞を椎名林檎が担当したナンバー。ノイジ―なギターの洪水と、その上にファズの効いたスリリングなギターが泳ぎ、どっしりとしたリズム隊と躍動的な8ビートが印象的なミディアムに広がっていく。林檎の歌も、クールなところから一変。ブワッとした広がりへと駆け上がり、その歌世界と共に背筋をゾクッとさせることまちがいなし。また、ブレイクの「神さまお願いです。終わらせないで」のフレーズも印象的で、ライブでも肝になりそうな、ダイナミズム溢れる楽曲だ。

 一方、M-2の「女の子は誰でも」は、作詞・作曲椎名林檎、編曲を東京事変では初の試みとなる服部隆之が担当したナンバー。楽曲のいたるところからキラキラ感と共に、ドキドキワクワクの媚薬もキチンと潜ませ、まさにドリーミーでゴージャス、これぞスイングポップスって感じのチャーミングな1曲となっている。リリックの「女の子はお砂糖と薬味(スパイス)で出来ている」の一節には、これまで何度となく、それで振り回されている僕としては、深くうなずかざるをえなかった(笑)。途中、スリリングに激変しながらも、後半は全編英語詞に変わり、それと共にグラウンドフィナーレよろしく大団円になる、まことに贅沢な内容だ。

 先程は、<対照的な2曲だ>なんて一席ぶっといてなんだが。この2曲は、よく聴くと共通しているところがある。それは、その主人公の<お願い>という気持ち。それを片や嘆願せんとばかりに叫ばれる「空が鳴っている」、片や天に「お願い」とちゃめっけとウィンクと共に<永遠性を>おねだりするかのような「女の子は誰でも」。もしかしたら今回のシングルは、男性よりはむしろ女性の方が好きになり、虜になる楽曲なのかも・・・なんて思った。

【池田スカオ和宏】

リリース情報

空が鳴っている/女の子は誰でも

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空が鳴っている/女の子は誰でも

発売日: 2011年05月11日

価格: ¥ 953(本体)+税

レーベル: EMIミュージックジャパン

収録曲

1.空が鳴っている
2.女の子は誰でも <資生堂「マキアージュ」CMソング>

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