ニューシングル「冬が終わる前に」は、清水翔太の魅力をしっかり活かしたウィンターソング

清水翔太 | 2011.12.21

 美しいメロディーと、その暖かみのあるソウルフルな歌声のせいか、冬に似合う楽曲が多い清水翔太。2011年を締めくくるシングルとして、彼らしいウィンターソング「冬が終わる前に」が届いた。離れていて会えないカップルや、会いたい人がいる人なら共有できる切ない思いが表現されたラブソング。彼の思う冬のラブソングについて語ってもらった。

EMTG:今回のシングル「冬が終わる前に」は12月21日リリースだし、クリスマス直前だし、もう狙ったかのようなタイミングなんですが(笑)。もともと、この時期にシングルを出そうと計画されていたんですか?
清水翔太:その前に……前のシングルが「マダオワラナイ」で今回が「冬が終わる前に」で、“終わらない”とか“終わる”とか、続いたなって思っちゃいました、今(笑)。
EMTG:今思った?(笑)。偶然だったんですね(笑)。
清水翔太:はい! 今気づきました。偶然です(笑)。ただ、「マダオワラナイ」は自分にとって新しいことへの挑戦っていう意味のシングルだったんですよ。だから、その次に出すなら、自分の音楽性にもマッチする冬らしい曲がいいなと。そんな話を「マダオワラナイ」を出す事にしていたんですね。なので12月頃には清水翔太の魅力をしっかり活かしたウィンターソングを出そうと思ってました。冬っていう季節と自分の音楽っていうのは、いい感じにはまりやすいと言ってくださる方も多いので。
EMTG:なるほど。暖かみを感じる曲が多いからですかねぇ。
清水翔太:自分の作る音楽の雰囲気とかコード進行とか、いろんな要素が冬っぽいかなとは思ってたんです。でも、そんなに冬っていう季節を前面に押し出したウィンターソングって、案外作ってないなと。だったらここで、冬感満載の曲を作ろうと思ったのがこの曲なんですね。
EMTG:敢えてウィンターソングを書こうとする時って、逆に悩みそうですよね。
清水翔太:やっぱりウィンターソングっていうと、しっとりしたバラード……そういうイメージを最初は持っていたんです。でも、冬のキラキラ感とか、ただ切ないだけじゃなく、クリスマスが近くてワクワクする感じとか、そういうものを連想させる曲にしようと思って。最終的にはバラードともアップテンポとも違うこういう形になりました。まぁ、冬の切なさとキラキラ感の両方を表現するという意味では、こういう曲でよかったのかなって思います。
EMTG:そして、今回はリミックスを含めた収録曲全部に、離れているふたりという共通点があるように思いました。一緒にいない状態というか、離れているけど気持ちはつながっているというか、そんな思いを強く感じたんですけど、これは意識されたんですか?
清水翔太:僕自身、歌詞にする時に遠距離恋愛をテーマにするのが好きだし、そういう曲も多いんです。何か離れているふたり、会えないふたりを書くのが好きで。特に冬はクリスマスもあるし、ロマンチックな季節でもあるんで、“会いたい人がいる”っていうイメージだったんですよね。だから、そういうところを描きたいなと思って。
EMTG:なるほど。そこはもう完璧にはまりましたね! 今回はウィンターソングになりましたけど、そのうちクリスマスソングも聴いてみたいです。やっぱりクリスマスを意識すると、アッパーな曲になったりして(笑)。
清水翔太:クリスマスソングもそのうち書きたいとは思ってるんですけどね。ただ、自分の好きなクリスマスソングは結構しっとり系なので、すごくロマンチックな曲になるかもしれません(笑)。
EMTG:カップリングの「When You Cry」も離れたふたりのイメージですが、結構いろんな解釈ができるような気がします。究極を言ってしまうと、会いたい相手がもう現世にいないというか、かなり切ない歌に思えます。
清水翔太:そうですね。これは大切な人を失うっていうことについて書いた曲で。そういうことを経験しているにしても、していないにしても、ここではそういう大きなテーマについて書きたいと思いました。
EMTG:とはいえ、最終的には暖かみを感じる曲ばかりで。3曲目の「君が暮らす街-Jazzin’park Winter Remix」はリミックスナンバーですね。曲並び的にはバッチリなんですけど、この曲をピックアップした理由は?
清水翔太:それが……何となく(笑)。冬バージョンにするならこの曲かなという感じで選びました。実は色んなアーティストのリミックス曲を聴いていても、やっぱり原曲が好きだと、それを超えるって難しいと思う事も多いんです。もし、自分が誰かのリミックスをお願いされても“ヤだな”って思いますから(苦笑)。難しいですよね。原曲をすごく理解してないといけないし……作り手の意志だけでなく、ストリングスをアレンジする人だったり、いろんな人の思いが入って1曲が出来上がるじゃないですか。それをすべて理解して、曲のよさを損なわないようにリミックスするのは、すっごく難しいと思いますよ。そんな中、今回はすごくいいリミックスを作ってくださったんですよね。この原曲が持っているいい部分を全部残してもらったと思います。
EMTG:さて、では時期も時期ですので、ここで2012年、やってみたいことなんかもうかがいたいと思います。
清水翔太:2012年はギターがうまくなりたいです。今、ギターにはまっていて、すごく練習してるんです。難しいですけどね。
EMTG:ピアノの印象が強いので、ちょっと意外です。
清水翔太:もともとギターの音は好きだったし、実際ギターも持っているんですよ。でも難しいんで、挫折したりまた始めたり……で、結局また挫折してっていうのを繰り返して(苦笑)。それでもやっぱり弾きたくなって、諦めずに毎日弾いていたら、少しずつ上達してきたんですよ!そしたらすっごく楽しくなってきて。
清水翔太:このままの熱で続けられたら、ライブで披露できるくらいになるんじゃないかなと。
EMTG:ギターをマスターしたら、作曲やアレンジの部分にも影響を与えそうですね。
清水翔太:ああ、そうかもしれないです。
EMTG:そして、2012年は、ステージでギターを弾く清水翔太も見られるわけですね!
清水翔太:あ……そこはがんばりたいなと思いますけどね(笑)。
EMTG:最後に……気になる次のアルバムについては?
清水翔太:出ると思います。春には!次はかなりシブいものにしたいんですよね。前回の『COLORS』が、ちょっと大人な内容でしたけど、次はもう一段オトナになれそうな気がしていて。もう……若い子はついてこれないかもしれない(笑)。
EMTG:そんなことないと思いますけど(笑)。
清水翔太:もちろん、世代問わず聴いて欲しいけど、オトナ世代の人達にも聴いてもらいたいんですよね。お酒を飲みながら聴けるみたいな。
EMTG:確かにシブい!
清水翔太:言ってしまえば、最先端みたいなことをするのは考えてなくて。懐かしさとかセンチメンタルな気持ちになれる要素がある……そんなものにしたいと思ってます。
EMTG:ぜひオトナ限定ライブを(笑)。
清水翔太:いいですね、やりますか(笑)。
EMTG:2012年も話題豊富ですね。楽しみです!

【 取材・文:海江敦士 】

ビデオコメント

リリース情報

冬が終わる前に

冬が終わる前に

2011年12月21日

SMR

1. 冬が終わる前に
2. When You Cry
3. 君が暮らす街 -Jazzin’park Winter Remix-
4. 冬が終わる前に -instrumental-

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リアルに最近検索したといえば、今日の朝、歌詞を書いている時に“かなわない”っていう言葉を検索しました。“(夢が)叶う”の方じゃなく、“(あなたに)かなわない”方ね。漢字だと“敵わない”になるんですけど、何かわからなくなって(苦笑)。“敵わない”って書いたあとに“敵”って?……と思って(笑)。漢字は合ってましたけどね。あと、“さす”とか“とける”もたくさん漢字ありますからね。歌詞を書いている時、たまにこうやって調べたりします。

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