「復活」のタダシ書きなしのUNICORNのレギュラーな活動が今、始まる!

UNICORN | 2011.05.18

これほど見事な復活を果たしたバンドを、他に知らない。なぜなら、復活アルバムがバンド史上最高傑作になったのは前例がないのだ。前作 『シャンブル』は、それほどの傑作だった。そして敢行したツアー“蘇える勤労”は全国ソールドアウト。内容も素晴らしく、解散後、それぞれのメンバーが過ごした音楽人生の充実ぶりを見せ付けた形になった。それからわずか2年。新作アルバム『Z』が完成。今度は“復活”というタダシ書きなしのレギュラーな活動が始まる。

 彼らの音楽センス、ユーモアセンスがまったく古びていないことを証明した前作からの進化を、『Z』 を巡るロング・インタビューを通して確認したいと思う。


EMTG:アルバム・タイトルの『Z』って、一体、何?
手 島:アルギンZとか、Zがつくとなんかスペシャル感があるじゃないですか(笑)。
EMTG:そこですか(笑)。ま、アルバムの2曲目に「Z LIFE」が入ってるけど、どういう“Z人生”?
奥 田: この曲にすべてが、このアルバムのすべてがね、入ってると思っといてください(笑)。
阿 部:(笑)
EMTG:なんでZなんだろう?
奥 田:ゼッタイ、っていう意味です。
阿 部:いや、ズット、っていう意味です。
一 同:・・・・・・
EBI:ゾッコン、っていう意味です。
一 同:(爆笑)
奥 田:それ、ちょっと良かった。
EBI:良かった?(笑)
手 島:まだいくの?
奥 田:そうね、また別の雑誌の取材のときに。
EMTG:勝手に決めないでください(笑)。これは阿部くんの作詞作曲で、歌詞の中に♪うれた果実にゃたわわ、もみじ色の深さとは♪ってあるけど、自分たちの今の状況を言ってるんですかね?
阿 部:えー、まあ自分たちもそうでしょうけれども、世の中、無常ですからね。いろんなものが変わっていくわけで、それ相応の良さがあるんじゃないかと僕は常々思っているので。
若けりゃいい、年くったからどうだとか、そうではなくて、そのときどきに素敵なものがあるんじゃないかっていうふうに思っていたんで。そういうのが出てるのかもしれないですね。
EMTG:なるほど。年とることも悪くないみたいな。
阿 部:全然悪くないと思います。だから、よく若いときに戻りたいとかいう話になることがあるじゃないですか。僕は絶対思わないですからね。もう二度とこんな苦労したくないもん。
EMTG:(笑)
奥 田:(笑)そう、今がいいよ、たしかに。このまま止まってりゃいいって感じ?
阿 部:いや、進んでてOK。
EMTG:そうなのか、“ジジイ”のZだあ(笑)。先行シングルの「デジタルスープ」の♪真実を突き進めば  新しい場所が見える♪っていうのも、いい歌詞だね。
阿 部:今回、ユニコーンを表わす曲というのはどんなんだろうって試行錯誤して曲を作ってて、最後に出来たのがこれ。僕たちがアナログで演奏 したものをそのまま出すっていうのだと、今のロックの中では、ちょっと古く見られがちなので、少しテクノロジーを使って遊んでるふうな感 触が欲しかったのと、あとは、ユニコーンの基本は8ビートですからね。
その8ビートにも古いのと新しいのがあるでしょう。やっぱり僕たちメジャーでやってるので、しかも外国でやってるわけじゃなくて日本に向けてやってるので、日本のリスナーをつかむような展開っていうの を、ロックでありながら実現するって考えて作ったような気がしますね。
EMTG:どんなイメージで作っていったの?
阿 部:そんときイメージしてた絵は、海。海って生命のスープみたいなことを言うじゃないですか。生命のスープってものすごくあったかくて、 弱くて生々しくてアナログでしょ? なんだけど、そいつが、デジタルだったら、ちょっと変じゃないですか?
生命のスープのはずなのに、 デジタルっていうような絵を思い描いていて。実際に歌詞書いたときは、ホテルの上から東京の街を眺めてたんですけど、なんか嘘くさいなって感じてました。みんな、いろんなメディアを使っていろんなことをしゃべるわけで、どれが正しいのかもわからないし、どれを信じていいの かもわからない。それを打破するには何が必要なんだろうっていうことを考えていたような気がしますね。だから♪僕らの言葉は デジタルに なるが♪っていう歌詞が出てきたときには、やったと思ったけどね。
EMTG:♪僕らの姿は デジタルになるが まるはだか叫び続け 心から愛を込めて♪って、まさにユニコーンの姿だね。
阿 部:うん。
EMTG:一方で、テッシー作詞作曲の「手島いさむ物語」には、ギター・ソロがない(笑)
手 島:そうなんですよ。オラーって言ってるロックな曲なのに、なぜかギターソロがないというですね。
奥 田:はあ?、ないね。
阿 部:ああ?。
EMTG:しかも、ソロはドラム。川西さんが「俺にやらせろ」って言ったの?
川 西:いやいや、僕は言ってませんよ。
阿 部:いやいや、俺ね、ドラム・ソロのある曲を作りたかったのよ。
川 西:え? 阿部が?
阿 部:俺、デモの段階から考えてた。で、間奏どうするって話になって、「あーっ、そうだ」と思って、ドラム・ソロにしようって言った。
川 西:そうかあ。そんとき手島はギター・ソロを弾きたくてしょうがなかったのに、「あれえ? 持ってかれたー」って感じだったの?(笑)。
手 島:あそこはギター・ソロかなと思ってたら、リズムを録ったときにドラムがダーって迫力があったから、なんにもいらねーなと思ったのは確 かだよね。
阿 部:すいません(笑)。
奥 田:ライブじゃ弾いてもいいよ。
川 西:弾いてもいいよじゃないっつうの、手島の曲だっつうの(笑)。
EMTG:それと、この曲をコピーするバンドの諸君に言いたいのは、タンバリンが肝になってると。
川 西:タンバリン、すごいね。
阿 部:まあ、この曲の場合は特にシェーカーだよね。
EMTG:担当は?
奥 田:一応、俺。
阿 部:ミスター・タンバリンマンだね。
奥 田:最近ちょっと“振りもの”が得意で。もう、全曲入れたいぐらいの勢いですけど。ちょっと、うまいよ、俺(笑)。いい味出してる。
阿 部:そうね。
EMTG:復活第1弾シングルではカウベル担当だったじゃん。
奥 田:(笑)そうそう、カウベルは今回も入ってますけど、そういう意味では、今、日本でいちばん有名なカウベル叩く人だと、子供たちは俺のことを思ってるでしょう。
手 島:フェーマス・カウベルの人。
奥 田:タンバリンはわかんないですけど、カウベルに関しては、俺がいちばん日本で今、有名なんじゃない?
川 西:他に誰がいるんだ(笑)。カウベル持っただけで、あれだけ観客が沸くってのは、確かにいないね。
EMTG:そして、今回『Z』最大の名曲は「ライジングボール」だと思う。作詞がOTで、作曲が阿部くん、歌はOT。
阿 部:奥田くんのボーカルに関して、たぶん僕は日本一知ってる人ですからね。把握してるつもりなんで。ちゅうことは世界一ですからね。
奥 田:ハハハハハ。そうね、宇宙一だね。
阿 部:(笑)宇宙一ですからね。奥田くんのボーカルの美しさっていうのは、僕も認めてるところではある。ユニコーンは全員歌うけど、それぞれ持ち味が違うわけで。違わなくちゃ困るんで。だから、それぞれを認めてますけど、奥田くんのボーカルは、かなわないっすよってな感じです。あと、今回、歌詞を民生くんにいっぱい書いてほしいなっていうふうに思ってたんですよ。実際はこれ一曲しか頼めなかったんですけど、 これは曲も歌詞もうまくいったね、うん。
奥 田:これは今回のアルバムで阿部が最初に持ってきたんだけど、最初に作るやつって結構いいよな、やっぱり。
阿 部:うん、そうかもしんない。
EMTG:アルバム作りを楽しんでるねえ(笑)。川西さん、ラッパーとしては今回はどうなの?
川 西:ラッパーじゃないですよ(笑)。
手 島:でもEBIとふたりで、すげえ練習してるの。民生が歌入れしてるのに、隣のブースでふたりはラップの練習。
奥 田:俺、歌入れしてんのに。
EBI:邪魔してた?(笑)
手 島:それはそれで、見てておかしかったけどね。
EBI:川西さんはホントね、ラップやってるときがいちばん楽しそう。
奥 田:生き生きしてる。
川 西:ドラムも好きですよ。
EMTG:(笑)完全にこれ定番になるんだね。
阿 部:定番か、まあ、やることはやるでしょうね。
奥 田:ドラムとか人に頼んだら、もう。
手 島:民生に頼む。
奥 田:俺かい。
阿 部:俺もキーボード誰かに頼もうかな(笑)。
手 島:俺か?(笑)
阿 部:まあ、それでいいや(笑)。
EMTG:ツアーも楽しくなりそうだなあ(笑)。
阿 部:ああ、まあ、だいたい。
川 西:だいたい(笑)。
奥 田:投げやりになってきたよ(笑)。

【取材・文:平山雄一】

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リリース情報

Z【初回生産限定盤】

Z【初回生産限定盤】

2011年05月25日

KRE

[DISC 01]
1. 頼みたいぜ
2. Z LIFE
3. デジタルスープ
4. 手島いさむ物語
5. AGONY
6. SAMURAI 5
7. 明日
8. ゆめみら
9. ウルトラヘブン スーパーマイルド
10.オレンジジュース
11.いい雨
12.ライジングボール
13.さらばビッチ
14.裸の太陽

[DISC 02]
1. 裸の太陽
2. 与える男
3. WAO!?SMA?WAO!
4. 大迷惑
@2010.10.17 ベストヒット☆SMA at 渋谷C.C.Lemon Hall
5. Uc Goes To Hollywood Part2

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INFORMATION

MONTHLY ICON 「UNICORN」
MUSIC ON! TVにて、いよいよ今週末


5/21(土)18:00~19:00

の初回放送をはじめ、

5/22(日)21:00~22:00
5/25(水)19:00~20:00
5/26(木)27:00~28:00
5/27(金)12:30~13:30
5/28(土)18:00~19:00
5/29(日)21:30~22:30
5/31(火)19:00~20:00

以上7回のリピート放送を予定しております。

■ライブ情報

♪ROCKS TOKYO 2011
◆5月28日(土)
東京都 新木場 若洲公園
ROCKS TOKYO事務局
0180-993-070

♪ユニコーンツアー2011 ユニコーンがやって来る zzz...
◆5月26日(木)
埼玉県 三郷市文化会館
ディスクガレージ
03-5436-9600

◆5月30日(月)、31日(火)
神奈川県民ホール 大ホール
ディスクガレージ
03-5436-9600

◆6月3日(金)、4日(土)
福岡サンパレス
キョードー西日本
092-714-0159

◆6月6日(月)
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
清水音泉
06-6357-3666

◆6月7日(火)
神戸国際会館こくさいホール
清水音泉
06-6357-3666

◆6月9日(木)
広島県 ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ
夢番地 広島
082-249-3571

◆6月13日(月)
北海道 帯広市民文化ホール
ウエス
011-614-9999

◆6月15日(水)、16日(木)
北海道 ニトリ文化ホール(さっぽろ芸術文化の館)
ウエス
011-614-9999

◆6月18日(土)
北海道 岩見沢市民会館
ウエス
011-614-9999

◆6月19日(日)
北海道 苫小牧市民会館
ウエス
011-614-9999

◆6月24日(金)、25日(土)
山形県県民会館
キョードー東北
022-217-7788

◆6月27日(月)
仙台サンプラザホール
キョードー東北
022-217-7788

◆6月29日(水)
長野県 ホクト文化ホール 大ホール
キョードー北陸チケットセンター
025-245-5100

◆6月30日(木)
新潟県民会館
キョードー北陸チケットセンター
025-245-5100

◆7月2日(土)
群馬県 ベイシア文化ホール
ディスクガレージ
03-5436-9600

◆7月4日(月)
大分県 iichikoグランシアタ
キョードー西日本
092-714-0159

◆7月5日(火)
長崎市公会堂
キョードー西日本
092-714-0159

◆7月7日(木)、8日(金)
グランキューブ大阪
清水音泉
06-6357-3666

◆7月11日(月)
愛媛県 松山市民会館
夢番地 岡山
086-231-3531

◆7月15日(金)
三重県 四日市市文化会館 第1ホール
清水音泉
06-6357-3666

◆7月16日(土)
静岡県 静岡市民文化会館 大ホール
JAILHOUSE
052-936-6041

◆7月18日(月)
福井フェニックスプラザ
キョードー北陸チケットセンター
025-245-5100

◆7月20日(水)、21日(木)
千葉県 森のホール21
ディスクガレージ
03-5436-9600

◆7月26日(火)
岩手県 北上市文化交流センター さくらホール
キョードー東北
022-217-7788

◆7月27日(水)
青森市文化会館
キョードー東北
022-217-7788

◆9月5日(月)、9月6日(火)
東京都 日本武道館
ディスクガレージ
03-5436-9600

◆10月15日(土)
広島県 グリーンアリーナ
夢番地 広島
082-249-3571

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