Tommy february6とheavenly6がニューアルバムを初の共同名義で、ついに発表!!

Tommy february6,Tommy heavenly6 | 2012.03.06

Tommy february6とTommy heavenly6。共にTommyこと川瀬智子が2002年より開始したソロプロジェクトだ。当初は、the brilliant greenのサイドプロジェクトとして開始。february6は、80年代のポップスをキーワードに、打ち込みサウンドを駆使した、恋に恋するガーリィなキャラクターも印象的。
一方、heavenly6は、ストーリー感たっぷりな歌詞世界と、へヴィーでダークなバンドスタイルのロックサウンドを基調に、ウェットさを含んだ凛とした歌声にて、それぞれ独自のキャラクターや世界観を確立してきた。
 同一人物内の別人格という設定が故、これまでニューアルバムの同時発表を控えていた彼女。しかし、遂にこの度、february6、heavenly6揃って共同名義でアルバムをリリースした。
 2枚を通し、比べて聴くことで浮かび上がる、それぞれのコントラストや特性。そしてそれらを聴き終えた後に現れる人間像…。それらについてをTommyが興味深く語ってくれた。

EMTG:Tommy february6とheavenly6のシングルやベストアルバムでの同時発売はこれまでもありましたが、今回のニューアルバムは、お2人の共同名義なんですね。
Tommy:そうなんですよ。アルバムでのジョイントは初なんです。
EMTG:今回の同時リリースに至った経緯を教えて下さい。
Tommy:ちょうど去年がデビュー10周年のタイミングということもあり、当初はfebruary6のアルバムの発売を予定していたんです。そんな中、あの東日本大震災が起こって。そういうムードどころか、どことなく気持ち的に仕事モードにすら戻れなくなっちゃって。そんな中、去年の中ごろから、heavenly6の方でタイアップ(アニメ「バクマン。」)の話が来たんです。元々原作も好きだったんで、それこそ喜んでやらせてもらい、そのシングルまで出したんですよ。だけど今度は、”それをほったかして、february6のアルバムを出すのもちょっと違うな…”と思い始めて。会社的にもそのシングルの入ったアルバムを出して欲しそうだったし(笑)。だけど、そうなると、february6の中にheavenly6の曲がちょこんと入り、何か中途半端になっちゃう懸念があったんで。だったら思い切って双方出そうと。正直、それにも最初は抵抗がありましたよ。だけど、元々のコンセプトを思い出すと、それもありかなって。
EMTG:その元々のコンセプトとは?
Tommy:元々は一つの人間の多重人格という設定から始めましたからね。1つの中の2面性というか。february6が光だとしたら、heavenly6は、その光があるが故に出来る影みたいなもので。
EMTG:確かお酒を飲むとheavenly6に豹変するという設定でしたもんね?
Tommy:そうそう。それがスイッチ(笑)。なので、実は今回の方法が本当に見せたかったやり方でもあったんです。そもそもfebruary6は、the brilliant greenのファンに向けて、ちょっと裏プロジェクトみたいな感じで面白がって欲しいなと始めた企画でしたからね。そこからその別の人格として派生したのがheavenly6だったんですけど、そこで確立した、それぞれの世界観が面白くて。自分の中で段々と各々を固めていきたくなったんです。なので、以後、あえて個々で活動してきたところがあって。わりと各々ファン層が別々だったし。
EMTG:でしょうね。それぞれ音楽性や世界観、キャラクターも全く違いますから。
Tommy:そうなんですよ。the brilliant greenのファン以外の方々も、それぞれのキャラクターや世界観に惹かれて好きになってくれる人も多くて。heavenly6は、アニメの仕事から始めたこともあり、けっこうアニメから入ってくるファンの方も多かったし。february6の方は、ファッションから入ってくる女性のファンも多かったですからね。
EMTG:で、今回はいよいよ、当初の設定通り、1人の中の多重人格性を、あえて同時に提示してみたと。
Tommy:そうそう。なので、プロジェクトとしてはようやくスタートラインに戻ったところもありますよ。
EMTG:共同名義にしたことで、それぞれの特性もより際立ちましたよね。裏や表、違った側面同士のコントラストも楽しめる。話を戻すと、最初にfebruary6が出来ていたと。
Tommy:ですね。それこそアルバム1枚以上、18曲はデモが出来ていたかな。反面、heavenly6の方も、シングル以外にもTVCM曲もあったんで、何らかの落し込みは必要だったんです。もし、先に曲を発表していなかったら、february6のアルバム1枚で済んでたのに(笑)。
EMTG:それぞれ全く違ったキャラクターやカラーですが、各々への移行は、すんなりいくものなんですか?
Tommy:あまり意識はしてないけど、写真とかスティールとかを見ながら、段々とその気になっていく感じかな。メイクの関係上、最初はfebruary6から始めることが多いんですけど。それが終わり、heavenly6に移ると、やはりまだ気持ちは若干february6のままということも多くて。february6のまま、heavenly6の格好をしているというか。だけど、やっていくうちに段々と自分の知っているheavenly6に近づいていく感じがして。気づいたら、完全にheavenly6モードになっていることが多いですね。
EMTG:今回の共同名義のアルバムを聴き返してみていかがでした?
Tommy:歌詞も含め、2つの住み分けが、今回は特にくっきり現れたかなと。私の中では、既にそれぞれの設定がしっかりとあるので、その辺りもキチンと色濃く出てるし。
EMTG:その設定というのを詳しく。
Tommy:february6に関しては、歌詞もポエムに近い感じ。なので、彼女の実体験や精神的な部分からの派生というよりは、彼女の作品って意味合いが強くて。合わせて自由度も高い。例えると誰かに曲を提供するような感じ。対して、heavenly6の方は、そのfebruary6の見た悪い夢や不安といった、ネガティブな部分が反映された情景を描いているイメージかな。例えると、片や日記的な見せても大丈夫なポエム、片や自動書記のように無意識のうちに書いていた、誰にも見せられないポエム、みたいな。
EMTG:男性から見たら、february6の方はかなり面倒くさい女性のような(笑)。
Tommy:(笑)。歌の内容も広角ですからね。いわゆる恋に恋している感じで、そこに真剣さもないだろうし(笑)。見た目の天使がfebruary6、悪魔がheavenly6だとしたら、実際、恋愛にしてみたら、逆かもしれない(笑)。でも、heavenly6の方はディープで、一途で、思い込みの激しいところもあるんで、その辺りも男性にとっては面倒くさいんじゃないですか(笑)?まっ、どっちにしろ男性から見たら両者共面倒くさいキャラかも(笑)。
EMTG:heavenly6は逆に、キチンとした世界観が作品全体に確立しながらも、その中で各曲違った歌唱やアクセントがあり、それらが各曲の差別化やすみ分けをキチンともたらせていますよね?
Tommy:ありがとうございます(笑)。実は、ただ、歌の世界観や歌詞の内容に準じて、そこで感じたままを歌っただけなんですけどね(笑)。特に"こうやって歌おう"等を全く考えずに、ただ歌ってみてるだけですから、私の場合。
EMTG:またまたぁ(笑)。
Tommy:いや、本当に(笑)。私、歌ったら自分の歌を聴き返すことって、あまりしないんですよ。聴いちゃうと、色々なところを直したくなっちゃうから。どちらかと言ったら、私の場合、歌から受けたファースト・インプレッションを大事にしていて。絶対にその方が、素直に楽曲に対してのイメージをそのまま表現出来ると思うんです。頭で考えながら歌っても、キチンとした作品にはなるでしょうが、反面、ナチュラルさや自然さ、すっと聴けるところがなくなってく気がして。
EMTG:意外ですね。逆にキチンと計算や構築し充分に練った上で歌われてると思ってました。
Tommy:いやいや、ホント、その逆ですから。だから、歌のテイクにしても多くて5本以内。サラっとした歌の方が好きだし、歌詞が重い分、あまり頭で考えながら歌わない方が、聴き手も入りやすいだろうし。あと、その方が、曲の持っている原初の思いや表現したかったものも、より伝わると思うんです。
EMTG:実は初期衝動を大事にしていると(笑)。
Tommy:そうそう(笑)。完璧を追い求めると答えがないものじゃないですか、作品って。とは言え、それも今に始まったことじゃないですからね。ここまで色々と実践的に試して来た結果、今のスタイルに行き着いたというか。作り込んで、その日は、”良かった!!”と思っても、後日聴き返すと、最初のテイクの方が圧倒的に良かったと思うことが私の場合多いし。歌い込むに連れ、段々と歌が面白くなくなっていくのが分かるんです。声のつやや張りも段々失われていく感じがするんですよね。あと、特にエモーショナルな部分は、計算されてない分、抑えたり、過剰になったりがほぼ無いことも立証済みだし(笑)。私の場合は、サラっとして、幽体離脱的に意識がないぐらい方が伝わるかなって(笑)。これもこれまで色々と試行錯誤を重ねた結果の答えだったりするんです。
EMTG:最後に今回の2枚の聴きどころを教えて下さい。
Tommy:歌詞の世界観で、もう一人の自分の存在をお互い意識して、やり取りをしているところがあるので、その見比べや聴き比べ、こっちではこう言っていたけど、あっちではこう言ってる的な対比やコントラストを、是非探ってみて欲しいですね。

【取材・文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

FEBRUARY & HEAVENLY(初回盤限定盤)

FEBRUARY & HEAVENLY(初回盤限定盤)

2012年02月29日

ワーナーミュージック・ジャパン

ディスク:1
1. HOT CHOCOLAT
2. GIMME GIMME GIMME
3. I’M YOUR ANGEL
4. MY FUTURE BOY
5. LAST SLOW DANCE
6. GOOD NIGHT MY SWEET DAY
7. I HOLD YOUR NIGHT
ディスク:2
1. CALL ME PRINCESS
2. HATE YOUR LIES
3. I’M YOUR DEVIL -SHORT-
4. YOU HURT ME
5. monochrome rainbow
6. DARK DARK SKY
7. I’M YOUR DEVIL (HALLOWEEN REMIX)
ディスク:3
1. monochrome rainbow
2. I’M YOUR DEVIL -HALLOWEEN REMIX-
3. HOT CHOCOLAT

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