T.M.Revolutionのニュー・シングル「FLAGS」は、高速テンポでワクワク感満載の仕上がり

T.M.Revolution | 2011.06.16

 6月22日、ニュー・シングル「FLAGS」をリリースするT.M.Revolution。速いテンポで扇情的なサウンドと、熱さを増したボーカルの融合には“今”の勢いが宿る。公開中の劇場版『戦国 BASARA‐The Last Party‐』のオープニングテーマにもなっているが、まさにその世界観はピッタリだ。そして、現在行われている全国ツアー『T.M.R. LIVE REVOLUTION’11 ―CLOUD NINE―』 では、すでに「FLAGS」も披露済みとのことで、このパワフルな楽曲を武器に各地で熱気を生んでいるに違いない。15周年という記念すべき通過点を経て、まだまだパワー全開のT.M.Revolution、西川貴教が、「FLAGS」について思いを語った。


EMTG:ニュー・シングル「FLAGS」は、現在公開中の劇場版『戦国 BASARAThe Last Party‐』のオープニングテーマですが、楽曲提供のお話は、結構前から進んでたんですよね?
西川貴教:レコーディング自体は、アルバム(=『CLOUD NINE』)制作が終わってすぐに始めましたからね。発表は今年のお正月(1月3日)に行われたイベント(日本武道館で行われた“戦国BASARA5周年祭? 武道館の宴?”)だったんですけど、その前からお話はいただいてたんです。
EMTG:「FLAGS」のイメージは“BASARA”がらみだけに、幟(のぼり)のイメージだったんでしょうか? “NOBORI”……はちょっと違うけど(苦笑)、「FLAGS」を選んだのはどうして?
西川貴教:いろんな候補はありましたけど、今回は象徴的にひと言でガツンと届けられたらいいなと思ってて。それこそ“PRIDE”って言葉でも合いそうだけど、それよりは目に見えて象徴的なものがいいかなと。言い換えると、幟って自分の誇りをかけて守るものじゃないですか。そこに全てが込められているのかなっていう気もして。
EMTG:確かに「FLAGS」って象徴的ですよね。ところで、今回は曲のテンポが相当速いんですけど(笑)。これも“BASARA”のイメージとか?
西川貴教:というよりも、『戦国BASARA』は5周年だし、あの作品が牽引してきた世界観の大きさもあると思うんですよね。T.M.Revolutionとしても、音世界から押し上げていこうってところで、お互いが呼応するように作品を作り続けてきて――。その上で、劇場版っていうのは、ひとつの大きな目標だったんですよね。そこにたどりついたっていう達成感もあるけど、さらに次にいこうっていう展開もあって、ここが終わりじゃないんだって表現したくて。それもあってバラードみたいな曲で大団円で終わるんじゃなく、次を予見させたり、さらにワクワクした気持ちを駆り立てるものにしたかったんです。それで、おのずとテンポ感も上がりました。
EMTG:シングル発売前から、今回のツアーではすでにお披露目しているとのことですが、盛り上がってるんじゃないですか?
西川貴教:実は「FLAGS」は今回のライブの中で、どんなポジショニングにいくのか……その辺も考えながら作っていったんですよね。ライブ後半でいよいよ?って部分を担う曲になればいいなと。今回のツアーでは毎回MCでも言ってるんですけど、ここからもうひと段階いくために、新しいものを作りたいんですよ。これまでのT.M.R.っていう存在も大事に継承しながらではありますが、その定義だけにとらわれず、もうひと段階、もうひとまわり大きくするために取り込まなきゃいけないものもあるんじゃないかと。
ただ“らしい”だけじゃなく、今まで“らしくなかったもの”を“らしさ”に変えていく……積極的に取り込むっていうのかな。そういう意味でも、新たな定番が必要になると思うんですよね。これまでの楽曲だけに頼らないっていうか、ノスタルジックな気持ちで限られた人だけが楽しむんじゃなくてね。今を聴いてみようって来た人もフラットに楽しめないと、次に進まないと思うんで。
EMTG:これからの定番を作るんだと。
西川貴教:顔見知りだけが居心地のいい店にしちゃいけないっていう(笑)。店に入ったらなじみの客ばかりで、新しいお客さんが取り残されていたら楽しくないじゃないですか。だからT.M.R.のライブでは、どんな人が来ても楽しくないとよくないですからね。
EMTG:面白いのは、劇場版『戦国BASARA』のエンディングで、カップリングの「The Party must go on」もまたテンポが速い!2曲続けて速いですね(笑)。
西川貴教:そうね。それもさっき言ったみたいに、まだまだ終わらないよってことも含めてですから。エンディングテーマだけど、どんどん次に行っちゃうよっていう(笑)これまでの“BASARA”楽曲の中でも、一番テンポが速い曲ですね。
EMTG:なるほど(笑)。さて、話は変わりますが、今年のイマズマロックフェス2011についての詳細をそろそろおききしたいなと思うんですが。
西川貴教:あ、話したいんですけど、今の時点(5月の取材時)でわからないんですよ(笑)。確実に言えるのは“やります”っていうことぐらいで(笑)。
EMTG:だ、大丈夫でなんですか?
西川貴教:果報は寝て待てと(笑)。東日本大震災もあったし、T.M.Revolutionの15周年のイベント(サンリオピューロランドとのコラボイベント)もあったりで、とりあずそこまでは他のことを考えずにやっていこうって感じだったんです。
EMTG:では、おとなしく待ちつつ期待しています。さらに、秋に上演されるミュージカル『ROCK OF AGES』への主演が発表になりましたね。これ、80年代の全米大ヒットのロックナンバー満載ってことで、かなり気になります。
西川貴教:これこそ、ミュージカルに対して縁遠い方に観ていただきたい。この作品に関しては、僕自身も何とか上演できないかって、ずっと思ってたんですよね。まぁ、まだまだハードルの高い作業は残ってるけど、少なくとも、これまでのロックミュージカルとは一線を画したものになると思います。
EMTG:どのように?
西川貴教:ロックミュージカルは時代背景もあって、客側も考えさせられるような作品になることが多いんです。でも『ROCK OF AGES』って、まったくそんなものがないんですよ。ただ、パーティー!(笑)。ストーリーもホントにわかりやすい内容で、そこに楽曲がついてくるのみという(笑)。アメリカでは、どこの会場でも、お客さんがビールをバンバン飲んでバンバン歌うって感じなんですよ。
EMTG:見る方も騒ぎたくなりますね(笑)。
西川貴教:むしろ、そうして欲しいくらいですよ(笑)。
EMTG:今年後半も話題満載ですね。では、もろもろの果報をお待ちしてます!

【取材・文:海江敦士】

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リリース情報

FLAGS【初回生産限定盤】

FLAGS【初回生産限定盤】

2011年06月22日

ERJ

[DISC 01]
1. FLAGS
2. The party must go on

[DISC 02]
1. FLAGS -Music Video-
2. The Making of "FLAGS -Music Video-"
3. 戦国BASARA 5th Anniversary Movie

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INFORMATION

■ライブ情報

♪T.M.R. LIVE REVOLUTION’11 -CLOUD NINE-
◆2011年6月25日(土)
倉敷市民会館
[問]ユニオン音楽事務所
082-247-6111

◆2011年6月26日(日)
三原市芸術文化センターポポロ
[問]ユニオン音楽事務所
082-247-6111

◆2011年7月2日(土)
刈谷市総合文化センター 大ホール
[問]サンデーフォークプロモーション
052-320-9100

◆2011年7月8日(金)
メディキット県民文化センター 演劇ホール
[問]キョードー西日本
092-714-0159

◆2011年7月10日(日)
佐賀市民会館
[問]キョードー西日本
092-714-0159

◆2011年7月16日(土)
松戸・森のホール21
[問]森のホール21チケットセンター
047-384-3331

◆2011年7月18日(月)
四日市市文化会館 第1ホール
[問]サンデーフォークプロモーション
052-320-9100

◆2011年7月23日(土)
堺市民会館 大ホール
[問]キョードーインフォメーション
06-7732-8888

◆2011年7月24日(日)
堺市民会館 大ホール
[問]キョードーインフォメーション
06-7732-8888

◆2011年7月31日(日)
福井市文化会館
[問]キョードー北陸チケットセンター
025-245-5100

◆2011年8月10日(水)
両国国技館
[問]キョードー東京
0570-064-708

◆2011年8月11日(木)
両国国技館
[問]キョードー東京
0570-064-708

◆2011年8月13日(土)
山形市民会館
[問]G.I.P
022-222-9999

◆2011年8月20日(土)
秋田市文化会館
[問]G.I.P
022-222-9999

◆2011年8月21日(日)
盛岡市民文化ホール
[問]G.I.P
022-222-9999

※12月以降のライブ情報はオフィシャルサイトをご覧ください。

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