感覚的に、官能的に耳に飛び込んでくる声が魅力的なCharaのニューアルバム

Chara | 2011.04.13

 元祖“声フェチ”アーティスト、Charaのニューアルバム『Dark Candy』は、まさに彼女の魅力が全開。感覚的に、官能的に耳に飛び込んでくる。

 ドラムの音ひとつ取っても、徹底的に磨かれている。それと同じくらい、声もサウンドとして磨かれている。それはCharaの紡ぐリリックと相まって、不思議な愛の世界にリスナーを連れていく。たとえば「ゆらしたがる」という曲タイトルや、リズムがかっこいい「Toy Soldier」という曲の♪彼が遠い どの子のカナリア?♪という歌詞は、完全にCharaだけの世界観から生まれたものだ。

 今回、Charaとタッグを組んだのは、mabanuaというアーティスト。アレンジやボーカリストとして大フィーチャーされているmabanuaの声も、Charaに負けずにフェチ心をくすぐってくれる。 ふたりがどっぷり浸った、シーンの中でも飛びぬけて個性的なサウンドワールドに迫ってみた。


EMTG:いつごろから今回のアルバムを意識したんですか?
Chara:うーん、いつからだろ。私、常に制作してないと調子悪いし(笑)。前の『CAROL』ってアルバムのツアーをやってるときにも、曲を作ってて。そのツアーに来てくれた人たちから、たくさん愛をもらって、ありがたいなって思った。「私はどうしたらいい?」ってちょっとだけ思ってた時期だったから、自分らしいことを信じてやるだけ、ひたすら“Chara”を続ければいいんだって思えた。
EMTG:そのとき持ってたアルバムのイメージは、どんなものだったの?
Chara:たくさんの人と一緒にやるイメージではなかった。今までは「この曲は誰とやろうかな」ってやってきて、今回はたぶんひとりとやるんだろうなって思ってた。だとすると「それは、誰?」って。
EMTG:アルバムのほとんどの曲を、“mabanua”っていう人とやってる。
Chara:そう、mabanuaくんとは「breaking hearts」っていうシングルを作ってるときに出会って。CDをいただいて帰りの車の中で聴いたら、かっこよかった。で、いつかやりたいなと思ってて。ただ、誰かひとりとやるって言ってもユニットじゃないし、あくまでCharaのアルバムだから。mabanuaくんと普通にしゃべったら、年齢に関係なく音楽仲間としてすごくよかった。全部、私の言ったとおりにやる人もつまらないし、いい緊張感でやれると思って。
EMTG:「私とやりなさいよ」って、高圧的に言ったんじゃないの?(笑)
Chara:そんなことしませんよ(笑)。mabanuaくんが「ぜひ、やりたい」って言ってくれて。それぞれの役割が明確にあって、楽しかったですよ。こんなに人の曲を歌ったのは、本当に久しぶり。デビュー以来かな。
EMTG:アルバムのコンセプトは?
Chara:最初に“parallel perfect”って言葉が浮かんで。意味が分からないから、友達に聞いてみた。
EMTG:って、自分でも分からない言葉が浮かんだの?
Chara:そう、“降りてくる”みたいな感じで。よくある。友達がいうには、お互いに個性は違うけど、すごくいい友達のことを“parallel friend”っていうんだって。そういう使い方をする言葉なんだって。そこから始まって、“Dark Candy”っていう言葉が出てきたのね。私は特別な誰かのキャンディになりたいんだけどね。
EMTG:それって、いいね。
Chara:しかも、ダークなのよ(笑)。
EMTG:それはちょっと怖い(笑)。
Chara:ネットで調べてみたら、“Dark Candy”っていう食育のアニメが出てきて、かわいかった。好き嫌いのある子が、怪しいキャンディをもらって、それを食べたらだんだん体がキャンディになっちゃうっていう。
EMTG:それは面白い!それにしても感覚的な音楽の作り方だなあ。
Chara:たとえばピアノを弾きながら楽器と一体になって、感じながら作ると“私らしい”って言われる。
EMTG:確かにCharaはずっとそうだね。
Chara:よく「Charaの歌はカツゼツが悪い」とか、「展開が分かりにくい」って言われるんだけど、これまでいろんなポップスのフォーマットでやってきて、それは私らしくないと思った。だったら「なんだか分からないけど・・・Charaだね」っていうものをやったほうがいいんじゃないかなって。洋楽を聴いて育った世代だから、メロディ優先なんだよね。歌詞を見て「雰囲気が分かるような気がする」っていう。音色とかフレーズとか、言葉にすると崩れてしまうものに触れたいから、そういう意味で言うと、自分自身がすごくないとね(笑)。たった20年だけど、やってみないと分からないことがある。未来のためにも、こういう作り方をしていきたい。「こういう大人もいる」っていう存在であり続けたい。だからmabanuaくんとやって、楽しかったわけよ。
EMTG:『Dark Candy』は、そういう楽しさが伝わってくるアルバムだね。
Chara:今、もう一枚、アルバムを作ってるんだけど、『Dark Candy』が“陽”だとしたら、そっちは“陰”かな。ひとりで作ってる。2枚で“parallel perfect”っていうイメージ。だから今回は私のDark Candyを楽しんでちょうだい。で、あなたは誰かのDark Candyになってちょうだい!私、切ないものを追い求めたい女なわけ。“bitter&sweet”っていうか。あ、デビュー・アルバムは 『Sweet』だ(笑)。神秘的なものに導かれていきたいんだなって。たくさん考えたことのある私が、今は“感じたい”って思ってるだなって。

【 取材・文:平山雄一 】

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ビデオコメント

※『Dark Candy』の発売日が3月30日⇒4月13日に変更になりました。

リリース情報

Dark Candy

Dark Candy

2011年04月13日

ユニバーサル シグマ

ディスク:1
1. カウントダウン
2. ゆらしたがる
3. 永遠の詩
4. Toy Soldier
5. Little bird
6. ここにいて
7. Rachel
8. ナイーブとイノセンス
9. Dark Candy
10. 才能の杖
ディスク:2
1. Rachel (Music Clip)

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「恋はあせらず/You Can,t Hurry Love」っていう曲が好きで、着うたにしようと思ったら、オリジナルのザ・スプリームスはモノラルで、しかも歪んでて(笑)。検索して、フィル・コリンズのカバー・バージョンにした。私の着うたは、「オンリーユー」とか「ミスター・ロンリー」とか、オールディーズが多いかな。


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