back numberのニューシングル「花束」はリアリティの溢れる恋愛ソング。

back number | 2011.06.22

 back numberの新曲「花束」は、彼らのこれまでのタイプの主であった、失恋や叶わぬ恋が描かれていた楽曲に対し、この先や物語の続きに想いを馳せさせる新境地的ナンバー。”大切な人に自分の気持ちをしっかりと伝えなくちゃ!!”との想いが、ほのかな幸せや微かな幸福に包まれている曲調で伝えられている。
 そんな同曲を中心に、このニューシングルについてメンバー3人に色々と話を聞いてみた。


EMTG :今回の「花束」は、先日のワンマンツアーでも既に披露されましたよね。この曲は、今までのback numberにはない新境地を凄く感じたんです。これまでは振り返る曲が多くて、どこかその後の展開や物語の続きが想像しにくい曲ばかりだったのに対し、この「花束」やM2「だいじなこと」は、その次や先を想像させる曲で。
清水 : 嬉しいですね!まさにその通りで。今まで「自分の人生のすべてを歌にしたい」と言っているわりには、その辺りが歌えてなかったところであって。別れや愛しい人を想い返している歌を歌っているわりには、その始まりが歌えないことにも気づいてたし。そもそも自分が恋愛に発展する前の心境や恋愛中のハッピーを歌うこと自体がカッコ悪いと思ってましたから。
EMTG : それには何か理由でも?
清水 : 自分が聴いてきた歌の中でハッピーな曲で気に入っているものがなかったし、”人の幸せなんて聴いても面白くないだろう”と決めつけてたからですね(笑)。それこそ以前は、単なるのろけにしか映らなくて。だけど、今は周りにも大事な人や大切にしたい人も増えて、人との繋がりを心から求めている自分が現れ出したんです。そんな中、”今だったら<好き>の気持ちをキチンと伝えれるかも…”と、出来たのがこの「花束」なんです。
EMTG : この曲は、幸せとは言え、<ハッピー大全開>ではなく、むしろほのかな幸せや微かな幸福に包まれている曲調で。
栗原 : 今までの自分たちとはまた違った表情や感情の曲なんで、初めて聴いた時には、"こういったものもあるんだ…"と、凄く新鮮でしたね。歌詞の内容も会話から始まり、よりリアリティのあるものだったし。”心にジーンと染みてくる歌だな…”って。
EMTG :個人的には、好きの気持ちはあるけど、それをあえて曖昧にしているところが実にback numberらしいなと思いました。
小島 : この曲が出来たのって、実は前作のアルバムを録っていた頃だったんです。もちろん、まだ現在みたいな形までは到ってなくて。別れや別れ寸前の曲ばかりの中に、こんなタイプの歌がドンでしたからね。最初は"えっ!?"って感じでしたよ。その頃は他にも、浮気の歌も出てきたり(笑)。"こりゃ、凄いことになってきてるゾ"と(笑)。
清水 : "この振り幅は何だ!?重箱の隅をつつくような曲が出てきたゾ。いよいよ歌うことがなくなってきたな、こいつ"って(笑)?
小島 : いやいや(笑)。逆に幅が広くなってきたし、曲のタイプも変わってきたことに驚いたんです。特にこの曲って、恋が始まる前を歌っているので、この先、もしかしたらこの曲の続編として、恋の最中や、その後、進行していく上で大きな物語を帯びていく曲が出てくる可能性や期待も出てきたし。
清水 : 確かにその続編として、M2に「だいじなこと」も入ってますからね。この曲は始まった最中を歌っていて。「花束」にあった、「甘い甘いこの気持ちを二人が忘れなければ 何も問題はないんじゃない」という一文の続きを、この「だいじなこと」では、キチンと歌っているんです。なので、「花束」キッカケでその次が歌えるようになったというのは確かにあるな。
EMTG : そして、それがこの2曲の連鎖を生んだと。
清水 : ですね。back numberは文字通り、相手のバックナンバーでしかないから、後を振り返るしかないし、哀しい歌しか歌えないと思い込んでいた自分たちのリミッタ―を外すことが出来た楽曲になりました。哀しさや自分のダメなところをキチンと表わした上で、好きな人、大切にしたい人を、大事にしたい気持ちと共に正直に歌っていこう。そう思わせてくれた楽曲だったんです。
EMTG : では、今後はこのような曲が増えていく可能性も?
清水 : いや、それは分からないですね。前ばかりを向いているわけでもなく、時に後ろ髪を引かれて、回りをきょろきょろする時もあるけど、迷いながらでもキッチリと前に一歩踏み出すことが、今の自分たちに出来る最善だっただけなんで。じゃないと今までの楽曲がウソになっちゃうし、やはり楽曲と共に自分の創作の幅も広がっていくのが理想ですから。
EMTG : では今回、このような歌が歌えたことで、次への大きなステップを踏めたと。
清水 :勝手に自分たちで作っていた堰が、この曲をキッカケに崩壊した感じかな。それこそ<自分の人生のすべてを歌にしたい>に更に近づけたかなと。
EMTG : それこそバックナンバー改め、新創刊じゃないですか(笑)。
清水 : さすがにそこまではいってませんよ(笑)。今のところまだ根底には、名は体を表わす的な<back number感>は大切にしてるし、忘れちゃいけないところですから。それもありM3の「半透明人間」は、これまでの自分たちを好きな人たちに向けてのナンバーだったりするし。まっ、この3人なんで、底抜けに明るい方向性に向かう心配はないでしょうが(笑)。
EMTG : 演奏面にしても普通に演ると明るいポップスになりがちな曲調が、そこを上手く堪え、ファジーな幸せ感に留めてますね。
小島 : 最初から今回のプロデューサーの島田さんとは、「ロック全開にしたくない」と話していて。ロック過ぎず、ポップ過ぎず、ちょうど良いところが上手く出せたかなと。ベースにしても、さまざまに対応でき、微妙なニュアンスも表わせるよう3本持っていきましたから。更に弦も新品や既に使用しているもの、つるつるのものも試したし。フレーズはもろちん、今回は鳴りや音にもかなりこだわりましたね。
EMTG : ドラム的にはいかがでした?
栗原 : 歌詞の世界観を大切に叩きました。自分の中で言葉とメロディを鳴らし、そこで浮かんだ絵や情景に寄りそうように叩いたというか。雰囲気を崩さない、微妙なニュアンスを大切にしましたね。
清水 : 振り返ると今回のプロデューサーの島田さんには、今までの自分たちらしさを保ちながらも、着飾らず、最も似合う魅力的に映る服をコーディネイトしてもらった感じかな。言わば、自分たちの良さを最大限に引き出してくれるスタイリストさん、みたいな(笑)。
EMTG : この「花束」は聴きようによっては、ウェディングソングのようにも響きますよ。
清水 : 意識してませんが、そうとられてもいいです。女性に好きと伝える場面の曲なんで、誰かに思いを伝える時には、つきあう時も、結婚する時も、きっとこんな感じなんじゃないかと。自分と似ている人たちがこの曲を聴いて、”そうだ、キチンと伝えないと何も始まらないんだ!!”と、気づいてもらえると嬉しいです。

【文 池田スカオ和宏】

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ビデオコメント

リリース情報

花束

花束

2011年06月22日

ユニバーサル シグマ

1. 花束
2. だいじなこと
3. 半透明人間
4. 花束 (instrumental)
5. だいじなこと (instrumental)
6. 半透明人間 (instrumental)

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●栗原 寿(Dr.)
(パソコン用語)

実は僕、最近パソコンを買ったんです。なので、それを扱っていて分からない箇所があった時に、その用語や対応について調べることが多いですね。とは言え、結局分かる人に聞いた方が早いことに気がついて。よく和也くん(小島)に色々とたずねて迷惑をかけてます(笑)。

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