スガ シカオ、大ヒット企画第二弾『Sugarless II』をリリース。

スガ シカオ | 2011.08.09

 他のアーティストへの提供曲のセルフカバーや、アルバム未収録のシングル・カップリング曲や新曲で構成されたアルバム『Sugarless』が発表されたのは10年前。そのユニークな内容が評価されて、チャート1位を記録した。そして今回は、その第2弾の登場だ。

 スガ シカオはこのところ、彼の本領である“ファンク・ミュージック”を一層追求したアルバムを連続して発表してきた。社会に対するクリティカルな資質や、ウイットに富んだ人間観や恋愛観を自在に歌ってきた。
 が、スガ シカオはまた、ラブソングの名手でもある。女性に対する鋭い観察眼と、それ以上に辛辣に自分を見つめる目から生まれるラブソングは、唯一無二。彼だけの世界を確立している。そこに焦点を当てたシリーズが、『Sugarless II』というわけだ。
 さて、その第2弾とは?

EMTG:大ヒット・シリーズの第2弾ですね。
スガ:前作は5年分の作品の中から選んだもので、大きな反響があったんで、「次をすぐ作れ」って言われてたんですけど、オリジナル・アルバムを作る方が忙しくて10年経っちゃいました。オリジナルの方は、ここ3作は同じコンセプトで作ってきて、落ち着いたところで曲を選び始めたら、今度は1枚じゃ入んないよってなって(笑)。
EMTG:大変ですね(笑)。
スガ:『Sugarless』自体は、僕の本業のダンス・ミュージックとは違う顔を見せるっていうコンセプトで、バラードとか歌モノを集めたものなんですよ。とは言っても、シングルのカップリングだけでも相当な数があるから、あれもこれもってなると候補がすごくたくさんあって。とにかくバラードと、新曲、カバーっていう縛りの中で選びましたね。
EMTG:ファン投票もあり……。
スガ:そうそう、「どんな曲でもピアノバラードにしちゃうぜ」っていう暴力企画(笑)。そしたら「Progress」が1位になって。しかもあれって“kokua”っていうグループの曲で、僕名義じゃないし(笑)。
EMTG:ほんとに暴力的だなあ(笑)。でも、今回のピアノ・バージョンはすごくいいですね。ピアノは誰が弾いてるんですか?
スガ:kokuaのキーボードの武部聡志さんが弾いてくれました。っていうか、「『Progress』やるんだったら、絶対、俺が弾く」って言われてたんでお願いしたら、無理やりスケジュールを調整してくれて。テレビでやるときも、「絶対、俺を外すなよ」って言われてます(笑)。
EMTG:愛情が深いですねえ(笑)。僕は、ストリングスがきれいな「夏陰~なつかげ~」も大好きだなあ。
スガ:これは僕が海外で武者修行してたときのテイクですね。とにかく海外で向こうのミュージシャンをナンパしてレコーディングする、しかも自腹で(笑)っていうのをやってたときで。一度、日本に帰ってきたときに、『熱闘甲子園』っていう番組のエンディング・テーマの話をいただいた。ハワイでベーシックを録って、ロンドンでストリングスを入れるつもりだったんだけど、それじゃ間に合わないってことになって、亀田誠治さんにアレンジをお願いして、最初はそっちのバージョンで発表したんですよ。で、この『Sugarless II』のテイクは、その後、僕が予定どおりロンドンに行ったら、オアシスとかジャミロクワイ、坂本龍一さんのストリングスをやってるロンドンでもトップのバイオリンの方のスケジュールが偶然取れて。せっかくだからやろうっていうことになった。これが、おっそろしくグルーヴィーなストリングスで、その後、彼とは「午後のパレード」でも一緒にやることになるんですけど。
EMTG:このストリングスは凄いね!
スガ:そうなんですけど、そこで僕はロンドンの恐ろしさを知ることになる。間奏のクレッシェンド(注:音をだんだん大きくしていく演奏の仕方)の部分で、彼が「どれくらいのクレッシェンドにする?」って聞きにきた。「今から5種類やるから、選んでくれ」って20数人のオーケストラでやってくれたんだけど、全員がビタっと合ってる。ここまで一生懸命やるんだって、打ちのめされましたね。ハワイで録ったアコギもよくて、このバージョンは好きだね。
EMTG:Mr.Childrenの桜井和寿くんと一緒にやってる「ファスナー」も面白かった。ミスチルのカバーなのに、まるでスガ・ワールドになってる。
スガ:そりゃそうですよ、桜井くんが「もしスガくんだったら」って考えて書いた曲だもん(笑)。今回、カバーをやることになって、だったら本当に思い入れのある曲にしようと思ってこれを選んだ。僕が弾き語りでやる“Hitori Sugar”のときは、「ファスナー」は必ずやってるからね。逆に、僕もミスチルを研究しましたよ。ミスチルとかオアシスの得意な“ロックの転調”を研究して作ったのが、「Progress」。
EMTG:そうなんだ(笑)。確かにロック的な転調が印象的だね。
スガ:僕はファンク・ミュージックの転調はやってきてたけど、ロックの転調をやったことがなかったんだよね。なので、研究させてもらいました。
EMTG:いい関係のカバーですね。
スガ:この前、Mr.ChildrenのLIVEドキュメンタリー映画に呼ばれて、ミスチルをバックに「ファスナー」を歌ったんですよ。これも乱暴な話でしょ(笑)。だから、今回、「ファスナー」をカバーするって決めたときに、「これはもう、桜井くんを呼ぶしかない」って(笑)。
EMTG:リベンジですか(笑)。今回、入っている新曲は?
スガ:「コーヒー」と「ガリレオの数式」はかなり前にできてたんだけど、ファンクをコンセプトにしたアルバムに入らなくて。ツアーでは弾き語りで歌ってました。今回、ようやくぴったりするアルバムに入れることができたっていう。
EMTG:『Sugarless II』を通して聴いていると、“続く”っていう言葉が多く出てくるのに気がついたんだけど。たとえば「コーヒー」の♪その後に続く言葉は♪とか、「月とナイフ」の♪ずっとずっと 続けばいい♪とか。
スガ:クセになってる言葉っていうのがあるんですよ。隠そうとしても、そこから自分の何かが浮き彫りになってしまう言葉が。
EMTG:自分の深層心理とか。
スガ:そうそう。カップリング曲もカバーも、自分を表わすための作品じゃないからっていう言い訳ができるから、ある意味、無責任というか、思わず自分が出ちゃうことがある。ダダ漏れですよ。言い訳を盾にして、油断すればするほどダダ漏れ(笑)。まあ、それが『Sugarless』の醍醐味なんですけど。
EMTG:ダダ漏れ、ですか(笑)。
スガ:今年は、このアルバムの原型でもある、アコギ一本で歌う“Hitori Sugar”のツアーをやりたいと思ってます。まだ決まってないけど、やりたいなあ。
EMTG:楽しみにしてます。

【 取材・文:平山雄一 】

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リリース情報

SugarlessII

SugarlessII

2011年08月10日

(株)アリオラジャパン

1. コーヒー
2. 月とナイフ (piano ver.)
3. ホームにて
4. 夏陰 ~なつかげ~ (Original ver.)
5. ファスナー
6. TOKYO LIFE
7. コンビニ
8. 真夜中の貨物列車
9. ネコさん
10. ガリレオの数式
11. 黒いシミ
12. Progress (piano ver.)
13. アオゾラペダル
14. 世界が終わる5秒前
15. ぬるいビール
16. Loveless
17. 1/3000ピース
18. Real Face

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