ハモリを楽しもうという気持ちで作ったカラフルなアルバム

ゴスペラーズ | 2011.06.10

 とにかく楽しいアルバムだ。先行シングルのパワフルなアカペラ「NEVERSTOP」を皮切りに、マンハッタン・トランスファーばりのジャズ・コーラスがカッコいい「BLUE BIRDLAND」、ビートルズ・テイストの「Oh Girl」、クラシカルな「明日」、ソウル・ミュージックへのリスペクトたっぷりの「愛のシューティング・スター」など、いろんなタイプのハモリが飛び出す。ツアーを大盛況のうちに終わらせたゴスペラーズが、自分たちもハモリを楽しもうという気持ちで作ったカラフルなアルバムだ。

 定番を極めたからこそ到達したアミューズメント・ワールドを、思い切り楽しむのがいいだろう。さっそく5人にインタビューしてみた。


EMTG:どんな風にアルバム作りが始まったんですか?
安岡:ざっくりアルバム全体の話からすると、いろんな音楽のジャンルにおけるいろんなハモリの手法、音楽のジャンルが変わるとハモリ方も変わるじゃないですか。そんな、いろんなハモリの形をやってみようっていうのが大前提としてあって。僕の担当で言うと、ロックの中でもビートルズ・サウンドみたいなものをひとつのハモリとして形にできないかっていうので「Oh Girl」を作りました。ビートルズの記号的部品を使うっていう意味では、ELO(エレクトリックライトオーケストラ)をすごく参考にしましたね。メンバーみんなそれぞれ、得意なジャンルのハモリを作っていったっていう感じです。で、実際には、レゲエとか触ってみたい音楽のジャンルってもっといっぱいあったんで、アルバム1枚じゃ収まりきらなかったってところが実状なんですよ。
EMTG:最初から「入り切れなかった」って言わないでください(笑)。
安岡:そうですね(笑)。
北山:たとえば僕は、松本圭司さん、多胡淳さんとジャズ・テイストの「BLUE BIRDLAND」を作ったり。
EMTG:ジャズのハモリだね。
北山:次のアルバムをどうしようって話になったとき、まず最初に出たのが「じっくり作りたいな」ってことだった。そこで「じっくりって、どういうこと?」ってみんなで考えた。今回は、どっちかっていうと、“ゴスペラーズの”っていうのを付けないで、ハーモニーを考えることができたと思います。リーダーの村上が、ハーモニーを活かせるジャンルっていう意味での“ハモリ地図”を書いて、その地図にまんべんなく曲が散らばってるようにしたいよねって話をみんなでした。ゴスペラーズだったらこうだよな、みたいなことを考えずに、ジャズ色だったり、ロック色だったり、ビートルズ色だったり、すごく自由に作ってましたね。おかげで、“ゴスペラーズ国の領土“が少し大きくなったっていう感じがあると思います。
酒井:最近は“禁じ手”もなくなってきたしね。デビュー当初は、5人全員がリードボーカルをとれるボーカル・グループっていう打ち出しでやってたけど、かえってそれに縛られてたところもあった。で、「愛のシューティング・スター」で“ひとりリードボーカル+バックコーラス”をやったり。レコーディング方法も、ライブでの再現性にこだわってましたけど、「冬響」ではさらりとサビをダブル(注:ひとりで二回重ねて歌うこと。ライブでは再現できない)していますし。そういう受け入れ能力のあるアルバムになったと思います。
黒沢:とてもやりやすかった。これまでやっぱり“ゴスペラーズらしさ”っていうリミッターを、どうしてもかけちゃってたから。各人、いろんなジャンルに向かって曲を書くっていうのは、ゴスペラーズのメンバーでありながら、そのオーダーに向かって書く職人的な作業になるわけですよね。それはやりがいがあるし、メンバーのことも、考えつつ、考えなくていいというか(笑)。果敢に挑戦できるっていう良さはありましたよね。
EMTG:僕はロック・テイストが前面に出た「Dremin’」が好きだな。アルバムの最後を飾るにふさわしい。
村上:(海外)ドラマの「glee」で、ロックの名曲を高校演劇部がやるみたいな。
EMTG:面白い設定だね。
村上:あのドラマ「glee」では、ロックの名曲を取り上げて、ゴスペルクワイアみたいにやる。そういうのが『ハモリズム』の中にあってもいいんじゃないって話があって。ロックの方向で、バンドががっちりギター・サウンドでやってる上で歌う。それがハマって、華やかな曲になったなっていう感じでしたね。
北山:あまりのキラキラ、ポジティブさに、1曲目か最後だろうなって、思ってたんですけど。
村上:やっぱりアカペラの「NEVER STOP」でスタートして、正直、このアルバムを聴き終わったときにポジティブになってほしいと思ってたから、「Dreamin’」を最後に置きました。もしかしたら、『ハモリズム2』もあるかも…(笑)。
EMTG:うわー、楽しみだなあ…って、リリースしたばっかりで、早過ぎでしょ(笑)。

【取材・文:平山雄一】

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ハモリズム【初回生産限定盤】

発売日: 2011年06月08日

価格: ¥ 3,200(本体)+税

レーベル: KRE

収録曲

[DISC:1]
1. NEVER STOP
2. 愛のシューティング・スター
3. BLUE BIRDLAND
4. なんどでも
5. Shall we dance?
6. Oh Girl
7. 見つめられない
8. 恋のプールサイド
9. 明日
10. 冬響
11. Dreamin’

[DISC:2]
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ハモリズム【通常盤】

発売日: 2011年06月08日

価格: ¥ 2,914(本体)+税

レーベル: KRE

収録曲

1. NEVER STOP
2. 愛のシューティング・スター
3. BLUE BIRDLAND
4. なんどでも
5. Shall we dance?
6. Oh Girl
7. 見つめられない
8. 恋のプールサイド
9. 明日
10. 冬響
11. Dreamin’

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INFORMATION

■ライブ情報

♪SOUL POWER TOKYO SUMMIT 2011
◆2011年7月16日(土)、17日(日)
【東京】東京国際フォーラム・ホールA
[問]ディスクガレージ
03-5436-9600

♪SOUL POWER なにわ SUMMIT 2011
◆2011年7月27日(水)、28日(木)
【大阪】グランキューブ大阪 メインホール
[問]ソーゴー大阪
06-6344-3326

♪TOKAI SUMMIT ’11
◆2011年7月23日(土)
【三重】ナガシマスパーランド芝生広場・野外特設ステージ
[問]サンデーフォークプロモーション
052-320-9100

♪アース&ヒューマンコンシャスライブ
◆2011年9月6日(火)
【東京】国際フォーラム・ホールA
[問]キョードー東京
0570-064-708

※詳しくはホームページをご覧ください。

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