ロックシーンきってのバカボン集団、ユニコーンの最新シングル到着!

UNICORN | 2011.04.22

 今年もユニコーンの季節がやってくる。アルバムとツアーがバンドの基本だが、去年のユニコーンはイベント出演のみ。だが、嬉しいことに今年はしっかりアルバムとツアーがスタンバイして、“完全なユニコーン”が見られそう。そのさきがけとなるシングルがリリースされる。

 「デジタルスープ」は美しいサビにストレートなメッセージを載せた名曲。前作アルバム 『シャンブル』の「ひまわり」や「HELLO」に涙した人にはオススメ。一方、「ぶたぶた」は、 天才漫画家・赤塚不二夫を描いた映画『これでいいのだ!!』の主題歌で、こちらはユニコーンのお家芸的面白ソング。飛び出す絵本みたいな 立体的なサウンド・アプローチが見事にハマって、ライブが早くも楽しみになる。・・・って、この曲、ツアーでやるのかなあ(笑)。

 なにはともあれ、ロックシーンきってのバカボン集団の最新シングルは、超話題になること間違いなし! 早速、全員にインタビューしてみた。


EMTG:「裸の太陽」以降、去年は何をしてたんですか?
川西:ブラックボーダーズでライブですね。あとはPUFFYのレコーディングもやってましたよ。
EBI:俺もバンド3つやってるから、ライブかな。
奥田:変わらんねー。ライブ、移動、打ち上げ(笑)。
EMTG:じゃ、川西さんは去年、一年間のラッパーとしての活動は?
奥田:ラッパーの活動って(笑)。
川西:別にラッパーとしての活動はしてないですけど(笑)。ただ、去年一年間で心残りなのは、EBIとふたりでラッパーとしての活動ができなかったのが、ちょっと心残りですね。ふたりで 新しいアルバムとか出しゃーよかったよね。
EBI:企画倒れ(笑)。
EMTG:OTは?
奥田:僕は一昨年、ユニコーンを一年間やったので、ひとりになりたくて(笑)。
EMTG:で、“ひとりカンタビレ”だ(笑)。
奥田:そう。ユニコーンから、(小原)礼さんと か、(斎藤)有太、湊(雅史)くんとやってるバンドに戻るのが、ちょっとうっとーしかった(笑)。
EMTG:テッシーは?
手島:ソロアルバムを作って遊ばせてもらって。
川西:去年は山登りしてたじゃん。
手島:あ、そうだ、山も登った。富士山は6合目までいって、引き返した。
奥田:6合目まで登山したらしいから。
手島:6合目まで、どんだけ辛いか。
EBI:ハハハッ、登山じゃない。
阿部:子供だって登るぜ。
奥田:ビーサンでいけるっつうの(笑)。
手島:でもね、富山県の立山に登りましたよ。3003mの頂上まで。ちゃんと神主さんに拝んでもらった。
EMTG:何でまた登山?
手島:なんとなく、行ってみないとわからない風景があるんじゃないかと。やってみんことにはわからんぞと。
EMTG:なるほど。で、富士山は6合目までね(笑)。
手島:どーいう意味ですか(笑)。
EMTG:阿部くんは?
阿部:僕がたぶんいちばん働かなかったと思うんですよ。自分のスタジオの整備をちょこちょこしてた。いつこの仕事がなくなるかわかんないんでね(笑)。
EMTG:この仕事って、ユニコーンのこと?
阿部:いやいや、求められて世の中に出すためのCDを作るという作業。求められてなくても自分はやるわけだけど。
奥田:求められなくなったときの。
阿部:そうなったときでも、大丈夫なように(笑)。
EMTG:大人だねえ(笑)。
阿部:一昨年、一年間ユニコーンとして動いて、体力的には休んだほうがいいと思ったんですよ。ただ、ツアーをやってみてバンドの感触がどんどん変わっていったから、バンドとしては動きが止まらないほうがいいかなと思ってた。お祭りみたいな再結成って嫌じゃないですか。またやるときに“再々始動”みたいに思われるのも嫌だったし。だから去年、「裸の太陽」を出すことに賛成したし。
EMTG:それでユニコーンの次の曲作りを始めたんだ。
阿部:そうですね。どうしても考えちゃうじゃないですか、暇なんで(笑)。ていうか、そんなしっかり考えるわけじゃないんですけど、次にユニコーンとして出すとしたら、どういうのがいいのかなーと漠然と考えてたような気がしますね。それで着手したっちゅうか。スタジオもちょっと試しがてら。
手島:いろいろ考えてくれて、新リーダーだね。
奥田:暇だったからだろ(笑)。やれるときにやればいいんで。正直、「早っ」っと思ったよ。俺、いつ曲作ればいいんだ?って。その後ね、かわにっつぁんが久々に笹路さん(初期のプロデューサー)に会って、飲みに行きましょうっていって、何気に俺らに連絡があったら、全員そろったのよ。
川西:暇だったんだよ、みんな、その日がちょうど。
奥田:そういうのもなかなか珍しいじゃない。しかもマイケルさん(初期のディレクター)もいて、俺らも全員そろって。超ユニコーンの行動っぽいのよ、それ。
EMTG:何かが呼んでたんだね、きっと。そして待望のシングルが出る。
奥田:映画の曲っつうのはもちろんありましたけど、それぐらいしか俺らの頭の中にはなく て。シングルを作るって思いながらレコーディングしてる瞬間っつうのは、そんなにないんだよね。シングルは別にどれでもいいよっていうような。
EMTG:再開一発目ってことで、前回の「WAO!」みたいな明るい イメージでいこうっていうのはなかったの?
奥田:うん。シングルに関しては全然。まあわりと、解散する前からそんなにシングルは気にしてないんで。録った後、「どれでもいいよ」みたいな流れで。
EMTG:「デジタルスープ」は、再開したユニコーンの名曲の流れの曲だね。
阿部:バンドって毎回新しいものを提示していくもんだと思っていて。特にユニコーンはそういうバンドだと思う。今回は“新しい8ビート”、“エレクトリックなもの”、“表に向かうメロディ”っていう3つのテーマで曲をたくさん書いてて、「デジタルスープ」ができた瞬間に、「あ、これでもういいや」と思った。
EMTG:結果、今回のユニコーンを象徴する曲がシングルになったのは、よかったね。歌ってるのは?
奥田:全部、俺。今回、阿部が真面目な曲を多めに作ってきたから、俺はリズムが楽しいのを作った。
EMTG:「ぶたぶた」も阿部くんの曲だ。
奥田:赤塚さんの映画を頭に入れてそれぞれに作って、EBIの曲もよかったんだけど。
EMTG:それはアルバムに入るのね。
奥田:そうそう。映画の人がそっちを選んだらシブかったのに(笑)。
阿部:それもある(笑)。赤塚さんのアニメを流しながら、それに合わせて作った。
EMTG:かなりハチャメチャな構成の曲だね。みんなで自由に演奏したの?
阿部:いやいや、こういう曲だから、しっかり決め事を作って、まるでスタジオ・ミュージシャンみたいにやってもらいました。
EMTG:へー、そうなんだ。「WAO!」に続いて、ギターが 面白いことをやってる。
手島:あれはですね、同じフレーズをいろんな弾き方でやってみて、阿部に選んでもらった。 一回一回違うことやってるんですよ。
奥田:口笛は俺と阿部でやってる。
EMTG:なんか変な声も入ってるけど。
手島:飛び出してるかけ声は全部EBIです。
EBI:それも、何テイクか録らしていただいて、いいやつを使ってもらって(笑)。
奥田:そんなに変わんないでしょ。3回ぐらいしかやってない。3打数2安打で(笑)。
EBI:ハハハッ。いや、いろいろバージョンあった。低いバージョンとか、アッパーバージョンとか。いろいろこう、大変だったです(笑)。
EMTG:なんか今年もにぎやかそうだねえ(笑)。このシングルの後、アルバムが出るわけだけど。
奥田:このシングルは前触れというか・・・前触れにもならないかもしれないですけどね (笑)。まあアルバムを聴いてみていただければいいんで。

【 取材・文:平山雄一 】

tag一覧 シングル UNICORN 男性ボーカル

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デジタルスープ / ぶたぶた

デジタルスープ / ぶたぶた

2011年04月27日

KRE

1. デジタルスープ
2. ぶたぶた

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