レビュー

打首獄門同好会 | 2017.10.11

 来年3月11日の日本武道館公演に向けて、今年は夏フェスにたくさん出演し、対バンツアーでは多くのバンドに声をかけられ、10月からはバンド主催の怒濤のライブツアー「戦国絵巻」も始まりと、大車輪のごとき活躍を見せている打首獄門同好会。

 そして、ここに打首から四季連続リリースの第二弾が到着。前作『夏盤』表題曲「糖質制限ダイエットやってみた」は大澤淳史(Vo・Gt)が「太ったから」という理由で、新境地を切り拓くダイエットソングを作り上げた。しかし、今作は紙資料の「やっぱり"食欲の秋"でくると思ったよね~」という言葉通り、ファンの期待に応えるというか、鬱憤を晴らすというか、倍返しのようなカロリー高めのコッテリソングで勝負してきた。その曲名はズバリ「ニクタベイコウ!」だ。このド直球感が素直に嬉しい。MVは現在公開中で、この曲はライブでも披露されているのだが、既に肉汁が外に出ないほどベリーウェルダンに観客を焼き尽くす盛り上がりを記録している。冒頭からズクズク刻むヘヴィなギターリフで畳み掛け、中盤は肉食材を観客とコール&レスポンスするお約束も盛り込み、また、童謡「はないちもんめ」を引用したメロディも実にキャッチー。またしてもライブアンセム化するであろう、肉弾チューンと言っても過言ではない。それから今作はさらに容赦なく肉攻撃が続く。静岡県のみにチェーンを置く「炭焼きレストランさわやか」に捧げた「SAWAYAKA」再録バージョンを収録。これもノリのいいヘヴィミクスチャー的なサウンドで攻めてくるものの、「かの遠き故郷で あなたを待っている 帰ろう故郷へ 静岡県へ」の歌詞は、男女ボーカル/ハーモニーの美点を活かした郷愁漂うメロディがいい。聴き手によって、それぞれの地元や故郷に思いを馳せる効能があるのではないか。私事になるが、曲を聴きながら、ふと地元・大分県別府市の湯けむりが妙に恋しくなった。

 そして、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO」に出店した「10獄食堂」のテーマ曲「10獄食堂へようこそ」もあり、この曲では打首ファンならばご存知の青木亞一人(アシュラシンドローム)をフィーチャリング。もちろん歌詞の内容はレペゼン石狩で、大澤、青木は歌メロに加え、ラップまで披露している。これはライブで絶対に盛り上がること間違いナシ。早くこの曲も生で聴いてみたい。ラストは現場の空気がストレートに伝わってくる白熱バージョンの「New Gingeration」(LIVE Ver.)。気付けば、全4曲食べ物押しの楽曲がずらり。もう満腹です。

【文:荒金 良介】

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リリース情報

秋盤

秋盤

発売日: 2017年10月11日

価格: ¥ 1,200(本体)+税

レーベル: LD&K

収録曲

[収録曲](曲順未定)
ニクタベイコウ!
SAWAYAKA
10獄食堂へようこそ feat.青木亞一人
New Gingeration(LIVE)
全4曲

[おまけ]
「New Gingeration」のライブ映像(ストリーミング)

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