レビュー

EVERLONG | 2017.09.06

 このレビューは早く見た者勝ち。理由は2つ。
ひとつは今回のシングルは2000枚限定。つまりはこれを見て早めにレコ屋に走れば、まだ店頭に残っているかもしれないってこと。もちろん見つけたら即GETだ。凄く良い2曲だし、今の彼らの勢いからすると、サクッと店頭から無くなってしまう可能性は大だ。
もうひとつの理由は、今回のシングルは、この時期のリリースながら夏ソングってところ。盛夏が過ぎ去り、まだちょっと残暑はあるが、確実に夏が過ぎ去ってしまう、ちょっとセンチに今夏の想い出を振り返るタイミングでもあるこの時期にピッタリだったりする。
そう、今回のこのシングルは、このタイミングを逃すと手に入らないかもしれないし、季節的にジャストフィットする時をまた1年近く待たなくてはならないってことだ。それじゃ、困るだろ~?

 そんなEVERLONGのニューシングル「near」に入っているのは、こんな2曲だ。
まず1曲目の「イサナ」は、空の高さ、青さを感じさせつつ、センチメンタルな要素も交えて伝えるスケールの大きなナンバー。サビの部分で現れるパーッとした開放感や広大な景色、サマーブリーズ的なコーラスも印象的だ。また、薄くだがエレガントな鍵盤が入っているのも特徴的。間のダイナミズムとラストに向けて駆け抜けていく感じがたまらない楽曲だ。元々彼らのこれまでの最大の魅力は、過去の代表&人気曲からすると、「POPダイバー」での♪POPダイバー POPダイバー POPダイバー 飛び込んで♪や、「ヨナギ」での♪(君、君、君)君がいないと♪といった、どキャッチーで中毒性があり、一発で一緒に歌える覚えやすいフレーズのリフレインだったりした。当然、今回はシングルだし、そういったタイプの曲が飛び出してくるのだろうとの予測だったが、また、それとは違った次元で勝負を挑んできた。そういった要素に頼らない構成力やメロディの力強さ、スケールの大きさや楽曲の自力、そういった類で勝負するかのような、キッズも含めた幅広いポップスファンに向けての1曲のようにも響いたのだ。

 2曲目の「夏のランデブー」は、サビの4つ打ち16ハイハットが上昇感を生み、ちょっとチャイニーズフレーズ交りのギターリフレインも印象的なナンバー。間にはしっかりと長尺のギターソロや美しいハーモニーも聴かせてくれて、<ロックバンド・EVERLONG>を堪能させてくれる楽曲だ。リリック面でも、夏のランデブーを想い返し、引きずりつつも、次へと進もうとする力強い意志がしっかりと受け取れる。来年の夏まで待てない脳内サマーを繰り広げたくなる1曲だ。

 対バンやレーベルのイメージからか、パンク好きやキッズを中心に人気が高いと思われがちな彼ら。しかし、逆にあまりパンクバンド系が出ないタイプのサーキットフェスに出た際の彼らのステージを何度か観たことがあるのだが、その惹きや、一般のロック好き/ポップス好きを惹き込む楽曲の力は相当なもの。持ち前のハードエッジながら、ポップさとキャッチーさ、開放感と親しみやすさを用い、グイグイと初見のお客さんを惹き込んでいく場面を何度か目撃した。そして、今回のシングルを経て、そのような光景は更に全国的に広がっていきそうだ。

 だ・か・ら。それらもあって、今回のシングルは早目にGETすることを更におススメする。

【文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

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発売日: 2017年09月06日

価格: ¥ 500(本体)+税

レーベル: LD&K

収録曲

1.イサナ
2.夏のランデブー

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