みんなで音を楽しむ。それがロックンロール!

THE BAWDIES | 2012.02.07

EMTG:去年の11月27日には、45年前にTHE BEATLESが初めて日本にやってきて生でロックンロールを伝えた場所でもある武道館のステージで、念願のワンマンライヴを大成功させた訳ですが。
ROY:はい。もぉ、めちゃめちゃ楽しかったし、なんとも幸せな時間でしたね。僕らはライヴのことをパーティって呼んでたりもするんですけど、僕らも、ライヴを見せるっていう感覚じゃなくて120%楽しむし、みんなも好きなように躍って、好きなように歌って、好きなようにノッて、その空間に1つのグルーヴが生まれるのがライヴだと思っているんです。【見る】んじゃなくて、【楽しむ】感覚というか。
あの日はぐるっと1周お客さんが居てくれたこともあって、お互いに楽しんでる顔が見れたと思うんですよ。それもあって、いつも以上のグルーヴが生まれていたので、本当に素晴しい空間が作れましたね。本当に最高な時間でした。ずっと楽屋でも“最高だ!最高だ!”って言ってたもんね、ウチら。
TAXMAN:言ってたね(笑)
JIM:たしかに、ずっと言い続けてた(笑)
ROY:あの日、“最高”って言った回数が一番少なかったのはMARCYだったね(笑)
MARCY:おいおい。回数の問題じゃないだろ(笑)!1回1回の“最高”に重みがあったんだってば。っていうか、数えてたの!?
ROY:ううん。なんとなくイメージで(笑)
MARCY:でもほら、俺はその分ドラム台を手で押してまわしたからね!(この日、ステージでドラム台をまわしたのでした)
EMTG:あのパフォーマンスは、かつてTHE BEATLESがやったとか。
MARCY:そうなんですよ!まさにオマージュでしたね。どうしてもやりたかったことだったので、本望ですね。
TAXMAN:お客さんもスタッフも、もちろん僕らも、あこその場に居た全員があのライヴを成功させてやろうっていう熱い想いがあったので、みんなのおかげで成功させられたんだなっていう熱を肌で感じましたね。この先、この日の想いは一生忘れずにいようって思いましたね。
JIM:メンバーの家族とかも来てたんですけど、去年亡くなったウチの婆ちゃんも来てるなぁって感じたんです。なんかね、変な話なんですけど、それくらいのパワー感じたんです。
ROY:ん?。なんかよく分からない例えだけど(笑)、なんかすごいパワーを感じたのは俺も同感。カッコイイ演奏をガッツリ見せたっていうより、“こんなに曝け出して全身で楽しむと、こんなに楽しめるんだよ!”っていうことを感じてもらえたライヴだったと思うんですよね。本当の意味でのロックンロールを感じてもらえたと思うんです。頭を経由して何かを考えたことを伝えるんじゃなくて、感情が爆発してそれが熱として出て行くとか、それを叫んでしまう、それが音になってしまう、っていうのが“ロックンロール”だと思うんです。
ロックンロールってブラックミュージックであり、リズム&ブルースだと思うんですね。黒人たちが迫害を受けた背景があり、みんなで楽しみながら前に進んで行こうっていう気持ちの上で生み出した音楽であるからこそ、みんなで楽しむ音楽になったと思うんです。でも、“ロック”っていうのは、そこに影響を受けたイギリスの若者、つまり白人たちが、ロックンロールをよりクールに見せるにはどうしたらいいんだろう?っていう具合に、一度頭を経由して作られた音楽だと思うんです。一度頭を経由することによって、少しアーティステックになっていく。歌詞にも思想が入っていき、メッセージ性が強くなっていく。そこがロックンロールとロックとの違いだと僕は思っているんです。リトル・リチャードの歌詞ひとつを取ってみても、彼の歌詞には特に思想もメッセージ性もないんです。
例えば、好きな女の子の子のことを歌っていたりするモノだったりするんだけど、それだけじゃない熱をそこに感じるんです。そんな感情が爆発してるのがロックンロールで、クールに聞こえるのがロックだと思うので、まったく別だと思うんですよね。振り切ってこそロックンロールだと思うので、僕たちはこれからもおもいっきり振り切ったロックンロールを届けていきたいなと思っているんです。歌詞に感動する音楽ももちろん素敵だと思うんですけど、まずは、頭を経由する前に体が勝手に動き出しちゃうような、そんな音楽を届けていけたらいいなって。
EMTG:すごく興味深い話だね。でも、まさに今回の「ROCK ME BABY」も、今ROYくんが話してくれたままが音になってるよね。自然と体がリズムを取ってしまう。本当に熱を感じるというか。
ROY:ありがとうございます!そう言ってもらえるのが一番嬉しいです。「ROCK ME BABY」は、『ハングリー!』(関西テレビ・フジテレビ系連続ドラマ・毎週火曜22時?)の主題歌として作らせてもらった1曲なんですけど、最初このお話を頂いたとき、嬉しかったのももちろんなんですけど、まずはどうして僕らに頼もうと思ってくれたのかっていうことをちゃんと聞いてから向き合いたいと思って、先方の制作陣とお話させて頂いたんです。
有り難いお話ではあるんですけど、やっぱり、今お話させてもらった自分たちの意思を曲げてまでは出来ないと思ったというか。そしたら、何よりも制作側の方たちが、ロックンロールをすごく愛しているというのと、THE BAWDIESの音楽が大好きでいてくれたというのと、ドラマのテンポ感にTHE BAWDIESの楽曲が合うんじゃないかというお話だったんです。ドラマの内容に沿った音楽を作って欲しいということではなく、あくまでもTHE BAWDIESらしいロックンロールを作ってくれたらそれでいいって言ってくださったので、本当に自分たちらしいストレートなロックンロールを作らさせてもらったんです。
ロックンロールが日本の中で、ポピュラーミュージックになるのが、僕らの夢のひとつでもあるので、多くの人たちが聴いてくれて、1人でも多くの人がロックンロールに触れて、ロックンロールを好きになってくれたらいいなという思いもあったんです。もちろん、ロックンロールを好きな人たちが聴いても、自然と体が動いてしまうような最高のロックンロールを届けたかったし。両者にとって納得のいく作品を残したかった。それはある意味、僕たちにとっては大きなチャレンジでもあったし、乗り越えて行かなければ行けない壁でもあると思ったんです。
EMTG:なるほどね。じゃぁ、楽曲作りはいつもどおりに?
JIM:そうですね。ROYがいつものように原曲を持ってきたんですけど、特にドラマを意識したということではなく、純粋にTHE BAWDIESのロックンロールを作ったっていう感覚でしたね。その熱がドラマの熱とピタリと合ってくれたというか。だから本当にいつもどおりの制作でしたね。
TAXMAN:いつもそうなんですけど、だいたいROYが原曲となるフレーズを持ってきて、スタジオでみんなで合わせて固めていくっていう感じが多いんですよ。4人が見てる方向ってだいたい同じなので、そこまで話合わなくても、なんとなくジャムってると自然と固まってるんです。まさに「ROCK ME BABY」もそんな感じでしたね。
EMTG:曲構成が面白いよね。間奏で一気に楽曲が変化するというか。そこには狙いが?
ROY:ありがとうございます!そう感じてもらえたのもすごく嬉しいです!飽きさせたくないんですよね。ロックンロールって基本3コードのモノがメインのシンプルな音楽だったりもするので、そこを現代の人たちにどう飽きさせずに届けるかっていうところだと思うんですよ。それもあって、1回目のAメロであったフレーズを2回目のAメロでは抜いてみるとか、間奏でいきなりいままでにはないフレーズを差し込んでみるとかすることで、最後まで飽きさせずにロックンロールを楽しませるというのが僕らの狙いなんです。
EMTG:イントロ部分の音色とかもね。すごくこだわりを感じた。
JIM:ありがとうございます!僕はこの曲で初めてシタールを弾きましたからね!それこそ、さっきROYが話していたロックとロックンロールの違いの話に当て嵌めて言うなら、イントロはロック的な手法でもあると思うんです。イントロはサビをより印象づけるための広がりの部分というか。ギターとまったく同じフレーズを弾いて重ねたことで、浮遊感を生み出せたし、それをサイケデリックにならずポップな印象で聴かせることが出来たのは、上手くいったかなと思いますね。
TAXMAN:ルーツミュージックの良さっていうのを、みんなに知ってもらいたいっていうところは強く思いましたね。僕らが好きな音楽のルーツや時代が分かる音作りにしようと思っていて、イントロはちょっとサイケデリックな雰囲気を入れつつも、Aメロに入ってリフがウィルソン・ピケットの『イン・ザ・ミッドナイト・アワー』みたいになったときには、60年代のアメリカの音っぽくしようとか、サビになったらさらにそこから開けるから、70年代のカントリーっぽい音にしてみようか!とか、サウンドもそうですし、プレイスタイルにしてもそうですけど、ポップにしつつも、ちゃんとルーツミュージックが感じられる王道なリフを敢えて使ってみたりして構成していったんです。
MARCY:ドラムに関してはシンプルですね。いくらでも複雑にも、派手にも出来るんですけど、敢えてそこはシンプルにして楽曲のノリや、音色へのこだわりを楽しんでもらえるようにしたというか。でも、今の時代に届ける音でもあるので、サビでバスドラを4つ打ちにしてみて現代っぽさを入れてみたりとか、いろいろと工夫をしてみたんです。
EMTG:すごく計算されて作られたノリでもあるんだね。ROYくんが言ってた“頭を経由して吐き出される音楽”という意味とはまた違うんだけど、すごく細部にまでこだわっているからこそのノリであることが分かると言うか。本当に素晴しいね。
ROY:ありがとうございます!そういう意味では、劇中曲として使ってもらっている3曲目の「HUNGRY」は、インスト曲なので歌がない分、より楽器で歌ってるというか、音色へのこだわりで表情や感情を吐き出してますからね。
EMTG:そうだね。「HUNGRY」は、タム使いとかボトルネックとか絶妙だったし、リレーションも最高だもんね。サウンドのグルーヴだけで楽しませられるのは本当にすごいね。ところで、「ROCK ME BABY」の歌詞は英詩だけど、どんな内容なの?
ROY:ドラマに沿った内容ということではなく、リトル・リチャードやチャック・ベリーっていう人たちが作り上げた、50年代後半のロックンロールにリスペクトを込めて、敢えてメッセージ性の強くない歌詞にしたんです。いわゆるラブレターなんですけど、それだけじゃないでしょ。っていう。さっきも話に出ましたけど、その言葉だけに止まることのない、そこから放たれる熱を感じてもらえるような、古き良き時代のロックンロールを再現するような歌詞にしたんです。なので、タイトルもシンプルに「ROCK ME BABY」にしたんです。
EMTG:なるほど。2曲目の「SHOT DOWN」はROYくんの声の個性が前面に押出されているよね。
ROY:そうですね。わりと最近こういう歌い方で歌う曲が少なめだったんで、久々にガーッと歌いましたね。THE SONICSのカヴァーということもあって、最初は迷ったんです。自分たちの原点だし、誰よりもTHE SONICSが大好きだと思っているくらい大好きなので、THE SONICS以外のTHE SONICSの曲を聴きたくなかったんです。でも、今回THE SONICSと一緒にツアーをやらせてもらうことになったこともあり(新木場STUDIO COAST 3月29日?)、前座としてじゃなく、胸を借りるのではなく、同じ立場、同じ気持ちでステージに上がらなくちゃいけないんだなと思ったんです。それを証明するには、THE SONICSの曲を自分たちのカラーに出来たときに初めて証明出来るのかなと思ったんです。
マイクを歪ませたりして声を弄って60年代の彼らの音に近づけるのではなく、声はまったく弄らず、1940年代のマイクを使って録ったんです!技術で加工されたモノではないカッコ良さこそがTHE SONICSのカッコ良さなので、技術に頼らず自分たちのカラーでTHE SONICSのカヴァが出来たことを嬉しく思ってます。まさにこの曲のボーカルも4人のサウンドも、頭を経由した結果ではなく、ガムシャラにやった結果振り切っちゃったっていう、まさに僕たちが彼らをリスペクトしている部分でTHE BAWDIESの音を届けることが出来たと思って満足してます。
TAXMAN:最初はどうしたものかと悩みましたからね。THE SONICSは60年代のバンドだけど、僕らは現代のバンドだから、60年代にはなかった技術や機材がある訳で。その現代の進歩を上手く活用出来たらいいなと思ってプレイしましたね。敢えて聴いた時のスピーカーから聞こえてくる音のバランスを右のギターだけ大きくしてみたりとかもしてるんです。それに加え、アンプも1940年代のアンプだったりしたし、60年代にはなかったリズムの取り方を組み込んだりしているので、自分たちらしい「SHOT DOWN」が作れたなと思ってます。
JIM:THE SONICSよりも音を歪ませないっていうのが、自分の中のルールとしてあったかな。そういうところで闘うんじゃなく、グルーヴを前のめりにして自分たちらしくTHE SONICSをやってみるっていうところでの勝負でしたね。やっぱりリスペクトしてる分、本当に難しかったですけど、こだわったかいあって満足してます。
MARCY:原曲のドラムが、すごくシンプルな構成だったので、そのままやるのも、4つ打ちにしちゃうのも違うなと思い、リズム自体を変えて、1つのリズムで全部を持っていったんです。それもTHE SONICSから学んだことでもあったので、そこはこだわりの1つとしてやってみたんです。それと、とにかく力強く叩きましたね。あまり力強くドラムを叩いてレコーディングした曲はないんですけど、今回はそこもリスペクトとして入れてみました。
EMTG:カヴァーにも深いリスペクトを込めたこだわりがあったんだね。THE SONICSとの対バンツアーがますます楽しみになってきました。
ROY:6月には「ROCK ME BABY」というツアーもありますので、そっちも楽しみにしててください!

【取材・文:武市尚子】

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発売日: 2012年02月08日

価格: ¥ 1,143(本体)+税

レーベル: ビクターエンタテインメント

収録曲

1.ROCK ME BABY
2.SHOT DOWN
3.HUNGRY

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発売日: 2012年03月14日

価格: ¥ 953(本体)+税

レーベル: SEEZ RECORDS

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1. ROCK ME BABY
2. SHOT DOWN

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ブアカーオ バナナの木
 僕は普段から、よくYou Tubeを見るのが好きなんですが、最近検索した映像の中で面白かったのは、K1 WORLD MAXで2度のチャンピオンに輝いたことのある、ムエタイの選手【ブアカーオ】です(笑)! ブアカーオ選手が、バナナの木を蹴り倒すという、ブアカーオ選手のキック力を証明する映像があるんですけど、それがかなり衝撃的でしたね(笑)。たぶん、【ブアカーオ バナナの木】で検索してもらうと出てくると思うので、ぜひ、見てみて下さい!(TAXMAN)

■ライブ情報
THE SONICS × THE BAWDIES JAPAN TOUR 2012
2012.03.29(木)新木場 STUDIO COAST
2012.03.31(土)名古屋 DIAMOND HALL
2012.04.01(日)なんば HATCH

"ROCK ME BABY" TOUR 2012
2012.06.07(木)新代田 FEVER
2012.06.09(土)横浜 BLITZ
2012.06.12(火)新潟 LOTS
2012.06.14(木)福井 響のホール
2012.06.15(金)京都 KBSホール
2012.06.17(日)Zepp Fukuoka
2012.06.19(火)BLUE LIVE 広島
2012.06.21(木)岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
2012.06.26(火)Zepp Tokyo
2012.06.29(金)Zepp Sendai
2012.07.01(日)Zepp Sapporo

■追加リリース情報
3月14日「LIVE AT BUDOKAN 20111127」発売決定!!

NEW LIVE DVD「LIVE AT BUDOKAN 20111127」
2012年3月14日発売
初回限定盤:5,980-(Tax incl.) VIZL-464 / DISC1〜2 : 片面2層[2枚組]
  通常盤:3,990-(Tax Incl.) VIBL-626 片面2層[1枚組]

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