困難にくじけない強い女性像を、BONNIE PINKが歌う。

BONNIE PINK | 2012.02.29

EMTG:ニュー・シングル「冷たい雨」は、テレビ・ドラマの主題歌ですね。
BONNIE:去年の11月ぐらいに主題歌のお話しをいただいて、それで第1話の台本を読んで、ドラマのスタッフの方からのリクエストも伺って、書き始めました。
EMTG:しかしあのドラマの主人公って、強力なキャラクターの持ち主じゃないですか。
BONNIE:そうですね。永作(博美)さんのあのヘアー・スタイルにはビックリしました(笑)。スタッフの方からは、主人公の丸岡高子の、心の歌みたいなものを期待していますって伺っていたので、歌詞の口調も、けっこうアグレッシブな感じに寄せて書いてみました。社会で、仕事もして、高子の場合は育児もやって、いろんな決断とかを要求されるようなことが日々あって、その中で勇ましく生きているというか、そういう女性のタフネスの塊みたいなキャラクターなので、そこをストーリーに盛り込めるといいなと思って歌詞を書き始めました。でもまだドラマの映像ができていなくて、リズム感とか、ドラマのトーンとかがわからないので、すごく迷って、いろんなタイプの曲を書いてみたんですけど、たまたまこの歌詞を書いていた日に雨が降ってて、「冷たい雨」というキーワードが浮かんできて、雨に打たれても、どんな天気でも、捜査にかけずり回る、みたいな感じが合うかもって思って書いたのがこの歌詞です。
EMTG:歌詞の内容が、これまでのBONNIE PINKさんの曲よりも、もっとアグレッシブな印象を受けます。
BONNIE:そうですね。男っぽいというか。でも、そういう要素は確実に私の中にあるし、これまで私が経験してきた現場は男性ばっかりで、でもその中心にいるのは自分で、最終的なジャッジは私がしないといけないから、そういうところでは、女性の中の男性的な決断力とか、勇気とか、そういうものがすごく必要とされる世界で何年間かやってきているので、今回はそこの要素をいちばん前面に出していこうかなって思って書きました。ただその一方で、打たれ弱い自分もいて、その要素は、ドラマの中では香里奈さんが演じている葵ちゃんが持っていて、そこにもシンパシーを覚える部分もあったので、そちらの要素も入れた歌詞になっています。
EMTG:今回、プロデュースをスウェーデンのトーレ・ヨハンソンさんが手がけていますが。
BONNIE:トーレは爆発力のあるサウンド作りが上手なので、今回はそこに期待して、お願いしました。トーレって、繊細じゃないんですけど(笑)、その分すごく大きなビジョンで見ているというか、引きで見たらいい画みたいな、そういう仕事ができる人なので、今回は強い曲だし、彼のそういう部分が活きているんじゃないかと思います。あまりソフィスティケイトされすぎない、泥臭い感じのサウンドがいいし、どっちかというと、雨に打たれてドロドロになってるみたいな、磨かれすぎていない感じがいい、“キラキラ感”はいらないっていうのを伝えたら、そこをすごく意識してくれたと思います。もちろん、細かい作業が出来ない人っていうわけじゃないんですけど(笑)。
EMTG:いい意味で、トーレらしい、ざっくりとしたサウンドになっていますよね。
BONNIE:トーレ節というか、“こんなんあり?”っていうのをちょいちょい入れてくるんですよ。今回だとAメロに入る直前のギターのメロディとか、コードに合っているんだか、合っていないんだかわからない不思議な音階なんですけど、そういうのは私は思い付かなかったので、別の個性がそこに入ることによって、より間口が広がるというか、そんなおもしろさもあると思います。
EMTG:ボーカルも、すごく主張があるというか、強い感じになっていますね。
BONNIE:“ざけんなっ”とか言ってますからね(笑)。これをやさしく歌っても様にならないし、今回は葵よりも高子を憑依させて歌うというか。私は毎日“ざけんなっ”とか言ってるわけじゃないですけど、そういう人かなって思われそうな気もしますね(笑)。
EMTG:切ないラブ・ソングもいっぱい歌っているのにもかかわらず、ね。
BONNIE:そうなんですけどね。でも私もいろいろなものが好きだし。「A Perfect Sky」以降のファンの方もたくさんいらっしゃるんですけど、あれは氷山の一角というか、こういうロックなほうがルーツには多い気がするので、そういうのもシングルで出していけたらいいかなって思います。
EMTG:一方、カップリングの「Keep Crawling」も、がんばってる女性の歌ですね。
BONNIE:どんどん負けずに進んでいく、みたいな。たまたま、そういう1枚になったんですけど。去年の震災以降、音楽をガツガツと作る気持ちになれなかったんですね。でも今年は、去年ためたパワーを出していこうかなという気持ちもあって、強気な曲が、前よりも増えたかなって思います。とにかく前に進むしかない、みたいな、そういう言葉のチョイスが増えている実感はありますね。こっちは、Burning Chickenっていうチームにプロデュースをお願いして、彼らがキラキラ男たちなので(笑)、「冷たい雨」よりもキラキラしたサウンドになっていると思います。トーレもBurning Chickenもスウェーデンで、実はBurning Chickenはトーレの門下生なんですけど、やっぱり違う個性で、アウトプットが全然変わっていて、“ザラッ”としているのと、“キラッ”としているのというか、その対比も面白いですし、聴いてて楽しい1枚だと思います。
EMTG:まさに現代に生きる女性たちへの、メッセージが詰め込まれたシングルですね。
BONNIE:ともに不況を乗り切りましょう(笑)。一人一人が持てる力って、無限にあると思っているので、復興支援も含めて、どんどん動いて、できることに挑戦していくという気持ちを奮い立たせる、底力みたいなものが湧いてくるような、そういう起爆剤にしてもらえたら嬉しいですね。

tag一覧 シングル インタビュー 女性ボーカル BONNIE PINK

ビデオコメント

リリース情報

冷たい雨(初回限定盤)

冷たい雨(初回限定盤)

2012年02月29日

ワーナーミュージック・ジャパン

ディスク:1
1. 冷たい雨
2. Keep Crawling
3. 日々草 (2011.11.27 Live at Nihonbashi Mitsui Hall)
4. 金魚 (2011.11.27 Live at Nihonbashi Mitsui Hall)
5. 冷たい雨 (Instrumental)
6. Keep Crawling (Instrumental)
ディスク:2
1. Hurricane
2. Grow

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塩麹
麹を水と塩に入れて発酵させるとうま味成分が育って、それを料理に入れたら料亭の味になるそうなんです。うま味の塊みたいな。テレビで見てすごく興味をそそられて作りたいと思っていろいろと調べてます。最近発酵食品にすごく興味があって、やっぱり突き詰めるべきは発酵食品だろうと(笑)。

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